ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

悲喜こもごも、とか・・・・・

2013年03月12日 02時38分36秒 | ちょっと休憩

決して暗い話をしたい訳ではありませんが・・・・・・・

人生悲喜こもごもなんて言いますね。

昨日は東日本大震災から2年を経て、沢山の哀悼の意が表されました。

これからも大事に引き継がなければいけない事です。


しかし、それだけではなく、まさに悲喜こもごもな事象が絶え間なく生じているのが「この世」というものでしょう。

私は結婚もせず(できず)、よって子供もなく、同い年どころか20歳以上若い人達より「子供な生活」を送っていますが、年だけは54と充分大人ですので沢山の別れを経験しています。

祖父母は別として、小学校の頃、同級生ヤブウチ君がある日、片足を失って登校したかと思えば、何時の間にか彼の葬儀にクラス揃って出ていた、というのが皮切りだったでしょうか?

腫瘍だったそうです。

高校のサッカー部の時、私は鉄欠乏性貧血で少し走るとゼイゼイ言っていたのを、横で支えてくれた当時3年生のキヨカワ先輩は私がその病気から立ち直る頃、つまり私が2年の後半位の頃、卒業されていて私の元気な姿を見ることなく脳腫瘍で亡くなりました。

高校を卒業すると直ぐに同級生の女の子サラちゃんがやはり腫瘍で世を去ります。

あれから何十年と経るうちに沢山の方々が天に召されます。

近い所ではソムリエ協会の前会長の小飼一至さん(享年66歳)が昨年の今頃。

ですから、ある意味「慣れている」はずなんですね。

今朝、目が覚めるとホテル時代からの後輩から着信がありました。

「アイツが脳腫瘍で亡くなりました」と・・・・・・

絶句です。

彼の結婚式ではサーベラージュをさせて頂きました。

友人のスピーチでは「マルビル3杯分のビールを一年で飲んだ」などと言われ、その元気で優しくて明るい振る舞いは替わりようのない人材です。

46歳。私より8つも若い。

しかし、彼は年上の私でも遠慮なく「先輩、それはあきませんでェ」と堂々と言える男でしたし、ホテルを辞めて親族のやっていた事業を引き継いでからも信頼を得て進んでいましたね。

私は彼の親友だったなどと言えません。もっと仲の良かった人が沢山います。

でも、今日ばかりは沈みましたねえ。

「あと20年位したら一緒にジョッキでビール飲もうな」って言わせてください。

何しろ明るい事が大好きなやつです。

しんみりしていると「ひぐっさん、ガラでもない!!!!パーッと行きましょうや!!!!!!!」て叱られそうです。

震災で亡くなられた方に留まらず、毎日沢山の方が命を落とされている「この世」です。

が、今日は彼「井上欣也」に思いを馳せ、夢の中で酒を酌み交わしたいな、と思います。

同時に悲喜こもごも、という事は喜ばしい事も沢山です。

元気に育った子供、少年少女、青年たちが巣立つ春。

或いは寿な幸せをつかむ人。

試練に打ち勝った人。

そして無事に生活できる人。

先立った人達の分まで、その命の分まで前に進みたいですね。


2009年

2013年03月11日 03時04分05秒 | ワインの事

ヴィンテージは地域、国などによって評価はマチマチです。

気候が違えば、葡萄も違うので当たり前の話です。

しかし、年によっては同じ国の中なら殆ど合致する年もあります。

2009年がそうですね。

ボルドー、ブルゴーニュ、更に他の地方のいくつかの赤も同じく大きな評価を得ています。

私なりに表現すると「ふっくらした年」という事になります。

内容は詰まっていますが堅くなく、若いうちから真価を発揮する年。

ですから、若くても躊躇なく開けられます。

トスカーナもそうかも知れませんね。

勿論、どんな年であっても料理や扱いによって美味しく感じる度合いは変りますが、久々に料理とでも、単体でも満足度の高い年だなあ、と感じます。

今月のグラスワインは2009年のチョイといい畑のものが何種か開いています。

是非、お試し頂きたいな、と思います。


今月、早くも2回目の「アレ」です。

2013年03月10日 02時25分50秒 | ニュース

2月はヒマなのに「アレ」がありませんでした。

そこそこ忙しい筈の3月は10日目にして早くも2回目。

そう、今日は予約がありません。

「ブログ見たでえ!!」ですよ!!!

前回もそうでしたが、沢山(40種位)のグラスワインが開いていますので、敢えて種類を特定せずに全アイテムをお得にしますね。

全てのグラスワイン300円引き!!!!!!!!

