湿度は暑さを後ろから押し込むように感じさせます。
同時にグラスに沢山の水滴を滴らせますので、冷えていないのに冷えているように見えたりもしますね。
サーブする側はその辺を理解してお出ししないとお客様の印象が変わることもあります。
水滴があるので冷えていると思い込んで飲むとギャップでぬるいと思われないように「湿度で水滴が出ていますが、実はぬるめに設定して・・・」などと言葉を添えると誤解が少なくて済みます。
また、冷えているワインの温度上昇も激しいので、私としては微妙な温度調整をしないといけません。
手の感覚は大事にしていますが、実は正確ではありませんので、先達などから得た知恵や自身の経験が大事になるんです。
更に湿度があるとワインの香りも違ってきます。
ある香りは薄く感じ、ある香りは蒸れたように力を持ったり・・・
そういう変化があるからソムリエ業も面白いのですね。
7月は「鰻」も入っていますので「夏を楽しむ」でご来店ください。
お待ちしています‼
樋口誠