常々書いていますように高級なワインの消費量というのは限られています。
市販価格5,000円以上のシェアは1%と少々。
ワインを扱う店で飲まれる量を引くと自宅での高級ワイン消費は圧倒的に少ないのです。
しかし、一定数の方は自宅にワインセラーを持ち、5桁以上のワインをコレクションしてらっしゃるのも確か。
ただ、意外にそういう方が「デキャンタってプロがするもんやね?」「え、デキャンタって知らなんだ」「面倒くさいからしてへん」などと言われる事が、まあまああるのです。
むしろ数千円程度のワインをストックされている方の方がデキャンタを上手にしてられるかもしれません。
もちろん「デキャンタ万能」ではありませんが、「あ、そんなワインを今開けるのならデキャンタしてみて」「それをデキャンタせずに乱暴に注ぐと澱だらけやん」と思うことしきり。
また、お持ちのデキャンタの形状も古酒に向かないものであったりしますし、「そのやり方は古酒向き」とか「こういう方法の方がワインが開くのに」「その産地の、そのヴィンテージならデキャンタは避けましょう」というケースも沢山聞きます。
白やシャンパンでもデキャンタの効能はありまして、以前に比べて知られてきていますが、まだまだ市民権は得ていないかな?と・・・・
是非、お近くの信頼のおけるソムリエ等(ベテランが望ましいです)にデキャンタについて聞いてみてください。
そむりえ亭でも惜しみなくお話いたしますので遠慮なく聞いてください。
さて今日27日は「わずかな期間で休み3回」の最終です。
ご容赦くださいまし。
樋口誠