「ワインだけで飲むのでなく、食事に良いワイン」とか「料理に寄り添うワイン」とか・・・・・
実は昔からそういうフレーズがあります。
少なくても私の出会った生産者で「ワインだけで楽しんでほしい」という人には巡り合っていません。
ほぼ全ての方が「料理ともに楽しんでください」と言っています。
多くの同業者は「彼のワインはフードフレンドリーだから・・・」とか「優しいワインなので料理と一緒に」とかいうのですが、そうでないワインはない、と私は思っています。
特に「優しいワイン・・・」のくだりをいう方は本気でマリアージュの実験をしていないようにも思えるのです。
例えば酢の物には「昔のニューワールドの真っ黒系の重いの」がバッチリです。
ピクルスでもタコの酢の物でもモズクでもエスカベッシュでも、です。
軽やかな赤でなく、真っ黒なタンニンの若いワインが見事に美味しくなります。
甘いんです。
今のそむりえ亭のメニューに「カンパチ、蕪、ボッタルガ」というのがあって、青魚の血合いの風味に根菜である蕪を添え、カラスミを削りかけるもの。
これなんぞもガチガチの赤でやると甘くなります。
優しい、こなれた、或いは熟した赤は要りません。
「樽が効きすぎたシャルドネはダメ」という方もいらっしゃいますが松茸を口にしてシャルドネを追いかければ円やかに感じて松茸の香りも相乗します。
最近では「優しい」「軽やか」「冷涼」などのワインの褒め言葉が色々と言われますが、それも一つの個性ですね。
そういうワインの出番も沢山あるんですが、ガチガチのワインも良いもんですよ!!!
ワインの良さは「他にない多様性」でしょうし、料理を美味しくする「マリアージュ」という言葉が楽しいのもワインです。
フードフレンドリーなワイン、という「カテゴリー」は敢えて必要がない、と思う今日この頃です。
一度、試しにそむりえ亭にお越しくださいね!!!!!
樋口誠
実は昔からそういうフレーズがあります。
少なくても私の出会った生産者で「ワインだけで楽しんでほしい」という人には巡り合っていません。
ほぼ全ての方が「料理ともに楽しんでください」と言っています。
多くの同業者は「彼のワインはフードフレンドリーだから・・・」とか「優しいワインなので料理と一緒に」とかいうのですが、そうでないワインはない、と私は思っています。
特に「優しいワイン・・・」のくだりをいう方は本気でマリアージュの実験をしていないようにも思えるのです。
例えば酢の物には「昔のニューワールドの真っ黒系の重いの」がバッチリです。
ピクルスでもタコの酢の物でもモズクでもエスカベッシュでも、です。
軽やかな赤でなく、真っ黒なタンニンの若いワインが見事に美味しくなります。
甘いんです。
今のそむりえ亭のメニューに「カンパチ、蕪、ボッタルガ」というのがあって、青魚の血合いの風味に根菜である蕪を添え、カラスミを削りかけるもの。
これなんぞもガチガチの赤でやると甘くなります。
優しい、こなれた、或いは熟した赤は要りません。
「樽が効きすぎたシャルドネはダメ」という方もいらっしゃいますが松茸を口にしてシャルドネを追いかければ円やかに感じて松茸の香りも相乗します。
最近では「優しい」「軽やか」「冷涼」などのワインの褒め言葉が色々と言われますが、それも一つの個性ですね。
そういうワインの出番も沢山あるんですが、ガチガチのワインも良いもんですよ!!!
ワインの良さは「他にない多様性」でしょうし、料理を美味しくする「マリアージュ」という言葉が楽しいのもワインです。
フードフレンドリーなワイン、という「カテゴリー」は敢えて必要がない、と思う今日この頃です。
一度、試しにそむりえ亭にお越しくださいね!!!!!
樋口誠