つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命

2024年07月01日 | 映画
 


少し前「アンナの戦争」という児童書を読んだ
“キンダートランスポート”というドイツからイギリスへ子どもたちを避難させた
民間の活動を土台にした物語だった
 
第二次世界大戦中、フランスのレジスタンスに参加したマルセル・マルソーは、
多くのユダヤ人孤児をスペインへ逃がした
 
ドイツで自社リストに書き加えることでたくさんのユダヤ人を救った実業家オスカー・シンドラー
 
自国政府に逆らいながら、ビザの発給をつづけた杉原千畝
 
そしてイギリスにもいたニコラス・ウイントン
若き株売買人だったウイントンは、第二次世界大戦直前のプラハで、
ナチスから逃れてきた人々の悲惨な窮状を見て、
子どもたちだけでもまずイギリスに避難させようと活動を始める
 
確かに、マルソーやシンドラーと違い
ウイントンはロンドンで受け入れ側として奔走するため
自身にナチスの危険は差し迫っていない
 
それでも、何もないところから始まった子どもたちの避難は、
まずプラハにいる子どものリストを手に入れるために、信頼を得るところから始まる
ウイントンのお母さんがまた素晴らしい人だったようだ
彼女がいなければ、ウイントンのこの活動は前進しなかった
 
8回 669名の子どもたちがロンドン行きの列車に乗ることができた
最後となった9回目 250人の子どもを運ぶはずだったが、国境が閉鎖されてしまう
ウイントンは助けられなかった子どもたちを忘れることができず、
悔やみ続けていたようだ
 
蓋をしていた資料を誰かに託さなければならないと
持って行った先で、
「チェコスロバキアから強制収容所に入れられた子どもの数は15000人
終戦後生きて戻ってきたのは200人 そんな中、あなたは669人も助けたのです」
 
 
 
アンソニーホプキンスがとてもよかった
 
 
 
 
 
 
 
 
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ハロルドフライのまさかの旅立ち

2024年06月28日 | 映画
 


咳がつき、熱が出て、…もれなく旦那も私の後を追い

そうこうしているうちに、今月の株主優待券がまもなく切れてしまう…慌てた
少しでも使いたい!と、旦那をほって観に行きました
 
予告編で高齢の男性が歩いてイギリスを縦断するのか、面白そうだなと思った
 
ふむ、私がぼんやりと予想していたものとは大分に話の本質が違っていた
そういう意味でとても見ごたえがあった
 
ホスピスに入っている元仕事仲間からの別れの手紙を受け取ったハロルドフライは、
返事を出しにポストに向かう
 
相手とどういういきさつがあるのかや、
彼の家族関係、住んでいる場所など、何も説明はない
口やかましい奥さんが細かいことをハロルドフライにあれこれいう
ポストまでの道のりで、彼の家のある地域の様子が見て取れる程度
 
一つ目のポストでためらい、次のポストへ、そして郵便局へ
ガソリンスタンドのそばのポストへ
 
そこの売店の若い女性の言葉が引き金になって、
ハロルドフライは800キロの道のりを歩きだした
 
その歩く行程の中で、彼の人生が少しずつ少しずつ明かされていく
妻との関係や、残された妻を支える隣人の様子や、
彼が歩くことに共感した見ず知らずの人達、
 
かれが抱えきれずにいた一人息子のことがわかる
 
「恩があるんだ だから歩くんだ」
 
2か月以上をかけて待っていた友人のもとを訪れたハロルドフライ
 
こんな風に物語が終わるんだと思ったが、
それが、観終わってからいろいろ考えさせられている
 
 
 
 
 
 
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ボブ・マーリー ONE LOVE 

2024年05月31日 | 映画
私は、1970年代に活躍したボブ・マーリーというレゲエミュージシャンを
実際には体感していない
 
中学に入ったころの私は「ジュリー」や「ショーケン」に夢中で、
ドレッドヘアのむさくるしいロックに興味を持つことはなかった
 
だが、長じて、その名前は知った
 
 


