古本屋さまさまで、本が読める!
先日、末っ子の残していった本を中心にブックオフに買取を依頼したら、
11箱で7500円の査定が届いた。
資源回収に出すよりは、次に生かせるのだから、
とりあえず末っ子にどう思う?と聞いたら、
「まずまず」との返事が来た。
8月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:6630
ナイス数:224約束の海 (新潮文庫)の感想
未完が残念です。いつか、あの世とやらに行ったなら、山崎豊子さんを探して続きを是非読ませてもらおう!
読了日:08月31日 著者:山崎 豊子日日平安―青春時代小説 (時代小説文庫)の感想
山本周五郎…やっぱりいいなあ!とても好き!!線が太いし、ぶれないし、品がある。文章に古さを感じない。よい書き手の良い本はこうやって読み続けられるのだろうなあ…。
読了日:08月29日 著者:山本 周五郎本屋さんのダイアナ (新潮文庫)の感想
「赤毛のアン」で育った私としては夢のような一冊でした。ですが読後、いささか不愉快な気分を持て余しています。何より作中につづられる、ダイアナ(大穴)の父親が書いたという「秘密の森のダイアナ」が私には魅力を感じられなかった。そのため登場人物のありようが理解不能になってしまって…。この本がもしモンゴメリーが書いたアンの物語のように世代に分冊されて書かれ、もう少しいろいろなことがつづられていたら、手放しで面白いと感じたのかもしれない。初めはオマージュかなと考えたが、今はパロディと判断している。
読了日:08月28日 著者:柚木 麻子パーク・ライフ (文春文庫)の感想
ページ数はそれほど多くないが、読み応えがあった。文字数が多いんだろうなあ?いつも思うのだが“純文学”て何を言うのだろう?
読了日:08月26日 著者:吉田 修一アンマーとぼくらの感想
少女漫画のように劇的だった有川作品が、不思議な雰囲気を醸し出していた。思いがどんどん羽をはやして伸びやかに広がっていく。筆が伸びる感じがして気持ちがいい。沖縄マジックなんだろうか?こういう作品、私は好きです。
読了日:08月26日 著者:有川 浩パレード (幻冬舎文庫)の感想
そうかあ、そうだったのかとちょっと感心してしまった。「腹に一物」すべての登場人物が抱えているものがあって、それがどんでん返しのように現れた。へえ、そうだったのか…誰もおくびにも出していないのかな?それを確認するのにもう一度読んでみなければいけないと考えている。
読了日:08月25日 著者:吉田 修一しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)の感想
過去に映画を観たように思うのだがこんな話だったかな?と、以外に新鮮で面白い読後感だ。古典落語の名人を目指す噺家など個性豊かな登場人物も楽しかった。続編あったら読みたいなあ…彼らのその後興味を持った。
読了日:08月22日 著者:佐藤 多佳子太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)の感想
“距離を置く”というのがテーマなんだろうなあ?結婚式前に破談て、こんなものなのかな? 傷ついているようで主人公を含めて周りの人間も、周りとどれくらい関わり合いを持つかをはかって生きている様が、少しイライラした。だが、本として面白くないかというと、そうでもなく、落ち着くところに落ち着いたなという終わりにほっとしたのも確かです。
読了日:08月21日 著者:宮下 奈都7月24日通り (新潮文庫)の感想
なんとおしゃれな!!自分の住む田舎町をリスボンに重ね合わせるなんてことを書いたのが、男の人だっていうのにびっくり!間違っているとわかっていても、踏み出した一歩。この先の話はどういうものだったんだろう?とても気になる物語だ。
読了日:08月20日 著者:吉田 修一ちいさいひと 青葉児童相談所物語 コミック 1-6巻セット (少年サンデーコミックス)
読了日:08月17日 著者:水野 光博やれば、できる。 (新潮文庫)の感想
物理の話は理解できなかったが、とても面白く読み進んだ。わが子が一人研究職を夢見て歩んでいる。彼の研究が世の中にどう役に立つのか、親はよく理解できないでいる。この本の中に「恐らく、これから始まる実験は、百年経って、役に立つか経たないかというくらいの実験なのです」とあった。そういう突き詰めた思いが研究者には必須なのだろう。少し分かったような気がした。