遠慮なく「ブログ見たでえ!!」ってつぶやいてくださいね!!

ひっそりとお待ちしています!!!


ブレンド:補足

2013年03月09日 02時39分24秒 | ワインの事

葡萄や産地、畑、年号をブレンドするというのは悪くない、むしろ良い場合もある。

と書きました。

しかし、それは最初から「良いワインの為」ではなく「最悪の事態を避ける為」であったと考えられます。

雨が降ったら早生の葡萄は水っぽくなるが、晩成の葡萄は免れる。

有る畑は雨にやられても、ある畑は水はけがよい。

ある年は寒すぎた。またある年は暑すぎた。という場合、ブレンドすることでバランスが取れる。

など、ブレンドはリスクの回避が最初に合った理由なのですね。

結果として、バランスの良い、しかも複雑性に富んだワインが出来上がる。という事です。

実際、チームというものはそういうものです。

イチローやメッシなど歴史に残る選手は一人でも観客動員が出来ますが、勝つかどうかは別物なのですね。


但し、一種の葡萄、単年の葡萄、狭い優秀な区画のワインは際立った個性があります。

ソムリエは際立った、或いはイビツともいえる個性などを料理やグラスを駆使して美味しく感じてもらえるように頑張らないといけません。

という事は「どちらが良い」と言ってはならないのがソムリエ、という事なんだろうと思います。

色々楽しんで頂きたいそむりえ亭です。


コートに要らない自転車帰りでした。

2013年03月08日 02時22分50秒 | ちょっと休憩

さっき自転車で帰りました。

流石にコートの要らない帰り道。

春ですねえ。

昼の通勤時に通過する公園の桜の木はまだ裸同然ですが、何かしら「吹きこぼれそうな気配」がするのは私だけでしょうか?

勿論、また寒い日も戻ってくるかとは思いますが、あっと言う間にやってくる暑い夏までの「良い季節」です。

私はというと先週オーダーしていた老眼対応のメガネが出来てきます。

スカッと視界も開けると思うとウキウキしますね!!

な~~んて書いていると「樋口に春が来たか?」って思われそうですが、残念ながらまだの様です(涙)

行き帰りの公園の桜が咲くのを新しいメガネで見届ける事を楽しみに過ごしたいと思います。

さあ、今年もいくつかの目標を立てています。

季節に追い越されない様に頑張ります!!


ブレンド=チーム

2013年03月07日 02時34分17秒 | ワインの事

ワインを少し勉強していると「単独畑」とか「秀逸年」「良い品種」などの言葉が頭を巡ることになります。

「特別な畑で良い年の優秀な品種のワインが良いのである」という式が出来上がるのです。

しかし、実際の所はそうでもありません。

例えばシャンパンはノンヴィンテージで素晴らしいものがいっぱいありますし、単独畑で無い物の方が多いしバランスもとれています。

ポルトは単独畑より、ブレンドしたフラッグシップのポルトが上位に見られます。

オーストラリアでもマルチリージョナルと言って複数の畑やエリアのものをブレンドするものが上位に来たり・・・・

南仏やボルドーでも複数の葡萄をブレンドしますし、畑の微小気候が入り混じっています。

つまり「チーム」なんですね。

大砲ばかり補充していた有名な野球チームがありましたが、その時より今の生え抜きでバランス良く構成した今の方が強い。

メッシはバルセロナでは素晴らしくても、何故か未だアルゼンチン代表では活躍できていない。というのも証左です。

確かに素晴らしい畑の素晴らしい年のものは代えがたい魅力がありますが、細くても沢山の糸をより合わせたワインは複雑性があって、しかも早くから活躍できます。

料理との幅も広い。

私はブレンドが一番、と言っているのではありません。

実はそこにも素晴らしさがある、という事を若いソムリエには覚えていてほしいな、と思うのです。

収穫年、畑、地域、葡萄品種。

チームが結束すると強いですよ!!


ゴメンナサイ!!忘れてました!!!!アレ、です!!!!

2013年03月06日 14時10分03秒 | ニュース

昨日が定休日でしたので、今日の予約状況を忘れておりました。

そう、予約がないんです(涙)

つまり「ブログ見たでえ!!」を開催です。

急な告知でスケジュール調整が大変かと思いますが、どうぞ「ブログ見たでえ!!」とつぶやいてくださいませ。

今日は全アイテム300円引きにてのご案内とさせていただきます。

幅広く色々と召し上がってくださいね!!

お待ちしています!!


