2月の末に次女が退職したのだが、
3月の末を迎えようとしている今も、
彼女はなんとも言えない時間を過ごしているので、
これが落ち着いたら、彼女が頑張っているさまをぜひ伝えたいと思っている
娘の退職間際に起こったことがある
これは事実で、私のように組織の中で生きてこなかった人間にはわかりずらい
出来事で、……ひと月もたったから、残しておきたいと思う
ただ、もう本当に、今になっては笑えることなので、
話に出しては笑っているが、
ちょっと大きな声では言えないのでフォント数を落とし、色も薄くするから、
読み切れない方はさらっと下の大きな字の所まで飛んでください！！
彼女の世話になった会社は、ボーナス支給時期が一般的なものよりはるかに遅い
夏が9月の末から10月、冬は2月の末に出ればいい方だった
それは会社の業務の都合もあるだろうから仕方がないのだが、
退職したい旨を上司に伝えたところ、
直属の上司はボーナスをもらってから辞めるようにと言ってくれた
2月に入るとボーナス支給のための面談が行われる
1回目は、本人のアピールの場
自分はこんなことを頑張りました…それと会社の評価とのすり合わせのようなもので、
それを経て2回目の面談があり、査定を知らされ、納得の上で支給を迎える
というようなシステムになっていた
娘も退職するとはいえボーナス支給の対象者になっていたから、
初めの面談を終え、ほかの社員の面談が終わるのを待っていた
さあ今週は順番に2度目の面談が始まるというとき、
ボーナス支給対象社員集合の緊急朝礼が行われた
そこで発表されたのはボーナスの一律7割カット
理由は社長が新しい事業を展開していたらしいのだが、それの不振によるもので、
本業の業績は昨年よりも上がっていたという
社長が手掛けていたその新規事業も社員に説明されたことは一度もなく、
どうやら何かをやっているようだとうわさが流れていた程度だった
トップダウンのこの決定は覆る由もなく、
おまけに退職する娘に対しては現金ではなく商品券で渡すと提示された
商品券？？？耳を疑った？？？
ギフトを扱うあの会社であれば商品券は有り余るほど在庫で持っているはず、
何に使えというのだ？？？
思わず「子ども銀行券じゃないんだろうね？百貨店で使えるものか聞きなさい」
と言ってしまった
その後、彼女の直属の上司が娘の事態を上役に談判してくれ、
商品券は変わらなかったが5割カットまでにしてくれた
もう一つおまけに、昨年度から始まった退職金がもらえる制度も、
3月1日まで在籍しないと娘には権利がないと退職日の3日前に説明されるという有様で、
買い取ってくれると言っている有休をつかってまでもらっても
大して金額は変わらないと判断し、彼女は予定の日にちで退職した
大人の世界は、こんなもんかと若者にがっかりさせに十分な体験を娘はした
そんなごたごたで参ってしまい、
「お母さん、めちゃくちゃ笑えるインド映画を観にいきたいんだけれど、
つきあってくれない？」と誘ってきた
それが、「パジュランギおじさんと、小さな迷子」
もう心の底から笑った
皆で踊りだし、みんなで歌いだし、とても楽しかった
「ララランド」 ハリウッドミュージカルの再現みたいに騒がれたが、
私はなんだかそうは感じなかった 何か画面から違和感を感じたのだが、
今回のこの底抜けに明るいインド映画からこそ、
往年のハリウッドミュージカルの輝きを感じた
全員に迷いがないのだ！
明るく、楽しい、映画だったが、
背景にインドとパキスタンの民族の争いがあり、文化の違い、宗教の違い、
前は一つで暮らしていた人たちが、今は鉄条網を挟んで銃を向けあっている
映画最後の場面はインド映画おなじみのストップモーションで終わり、
それもらしくてよかったが、
家に帰ったら、この地域での紛争が現実にニュースで流れていて、
なんとも言えないものが沸き上がった
こういう複雑な背景を抱えている国がたくさんある
人種や宗教が違うと言ったそんな理由だけで殺し合いをしないですむ
日本も含めて世界中がそうなってほしい、そう願います
