父の定年で両親は伊賀は大山田村という所に移り住みます。
母の「空気のきれいな所に住みたい」という希望からです。
当時の堺は全国屈指の大気汚染地域でしたから・・・
そこで暮らすには買い物に行くにも車が必要で、60を過ぎて免許をとり、実は86歳まで運転をしていました。
多少耳が遠かったのですが、歩くのも達者でした。
しかし弟が「運転はもうやめてくれ」と両親ともに堺に引き取ります。
父は88、母は86.
その辺りは買い物でも15分位平気で歩いて出かけ、時折アメ村の前店舗にも来ていました。
で、2015年6月に父が亡くなります。
それから3か月くらいでしょうか?
弟から「今の自分では母と暮らすのが難しくなった】と相談がありました。
「認知のようだ」と・・・
それから何度か堺の母を訪ねますが、確かに家の中の様子が変なのです。
長男としては「これまでホッタラカシだったので、ここで頑張らないと」となるのは当然の成り行きです。
ただ、すぐというわけにもいかず2016年1月まで待ってもらい、今の家を借りて同居が始まるのです。
さて、そこから母の介護生活が始まりますが、当初は「認知」といっても正しく把握しておらず、介護認定も弟といた堺で「軽症だった時点」での「要支援1」
週に一度1時間のヘルパーさんと週に一度のデイサービスでの運動。
仕事に行っている間も心配が絶えず。
手足が元気でも、いやむしろ元気だからこそ「やらかす」ことが危険なんですね。
どうぞ「あれ?認知かも・・」と感じたら可能な限り調べてみてください。
本人に「認知かどうか調べよう」なんて言っても受け入れるはずもありませんから、何人かで知恵を出し合ってください。
母は「レビー小体型認知症」と診断を受けました。
アルツハイマーは聞いたことがあってもレビー小体は初めて聞きました。
所謂【幻視】を見るのです。
「あそこから犬が三匹出てきた」
蛍光灯を指さし「中に人が閉じ込められている」等々、
戸惑いましたが「否定は禁物」と周囲から聞いていましたので「あ、さっき外に出いていったで」とか「僕が退治するからご飯食べてていいよ」とか、言葉を選んで対処するのです。
勿論、「今あったことが記憶にない」のが認知症ですから「今言ったでしょ」も通用しないんです。
そこは接客業をしていますので、さほど苦労なく出来たのではないかな、と思っています。
どうぞ、皆さんもそういうケースの時は「否定しない」を頭に入れておいてください。
あ、勿論医者にも通いました。
残念ながら認知の特効薬、というか治す薬は無いようです。
「遅らせる」程度だと・・・
いずれにせよ「認知」は早めに発見したいものですし、早めに診断と対処を始めたいですね。
ここまで書きながらも私は医者ではありませんし、介護のプロでもありません。
あくまで「体験の披露」です。
軽~く参考にしていただければと思います。
また来月にも何か書きたいと思います。
樋口誠
母の「空気のきれいな所に住みたい」という希望からです。
当時の堺は全国屈指の大気汚染地域でしたから・・・
そこで暮らすには買い物に行くにも車が必要で、60を過ぎて免許をとり、実は86歳まで運転をしていました。
多少耳が遠かったのですが、歩くのも達者でした。
しかし弟が「運転はもうやめてくれ」と両親ともに堺に引き取ります。
父は88、母は86.
その辺りは買い物でも15分位平気で歩いて出かけ、時折アメ村の前店舗にも来ていました。
で、2015年6月に父が亡くなります。
それから3か月くらいでしょうか?
弟から「今の自分では母と暮らすのが難しくなった】と相談がありました。
「認知のようだ」と・・・
それから何度か堺の母を訪ねますが、確かに家の中の様子が変なのです。
長男としては「これまでホッタラカシだったので、ここで頑張らないと」となるのは当然の成り行きです。
ただ、すぐというわけにもいかず2016年1月まで待ってもらい、今の家を借りて同居が始まるのです。
さて、そこから母の介護生活が始まりますが、当初は「認知」といっても正しく把握しておらず、介護認定も弟といた堺で「軽症だった時点」での「要支援1」
週に一度1時間のヘルパーさんと週に一度のデイサービスでの運動。
仕事に行っている間も心配が絶えず。
手足が元気でも、いやむしろ元気だからこそ「やらかす」ことが危険なんですね。
どうぞ「あれ?認知かも・・」と感じたら可能な限り調べてみてください。
本人に「認知かどうか調べよう」なんて言っても受け入れるはずもありませんから、何人かで知恵を出し合ってください。
母は「レビー小体型認知症」と診断を受けました。
アルツハイマーは聞いたことがあってもレビー小体は初めて聞きました。
所謂【幻視】を見るのです。
「あそこから犬が三匹出てきた」
蛍光灯を指さし「中に人が閉じ込められている」等々、
戸惑いましたが「否定は禁物」と周囲から聞いていましたので「あ、さっき外に出いていったで」とか「僕が退治するからご飯食べてていいよ」とか、言葉を選んで対処するのです。
勿論、「今あったことが記憶にない」のが認知症ですから「今言ったでしょ」も通用しないんです。
そこは接客業をしていますので、さほど苦労なく出来たのではないかな、と思っています。
どうぞ、皆さんもそういうケースの時は「否定しない」を頭に入れておいてください。
あ、勿論医者にも通いました。
残念ながら認知の特効薬、というか治す薬は無いようです。
「遅らせる」程度だと・・・
いずれにせよ「認知」は早めに発見したいものですし、早めに診断と対処を始めたいですね。
ここまで書きながらも私は医者ではありませんし、介護のプロでもありません。
あくまで「体験の披露」です。
軽~く参考にしていただければと思います。
また来月にも何か書きたいと思います。
樋口誠