よく使われる言葉です。
ワインの世界でも「近視眼的」なことが頻繁に見受けられます。
例えばテイスティング。
「ワインスクールの先生に〇〇という成分についた習った」となると、こぞってテイスティングでそれを探そうとします。
しかし、それはワインのほんの一部でしかないのに、です。
そのワインにはもっと大きな特徴があったり、違う輪郭が見えるものです。
私が若い人によく言う事は「ちょっと遠めに」「嗅ぎ過ぎない」「口に長時間含まない」
「あいつええ奴やなあ」なのに「あ、ちょっと悪いこともしてるやん」と欠点探しになってはいけない、と思うのです。
また・・・・
ワインの世界なんて小さな小さなもの。
実際の酒類別販売数量(厚生労働省)を見てもワインの位置なんて知れたものです。↓下記えんじ色部分
成人の一年間の消費量は3㍑少々。
その中の80%は小売で2,000円以下。
同じく5,000円以上は1.1%
なのにワイン周りの仕事をしている人や愛好家は「さも当り前のように難しい話」とか「最近の傾向などの話」をしているのです。
或いは「ブルゴーニュのグランクリュはえげつなく高くなった」「サロン(シャンパン)はもう買えない」など99%の日本人は気にもしていません。
また「その造り手は自然派か?否か?」「SO2は使っているか?否か?」
2,000円以下のワインではその会話は必要でしょうか?
給料が上がらない国では「むしろ差別的」かもしれません。
そういえば小栗旬さん、近藤麻理恵さん、野口聡一さん、青学の原監督などが出演する「doda X」(デューダX)のCMはご覧になられたことがあるでしょうか?
どうも「気持ち悪い」と批判が殺到しているようですが、あれを初めて見た時に出演者の名前が判らなかったのは私だけではないはずです。
どうも「気持ち悪い」と批判が殺到しているようですが、あれを初めて見た時に出演者の名前が判らなかったのは私だけではないはずです。
まさにアレこそが近視眼的ですね。
(それでCM効果が上がっているなら余計なお世話ですが・・・)
そむりえ亭もそんな「小さなワインの世界」で営業していますので気をつけねばいけません。
樋口誠