ソムリエやワイン通がよく使う言葉です。
「このワインはリースリング種の典型だ」
「典型的なピノを感じる」
「この特徴はカベルネフランに特徴的だ」
などなど・・・・
しかし、様々な産地の、或いは生産者のワインを試すと「あれ、これは〇〇種らしくないな」というのに出くわします。
それは、そのワインが典型的でなかったのではなく、その人の基準が偏っていたことに起因することが多かったりします。
日本人でも海外で育つと全く違う思考をしますし、「あの人、大阪のおばちゃんそのままやん」という外人さんもいます。
「品種でワインを選ぶ」というのは判りやすい選択ですが「あれっ?」ということも出てくるんですね。
だいたい、そういう「典型」というのはフランスワインからワインを覚えた方にありがちです。
ご同業の方には「自分の店でよく使う品種や産地以外を試してみる」こと
愛好家の方には「特定の品種や産地に偏らない」こと
輸入元の方には「自社商品以外を試す」こと
等々をお勧めしたいと思います。
そうしているうちに「ワインの物差しの真ん中」が見えてくるのだろうと思います。
あ、「お前はどないやねん?」と言われそうです。ごめんなさい。
さて、今日は元々決まっているお休みです。
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樋口誠