ワインとの取っ掛かりは・・・・

2013年03月06日 02時10分51秒 | ちょっと休憩

人によって様々ですね。

私はどちらかというと最初に入ったホテルのレストランのさほど重要ではないアイテムであるワインが仕事上の最初の取っ掛かりでした。

仕事で無い方は親に連れて行かれたレストランであったり、友達との飲み会で気軽なワインであったり、或いはクリスマスのディナーで清水の舞台から飛び降りる覚悟のワインであったり・・・・

しかし、そこからワインに深く傾倒するのは「何を飲んだか?」より「誰と」「何処で」「どんな風に」飲んだか?が重要な気がします。

同じワインでもシチュエーションによっては美味しく感じませんし、むしろ嫌いになります。

私がワインを皆さんに飲んで頂く中で、どれくらいの確率で「美味しい」と記憶に残している方がいるでしょうか?

おそらく、そこそこの確率で「あいつの所で飲んだワインは上手くない」という方がおられるでしょう。

スポーツ選手がそうであるように、2割の打率を3割にしなくてはいけません。

3割が達成できれば3割3分に上げる努力が必要です。

いや、ビールや日本酒がいけない訳ではありません。

日本なのですから、それもアリ。

しかし、ワインを啓蒙する立場としては「ワイン離れ」は最低限避けたい所なんですね。

昨日、ル.クログループとのコラボによるディナーをお手伝いさせて頂きましたが、お客様はそむりえ亭のお客様は少ない訳ですから「アウェー」な立場の私です。

果たしてお気に召して頂けたのか?

お客様は賢明ですから、その場では「美味しくなかった」とか「幻滅した」とは言いません。

「自分は3割を打てたのか?」

毎日問いかけます。

それは、その方達がまた顔を見に来てくれるのか?

どこかでお会いした時に「あれからワインを沢山飲むようになったよ」と言ってくれるのか?

答えは時間が運んできます。

ある意味、苦しみでもあり、楽しみでもあります。


最近若いソムリエの勉強の手伝いをする事を自分に還元しようとしています。

忘れる一方の記憶を彼らに投げる予定のボールをよく握りしめてから投げるのです。

でないとただの化石ですね。

頑張ります!!!!


今日は定休日です。

2013年03月05日 03時46分35秒 | ちょっと休憩

今日は第1火曜日にて定休日を頂戴します。

しかし、私と三宅君は盟友「ル.クロ」グループと震災復興チャリティディナーのお手伝いに参ります。

場所は谷町の「ル.クロ.ド.マリアージュ」

楽しくディナーを楽しんで頂き、ディナー代金の一割とお楽しみいただいたワインをご所望の方にはお買い上げいただき原価との差額分、更にはテーブル上のグラスに入れられた募金etcを義捐金として送らせて頂いています。

今回が3回目。

今回分を合わせると計数十万に足するものと思います。

たかが、の金額ですが楽しんでWinWinの「誰も損しない」チャリティは今後も続けて行こうという事になっています。

私も自分の店以外でこういう催しに参加できるのは勉強にもなり、WinWinの仕事です。

な~んて苦労なさっているのはル.クロの方々。

是非、皆様次回にご参加頂ければと思います。

さあ、今日は頑張ります。

いや、今日も、でした・・・・・


お恥ずかしい話ですが・・・・

2013年03月04日 02時42分59秒 | ちょっと休憩

接客者たるもの、お客様の顔や名前は憶えないといけないのです。

しかし、毎日沢山の方にお目に掛かっていると中々全て憶えるなんて言うのは神業。

だから無理というのが私の能力です。

接客年数が長くなれば、累計人数が増える筈ですから更に大変です。

が、世の中にはそれを苦にせず憶える達人も沢山います。

素晴らしい!!!!

私はお恥ずかしい話ですが「無理」ですね。

で、昔、考えたのは「憶えてもらおう」という事です。

憶えて貰えれば、向こうから記憶の片隅に残っている「何か」を示してもらえるのではないか?

という姑息な手段です。

なんて言っていると昨晩の遅い時間に約10年前に前職のホテル日航大阪時代に18歳で来られた若い方が「あ、あの時の人だ!!!」と・・・・・・・・

その時はお父様の痛風の話に私が乗っていて派手なソムリエ衣装とダジャレをしゃべる奴、として記憶に残っていたのだそうです。

アリガタヤ、アリガタヤ、です。

そういう接点が見つかれば後は楽しい接客ですね。

という事で、暫くお会いしていないお客様。樋口は「物覚えが悪い馬鹿」です。

何か一片の記憶を呼び起こす一言を頂ければ、大切な何かを思い出すはずです。

宜しく上手に樋口を操ってやってください!!!!

お待ちしています!!!!