ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ワインの仕訳

2023年02月23日 02時03分11秒 | ワインの事
なにしろ星の数ほどあるワインです。

上手に仕訳けをしないと「こんがらがって」しまいます。

白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、発泡性ワイン、酒精強化ワイン、アロマタイズドワイン、そしてオレンジワイン。

他にも黄色ワイン、ヴァングリ、黒ワイン、ラマートワイン、アンバーワイン等々多様な呼び方も存在します。

黄色やグリ、黒、ラマート、アンバーは他の分類に収れんすることが多いのですが、意外に白赤ロゼ、そしてオレンジは「当たり前のようで、そうでない」こともあります。

他にも「産地別」「品種別」「収穫年別」「醸造法別」‥など、仕分けも色々できます。

大事なことは職業としてソムリエを選んでいる方は「呼び方や仕分け方ではなく、使い方」という事に注力せねばならない、ということです。

例えば、特にここ数年のオレンジワインの伸長は凄まじく、かの「サクラアワード」=女性審査員がカテゴリー別に4000アイテム以上のワインを審査する会=でも「オレンジワイン」のカテゴリーが出来、幾多のワインが賞を取っています。

認知度を上回る市場のスピードですので、買手と売手のコミュニケーションがまだ不足しています。

そして「白ワインだけれど」「赤ワインのようで」「ロゼワインなのに」「〇〇種なのに」「何年経過しているのに」と微妙に思えるものも昔からあるのです。

「どう使うか?」

「仕訳」に縛られない、という事が大事かもしれません。

そこに焦点を当てて、「難しい言葉を使わずに」、しっかり見極めてサーブすることがソムリエの肝と銘じたいと思います。


           樋口誠