 
いつもの理由 株主優待券の期限が迫ったので、何か面白いものがあったら観に行こうかと、
上映スケジュールを見たのです
 
 
 
「ラスタファリ」「ジャー」…この宗教の持つ思想を下地に持っていなかった私は、
おそらく…という想像で物語を追った
それでも心に響いてたまらなかった
「私と私」…他者と区別しない そんな考え方をする思想があるんだ
 
すごい人がいたんだ
 
旦那様はちょうど70年代が学生時代にあたる
古い友人の中には「ボブ・マーリー信者」がいるそうで、
中の一人は彼の名前をつけたパブをやっているそうだ
 
この音楽 きちんと聞いてみようと思う
流れたものさっぱりわからなかった 聞き覚えも感じなかったのが少し残念だった
 
戦争をやめよう
戦いをやめよう
 
と、ジャマイカに平和をもたらした
ボブ・マーリーのこと、もう少し知りたいと思う
 
 
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鬼平犯科帳 血闘 を観た

2024年05月21日 | 映画
 


今月いっぱいで使わないといけない株主優待券があり、
何観に行こうかなあ????
 
旦那様が選んだの「鬼平犯科帳 血闘」
 
時代小説大好きなので…ほいほいと!
 
池波正太郎の原作を読んだのは学生の頃
映像化は何度もされている
手慣れているのか、しっかりとした映画だった
 
役者も適役で安心して観ていられた
ただ少しカットが足りない感じ
ぶつぶつと切れて話が進むところがあって、もう少し丁寧にとも思うが、
 
殺陣が素晴らしかったし、
柄本明 火野正平が走っている様に 思わず大丈夫かい?と思った
 
時代劇スペシャルで続編があるようだ
観たいなあ…
 
その前に原作をまた読んでみるかな…
 
 
 
 
 
 
 
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オッペンハイマー を観ました

2024年04月27日 | 映画
 


「ゴジラ」を観たので、旦那様を誘って「オッペンハイマー」を観に行きました
 
3時間の映画は久しぶり…恥ずかしながら、出始めはわけがわからずウトウトしてしまった
だんだん状況がわかってきてなるほどとのめり込んだ
 
被爆国の日本での上映が遅れたのは、いろいろおもんばかることがあったのだろう
確かにこの映画の中に、日本の状況はほんのわずかにしか出てこない
だが、オッペンハイマー博士は終始一貫している
原爆を「脅威」として「世界平和を協調」してほしいと、
ところが政治家は原爆を新しい大型兵器としてしか見ようとしなかった
物理学者は作ることはできても、使い方まで示唆することはできなかった
 
アインシュタインとオッペンハイマーが語る場面がある
この星を破壊するものを生み出した天才二人への重い罰
関わった人間が多かれ少なかれ追い詰められ、病んでいく
アメリカが勝利の反面抱えたもの それは決して「世界平和」ではなかった
 
 
広島と長崎に原爆が投下され、その成功にアメリカ中が狂喜した様子が出てくる
お祭り騒ぎだ
私はやはり日本人で、一昨年原爆資料館を観てきた
このお祭り騒ぎのうしろで
広島、長崎の人が地獄の中をさまよっているのかと、涙が出た
 
 
オッペンハイマーは来日したことがあるそうだ
広島は訪問しなかったようだ
敵国に対する思い…実際に目の前にいるかつての敵国人に対するものはと思うが、
映画の中で、自分を糾弾する相手とも握手をする姿がある
実験を苦手として、理論分野に進んだこの天才科学者に、
日本はどう受け止められていたのだろう
聞いてみたいと思った
 
この映画、出てくる人物がわかっているともっと面白いと感じると思う
予習が必要だったと反省です
 
 
確かに日本の被害はあまり出てこない
反戦と声高に言っていないが、この映画からは「世界平和」を願う意思を感じた
それがアメリカ型のものとは思うが、
 
「ゴジラー1.0」とはちょっと違うんじゃないかな、
娯楽映画の中に反戦をこめているものと、
実在の人物の伝記をもとに違えたものを表そうとしたものと、
同列には語れないと思った
 
 
 
 
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