ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

自転車をこぎながら

2009年07月11日 05時13分39秒 | ちょっと休憩

鼻歌を口ずさむ樋口です。通勤にかかる時間は8分前後ですから、何曲も歌えませんが、気持ちの良いものです。で、その殆んどは吉田拓郎さんの歌です。30数年前からのファンですが飽きないですねえ。むしろ新鮮です。

その拓郎さんが今年ツアーしながらのコンサートは終わりにすると発表していました。先日そのツアーでの大阪公演が体調不良の為、中止になりました。63才、しんどいと思います。まして肺がんや気管支炎を患ったぼろぼろの身体です。

私はチケットは取れませんでしたし、また、自分の店を始めて1年も経っていないわけですから、行くわけにもいきません。会場前で中止を聞いた皆さんは無念だったことと思います。

が、拓郎さんの体が一番。是非、ゆっくり治療して、またステージに立ってください。その時は、皆さん申し訳ありませんが、ステージを見たいと思います。そむりえ亭は休むかもしれませんね。ご容赦ください。

ワインと関係のない話で申し訳ないのですが、この何日か自転車をこぎながら、思ったことを書いたのです。


糖度=アルコール

2009年07月10日 04時41分44秒 | ワインの事

ワインは葡萄から造られます。「葡萄のみから」といったほうがいいでしょう。穀物系のお酒と違うのは葡萄には最初から水分も発酵に必要な糖分があるわけですから・・・・

ワインの違いは酸味である、とか渋みのタンニンであるとか、過去に書いた記憶がありますが、なんと言ってもワインのワインたるゆえんはアルコールを持つからです。

葡萄の糖分を酵母がアルコールとCO2に分解し液体の中に残るのはアルコールなのです。通常1㍑あたり17gの糖分で1度のアルコールになると言われますが、殆んどのワインは12度から15度の範囲のアルコールですから最低でも1㍑あたり200g以上の糖分ということになります。産地によったり葡萄品種によったり気候によったりして高低に差が出るわけです。

伝統的な産地のものは比較的低め、ニューワールドのものは高めです。

アルコールは単に酔いに関係するだけでなく、味わいにも大きな影響を与えます。所謂ボディの一角を形成しますから、ふくよかさや厚み(熱み)を感じさせますし、控えめだと涼しさや優しさを演出します。温度感というのは大きいですね。また、糖分が少なくても甘く思わせます。しかも、渋みの強いワインでもアルコールが高いと渋さが丸く感じられたりします。アルコールのせいというより、アルコールが高いと言うことは糖度が上昇し酸が少ないから、と言うのもありますが・・・

よく渋いワインは強い、と思っていらっしゃる方がいますが、むしろ渋さが目立つワインは意外とアルコールが低く、酸が効いていることが多いのです。逆にアルコールの強いワインは渋みが意外と嫌に感じないことが多いのですよ。

ワインを買われるとき、一度アルコール表示を見てください。お探しのタイプを発見する一つのバロメーターになると思います。


2題

2009年07月09日 03時46分11秒 | ニュース

今日は2題

1:フランスやベルギーではバケツ山盛で出てくるムール貝。そむりえ亭ではそこまで多くありませんが、シチューなんかを入れるココットいっぱいにご用意しています。サフラン風味のワイン蒸しです。ムール貝はフォークなど使わずに殻で身を引っ張り出して召し上がるのが美味しいですね。ローヌの白をお勧めです。但し、召し上がっている間、無言になりがちですので、ご注意を!!!

2:今日木曜日は通常忙しいのですが、アリャアリャ、って感じで「魔の第2水曜」に続いて予約がありません。よってグラスシャンパン特別価格、食後の特性リキュールプレゼントをもう一日やっちゃいます。(一昨日の記事参照)

鬱陶しい天気が続きますが、皆さん、こんな時こそ美味しい料理とワインで元気を出して頑張ってくださいね。


ありがとうございます。

2009年07月08日 03時36分19秒 | ちょっと休憩

昨日、今日と「ブログ見たでえ!!」でシャンパンの格安提供、食事をされた方には秘蔵のリキュールプレゼント、とさせていただいています。(詳しくは昨日のブログ参照)

まず7日火曜日は2件7名様の反応がありました。本当にありがとうございます。

今日8日水曜日こそ「魔の第2水曜」でヒマなこと間違いなし。宜しくお願いいたします。


第2水曜日対策、ついでに今日も!!

2009年07月07日 05時08分06秒 | ニュース

明日8日は恐怖の第2水曜。最もヒマな日、のはずです。実際予約もありません。

と言うことで、例によって「ブログ見たでえ!!」と叫んでくださった方には、スペシャル価格を設定します。

1;最初のグラスシャンパン;ベルナールペルトワ.ブラン.ド.ブラン1,300円(税込み)→950円(税込み)、ボランジェ.スペシャルキュヴェ1,550円(税込み)→1,100円(税込み)にします。

2;御食事を召し上がった方(1人2皿以上);樋口特性コーヒーリキュール(45cc)をプレゼント。美味しいですよ~~!!

