soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「きっと、うまくいく」170分の魔法、これまでとはちょっと違う

2013-06-03 09:04:42 | ミニシアター系映画
映画「きっと、うまくいく」★★★★☆
アーミル・カーン、カリーナー・カプール、
R.マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー出演

ラージクマール・ヒラニ監督、
170分、2013年5月18日より全国公開
2009,インド,日活
(原題/原作:3 IDIOTS)





<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい


「歴代興行収入ナンバーワン映画、
しかも恋愛やアクションが主題じゃない、
すごく興味をそそられるが
いかんせん170分の大作、
どうしようかなと迷ったが
やはり出来を確かめたくて劇場へ、
すごく幸福な時間を過ごせた」



インドといえば
タージマハルとデリーの喧騒、
そしてヴァナラシの混沌と
そんなイメージがさっと頭を満たす。


けれどそれは旅人の幻想で
実際は貧富の差は激しく、
家にTVがある家の方が
地方では珍しいくらい。

だから映画は彼らの娯楽として
冷房がガンガンにきいた劇場で
3時間余り、
とにかく庶民に夢を与える為に

高価なスポーツカーに豪華な婚礼、
世界各地のリゾートや
御殿のような家、
そんな手の届きそうにない場所で
太ったおっさんが美しい女性と踊る・・・・。

このイメージは
ほとんどの映画に当てはまる、
でもこの映画はおよそこれまで見た
インド映画の定番を覆す内容だった。

たしかに多くの人たちが踊るシーンがあるが、
それは大学の学生寮の
シャワーとトイレで
男ばっかの群舞で
これじゃあ、夢は見られない。


内容も学歴社会への警鐘であり、
自由な生き方を導くものであり、
カーストの色濃いインドでは
まだまだタブーな領域に
笑いと機転の利いた会話で
正面から切り込んでいく。



格差社会が問題の日本だけれど、
インドではそれは当然の社会的事実であり、
生まれついて運命が決まっているような
日本では考えられない常識がまかり通っている、

だから学生は必死に学業に励むわけだけど
「本当にそれだけでいいのか」と問いかける。

ラストのオチはマンガのように
出来すぎだけど
だからってすべてを台無しにするほどじゃない。
「こうでなきゃ」という感じ

旅行でもちょっと行けそうにない場所に
連れて行ってくれるのも嬉しい。


この映画が歴代ナンバーワンの成績というが
本当だろうか?
この映画で果たして
なけなしのお金で子供たちが
楽しめたのか?
そこは疑問だけれど、
すごく楽しい170分だった。

ほかのインド映画も見たいが
2時間くらいにしてもらいたい。


★100点満点で90点


★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←

soramove