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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ぼくたちの家族」映画の中では奇跡を見せて欲しい

2014-06-08 19:09:59 | 邦画
「ぼくたちの家族」★★★★
妻夫木聡、原田美枝子、
池松壮亮、長塚京三出演

石井裕也監督、
117分 2014年5月24日公開
2013,日本,ファントム・フィルム
(原題/原作:ぼくたちの家族)




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「どんな内容の映画なのか
全く知らずに見た、
どこの家族にも起こりうる事で、
人と人がすれ違う時
そんなに近くを歩いていても
それぞれが全く違う方向へ向かっていくわけで
当り前だけど何だかスゴク不思議だ、
そんなことをぼんやり考えた」



「普通」という言葉の持つ意味は
全体としては同じ基準みたいなものを
想定して判断するが
何をもって「普通」とするか
感じている事は千差万別
そうなると「普通」って何だ?って
ことになる。



この映画も金曜の夜8時過ぎの回、
仕事帰りの人が多いだろうが、
自分のように親を寝かしつけて
2時間何も起こりませんようにと
そっと家を出てくる観客もいる、
同じ時間、同じ映画を見るけれど
やはり人それぞれ、不思議な感じだ。


最近物忘れが目立つ母を
病院に連れ行くと
「余命1週間です」と告げられる、
1週間って
それはもう、どう考えて良いか分からない、
その事実にうろたえる家族
母の病気が引き金になって
ちょっと普通じゃない家族の形が
露わになっていく。



「困った時はとりあえず、笑おうよ」
母の口癖だ、
妻夫木聡演じる長男の浩介の
不適切な場面での泣き笑い
他人が見たら、どうかしてると思うだろう
でもそうやって、
何とかバランスを保ってきた。


切ないシーンだ、
誰もが自分なりの切り抜け方を
経験的に学んでいく
共感するというより
その泣き笑いの顔に
思わず「ガンバレヨ!」と言いたくなる。



母親を治療してくれる病院を
兄弟が必死に探すシーン、
弟の俊平(池松壮亮)はTVで
「今日のラッキーカラーは黄色
ラッキーナンバーは8」と聞くと
黄色の入った服を着て病院へ行く。


ラッキーカラーとラッキーナンバーが
彼を偶然の奇跡へと導いていく、
これはないだろと思いつつも
そんな否定的な考えより
「やったね!」と彼と同じ気持ちになる。


もう最後は神頼みだ


こんなラスト、甘すぎる
そんな結末あるかよと、
でも、これで良かった、
希望はあるよなと思いたいからね、
ほんの僅かでも
希望はあると思いたいからね。



★100点満点で80点

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「チョコレートドーナツ」結末は救いが無いが、光も見える

2014-06-06 00:09:09 | ミニシアター系映画
「チョコレートドーナツ」★★★★
アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、
アイザック・レイバ、フランシス・フィッシャー、
グレッグ・ヘンリー 出演

トラビス・ファイン監督、
97分 2014年4月19日公開
2012,アメリカ,ビターズ・エンド
(原題/原作:ANY DAY NOW)




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「1970年代アメリカの実話をベースに、
母親に見捨てられたダウン症の少年と
彼と家族になって一緒に暮らしたいと願った
ゲイカップルの姿を描いた人間ドラマ。」



主演のアラン・カミングは、
毎週楽しみにしているTVドラマ
「グッドワイフ」で馴染みなので
彼のこんな一面を知り
それだけで驚きながら見ていた。



シンガーを夢見ながらも
ショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。
正義を信じ、世界を変えるため弁護士になったポール。
そして母に見捨てられたように生活する
ダウン症の少年マルコ。

現在、同じ事が起こったら
結果は違っているんだろうか?



