修学旅行から無事にもどった末っ子。
その後の振り替え休日は父も母も仕事がびっちりで、一人、留守番を余儀なくされた。
学校は休みだが塾は開始され、気が回らない母親を彼は当てにすることなく、自分できっちりと出かけて行った。
見事なものだった。
学校が始まり、中体連も近いというのに部活の練習が再開されない・・・あれっと思っていたら、
定期テスト前なんだそうな・・・・・・・・・もう、私はなあんにもわかってないや!
そーいえば、部屋の壁に、試験範囲のプリントがはってあったようーーなあ???
昨日の日曜日は、塾で定期テスト対策講座とやらが開かれて出かけて行った。
ご苦労様だ。
「ねえねえ、見てみて」 と、塾から戻った途端に成績表のようなものを持って近寄ってきた。
2枚目の上のほう、つまり80番台を指さしていた。
テスト結果はいつも成績順に300番くらいまでを一覧にして配られるのだが、
遠慮深い末っ子はここに参加したことがない。
同じ塾に通うクラスメイトは常連なので、その子の名前があるのかと思ったら
「追いぬかしちゃった」
はあ、なあるほど! 鼻差10番ほど上に末っ子の名前があった。
彼とは小学校から一緒で、部活も一緒。 縁浅からぬ仲で、運動もだがいつも成績でも負けていた。
幼児のころからの力関係で、成績で上回れないということで、
いろいろと相手に譲らざるを得ない場面が多々あったようだ。
気にしていないように見えて、結構、気にしていたんだ・・と、そのうれしそうな表情に思った。
今回は運の良さもあっただろう、この次もうまくいくとは限らない。
だが、やれた!というこの積み重ね、手ごたえが、この年頃の子どもたちには必要だと感じている。
いい経験をしたし、そういう相手がいて良かったとも思う。
しかし、まあ、テストの点数って、それだけのものでしかないのだけれど、
やっぱり、親も、この生意気盛りの中学生でも、点数がいいとうれしいもんです。