表題の通り、今日7日火曜日も、ついでにやっちゃいます。お時間のある方は是非お越しくださいね。


ヴィンテージ

2009年07月06日 03時12分24秒 | ちょっと休憩

といっても、ワインのこととは限りません。

仕事が終わり深夜に帰り着くとテレビでプロレスリング.ノアの三沢光晴さんの追悼番組をしておりました。

皆様はプロレスを御覧になられますか?私は深夜に帰ることから度々目にしていましたし、元々好きだったのです。中でも三沢さんは光っていました。名は体を現すですね。で、彼の得意技にタイガースープレックスとかエメラルド.フロージョン、そしてエルボーの各種があります。

面白いことにそれぞれの技に、時代時代のバージョンがあり、タイガースープレックス84とか85、タイガードライバー91などの「ヴィンテージ」があるのです。体力の変遷や効能の具合によって進化するわけですね。

三沢光晴、享年46歳、素晴らしい熟成をしてこの世を去りました。技もそうでしたが、本人こそが極上のヴィンテージワイン、といっていいのでしょう。

安らかにお眠りください。


ネゴシャン

2009年07月05日 04時25分42秒 | ワインの事

ワインには自らの畑からワインを醸造、熟成する「ドメーヌ」(ブルゴーニュの場合の呼び方)と他人の畑の葡萄、或いは醸造したワインを瓶詰して販売する「ネゴシャン」に大別されます。

実際の所、飲んでみた結果がよければどちらが上でどちらが劣ると言うものではありません。が、どうも少し通と呼ばれる方々の中には「ドメーヌ信仰」と言うのがあるらしく、「あそこはネゴシャンだから・・・・」と折角の美味しいワインに手をつけない方がいます。

他人の畑の葡萄を・・・というと横着な造り方に聞こえるかもしれませんが、全くそんなことはありません。昔からの「分業」なのです。専門分野を分け合っている、と考えれば不思議ではありません。

むしろ、天候の不順のリスクを負うのはドメーヌであり、ネゴシャンの場合、何らかの形でそれを回避しやすいともいえます。

また、畑ごとの違いを勉強したい方などにはネゴシャンの畑違いで同一ヴィンテージを比べたほうが判りやすいのです。(そむりえ亭で勉強して、とは言いません)

中には大量生産型のネゴシャンもあります。薄めの味わいです。が、それも真なり、です。早く熟成しますし、重いワインが苦手な方には素敵です。

それとは逆に非常に力強いワインを造るネゴシャンもあります。代々取引のある畑を分業で丹精こめてワインにするわけですから、気合が違います。

ちなみに今月は「ブシャール.ペール.エ.フィス」というネゴシャンのニュイサンジョルジュの一級畑ダモード02をグラスで開けています。「え、ブシャール?」といって敬遠したお客様もいらっしゃいました。でも、何も問題ありません。決して後悔しないと思います。どうぞドメーヌ、ネゴシャンにとらわれずワインをお楽しみください。


2009年07月04日 03時09分41秒 | お勧めメニュー

どの季節でも庶民の味方、鰯!!

開業から暫らくの間、盛んに使いました。今月久々に復活です。今回は鰯の身で白身魚のムースを巻き込み、更にその上から千切りのジャガイモを巻き付けて焼きます。

イモの香ばしさとほくほくした食感、鰯の旨みとある意味いい香りでもある独特の臭みをムースが和らげてくれます。

こうなるとやはり赤がいいですね。鰯も芋も赤との相性抜群です。重過ぎなければ結構幅広い赤と合いそうですので、次の皿の加減で重め軽めを考えてもいいですね。


7月、いいスタートです。

2009年07月03日 02時59分51秒 | ちょっと休憩

5月、6月はインフルエンザの影響もあって暇でした。が今月はスタートから忙しそうです。

今日は東京から19時過ぎの帰阪でしたが既に団体様16名他2組が入っており、バタバタしながら営業復帰。更には体調を崩されていたお客様も、ちょっと顔を出されホッとしました。

前にも書きましたように、「忙しい」といっても知れていますので取れない日は殆んどありませんので、どうぞお気軽にお電話ください。またお一人、お二人でしたら、飛び込みでも大概の日は大丈夫ですよ!!


夏の白

2009年07月02日 01時28分45秒 | お勧めワイン

暑い季節に冷たい白。酸味が効いていて、樽の香りなどしないフレッシュな白。いいですねえ。

色々なワインが考えられますが、7月はスペインのルエダというところのヴェルデホ種で作ったものをお勧めしたいですね。名手テルモロドリゲスによる「バサ」は不要なものを全てそぎ落とし、しかし旨みは残した白。泡でスタートもいいですが、キリッと冷やしたヴェルデホではじめるのもいいものです。