読了日:08月17日 著者:小柴 昌俊横道世之介 (文春文庫)の感想
恥ずかしながら、山手線新大久保駅で起こった事故を題材にしている本とは知らずに読みだした。友人に映画が面白いと聞いていたので、古本屋で見つけて手に取った次第だった。読後、あの亡くなった方はどういう人だったのか知りたくなった。一人残されたお母様が、美談と騒ぐ周囲の人にそっとしてほしいと言い続け孤独死されていた。そう分かったときに、この本の最後の頁が重くなった。作家から、今は一緒に暮らす心優しい母と息子へのねぎらいのように受け取れた。良い本に出合えたと思う。感謝。
読了日:08月15日 著者:吉田 修一さっぽろ花散歩の感想
その花が咲いている、その場所を切り取って説明してくれている。札幌のよく見かける風景のそこに咲く花があって、花を探しにその地に行ってみたいと感じさせる本だった。
読了日:08月13日 著者:青木 由直さわらびの譜 (角川文庫)の感想
女性の立場から描かれた良本と思う。男の人がこの作品を書いたらどうなるのだろうと、途中何度か感じた。「不動明王」と「天弓愛染明王」いみじくも本文内で作家自身が言っている。これは人物の育ちを描いた物語。それぞれに大きく育つ様が心地よかった。
読了日:08月12日 著者:葉室 麟アキラとあきら (徳間文庫)の感想
文庫で700ページというかなり読み応えのある本でした。脂ののっている池井戸潤さんのものですから間違いなく読めました。良いバンカーがどのような育ちをしたのか…というのがメインテーマだったのか?面白かった。もう少し深めてほしい場面もあちこちに感じたが、一冊の本にするとしたら限界なのでしょうか?父親の転勤について歩いた亜衣の物語などもう少し知りたかった。損得で動いた人間を一刀両断にする鮮やかさはいつも通りで、爽快だった。
読了日:08月11日 著者:池井戸潤螢草 (双葉文庫)の感想
面白かった。勧善懲悪で、ハッピーエンドが待っているのもほっとした。真剣での立ち合いのために教えを乞うのだが、「(前略)真剣で立ち会って勝負を決めるのは、技ではなく心胆だ。そなたはこれから、心胆を練る稽古をするのだ。」立ち居振る舞いに武家しつけを感じさせる主人公…侍 という人たちに敬意を持ってしまう。
読了日:08月09日 著者:葉室 麟小美代姐さん花乱万丈 (集英社文庫)の感想
こういうキャラクター、ドラマでも、今はなかなか出てこなくなったなあ?舞台化の時の小美代姐さんが名取裕子という。あ、なあるほど!とそのイメージぴったりの配役に手を打った。
読了日:08月06日 著者:群 ようこ札幌発 日帰り 大人の小さな旅 (旅行ガイド)
読了日:08月05日 著者:消失者―アナザーフェイス〈4〉 (文春文庫)の感想
繰り返しの描写があり、話も少し堂々巡りをしている感じがした。それでも読まされてしまうのは、登場人物の設定が面白いんだろうなあ?
読了日:08月04日 著者:堂場 瞬一八月の六日間 (角川文庫)の感想
久しぶりに“好き”と思える本に出合いました。この本、生涯きっと繰り返し読むと思います。やり手の女性編集長の3年ほどのことが描かれている。ストレス発散に一人で山を登るその行程も面白いが、ところどころに挟まれている携帯していく本についての場面が特に好きだ。三島由紀夫の文庫解説を引き受けた戸板康二の挿話が印象に残っている。楽しい時間を過ごした。
読了日:08月02日 著者:北村 薫さくら聖・咲く: 佐倉聖の事件簿 (新潮文庫)の感想
まあたやってしまった。これは続き物の二巻目なようで、登場人物の関係が今一つりかいしないまま話が進んでいった。しかしこのよくできた若者というのが、坂木司のホリデーシリーズに出てくる進君に重なってしまった。青春ものということでくくれば、可能性に富んだその世代からはどんなスーパーマンが現れてもおかしくはない。周囲に恵まれると実際にも可能性はあるのかな?など、眉唾で頁をめくってしまった私は乗り切れなかった。一作目を読むべきか、読まざるべきか…どうしようかなあ。
読了日:08月02日 著者:畠中 恵
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