シャブリ、というと「シャブリか?」と言う声が聞こえます。実は扱いによっては深みのあるいいワインなのですが、やはり量が出回っているワインは大衆的に見られがちです。大衆的が悪いわけでもないのですが、ただ冷たく冷やして小さなグラスでお出しすると、別段特徴のないワインと捕らえられます。
実はシャブリは酸というワインにとって重要な要素に支えられ、しかもミネラルの旨みと複雑さを持っています。冷やしたシャブリをデキャンタして、やや大き目のグラスで召し上がってみてください。ガラッと表情を変えます。特に一級畑のもの以上なら効果は絶大です。樽で寝かしたもの、そうでないものと色々ありますが、そむりえ亭では今月はコレさんというシャブリの名門の造る一級ものモンマンの畑の2000年のものをグラスで開けています。
貝類の旨みにも良く合いますし、鱧の骨きりしたような食感にもよさそうです。(そむりえ亭のメニューにもありますよ)
シーフードに限らず、豚のお肉にも、例えば豚シャブのポン酢風味なんかの感覚で酸の効いたシャブリを合わせてもいいですね。
ちなみにシャブリに関しては他の産地が凄い、と言われる年よりちょっと寒かった年のほうが「らしさ」を感じていいように思います。
ま、一度そむりえ亭で試してみてください。