ゲイのカップルには
子供の養育権は与えられなかった、
それは偏見や差別も大きいが、
なにより法律が立ちはだかる。


「なんとかしてあげたい」という
人間の持つごく自然な心情を置き去りにして
法律は決められた範囲でしか
結論を出す事ができない、

もどかしくも、それでも
仕方ないなと思う瞬間だ。

何とかしたいなら、法律を変えるしかない。

万人が納得する法律なんて
存在しないのだろう、
っそれでもどこかで割り切って
社会生活を成り立たせるのが現状。



先日の報道で、5歳の子供が
7年間放置され、
白骨化した状態で見つかったという。
父親は新しい恋人を大切にし
確信犯的に子供を餓死させてしまった、
そんな親もいる。


この映画は何て言ったらいいのだろう、
子供の無残な死を泣く?
不平等を憤る?
不理解を嘆く?

どれも一つの要素だけど
どれも核心をついては居ない。


結末は残酷なものだけれど
希望を感じることは出来た、

ただどれほど希望があろうと
死んでしまっては虚しい、
エンドロールの歌声が心に沁みた。

★100点満点で80点


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書籍「ジェームズ・ボンドは来ない /松岡 圭祐 著」ノンフィクションだからと、割り切って読むべき

2014-06-04 19:09:02 | 読書の時間
書籍「ジェームズ・ボンドは来ない /松岡 圭祐著」★★★
松岡 圭祐 著 ,
KADOKAWA/角川書店、2014/4/1
(262ページ , 1.512円)


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「瀬戸内海の小さな島で起きた大きな奇跡
2003年、瀬戸内海の直島が登場する
007を主人公とした小説が刊行された。
島が映画の舞台になるかもしれない!
島民は熱狂し本格的な誘致活動につながっていく……。
実話をもとにした小さな島の心温まる物語。
小さな島の大きな奇跡。
知られざる実話にもとづく涙と笑いの青春小説」

KADOKAWA HPより


「直島」といえば草間彌生の
赤と黄色のかぼちゃが思い浮かぶ、
その島がアートの島と言われ
独特な発展を遂げていると
そのくらいしかの知識しかない。


だからこの島を舞台にした
007の原作があって
そのことで映画の舞台になるかも、
ロケでハリウッドスターがやって来るかも、
そんな俄かな期待で
その小さな島が盛り上がっていたことも
全く知らなかった



その間にボンドは鋼の体を持つ男に変わり、
原作の内容からも
映画化は無理だろうと
そんなことも知らなかった、
知っていたらもっと身近に
喜んだり、残念に思ったりしただろう。


島はベネッセという大企業によって
開発されるが
観光客の恩恵は
島民には直接還元されない、
開発が進んでも
それは身近であっても
別の世界で起こっているようなもの。


この本を読み物として面白く読んだが、
ノンフィクションとしては成立するが、
人物描写やその人の内面を描く時
なんかジュニア小説を読んでるような
稚拙というか
あまりに定型でマンガ的で
ちょっとそのあたりは物足りない。



事実は事実として
そこに人々がいるわけで
彼らの心情をあまりにストレートに
書きすぎていて
人間の複雑な心の変化とか
そういうものこそ
読みたいのになあと


そのあたりは残念な作品だった。

★100点満点で60点


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「ネイチャー」3Dだと、自然な美しさが損なわれてしまう

2014-06-03 00:09:52 | 大作映画ハリウッド系
「ネイチャー」★★★☆
滝川クリステル 語り

ニール・ナイチンゲール、パトリック・モリス監督、
87分 2014年5月2日公開
東宝東和
(原題/原作:ENCHANTED KINGDOM 3D)



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「『アース』などを製作したBBC EARTHが、
水をテーマに573日もの撮影期間で
3D映像としてスクリーンに映し出される映像は
やはりとてつもなく美しい、
自分の住んでいる場所と同じ
この地球上で、こんな別世界があることを
今さらながら驚いてしまう」



謎めいた森、燃え盛る地下世界、
異国の砂、灼熱の平原、魅惑の海中都市、
凍てつく山脈、荒れ狂う激流の
七つのカテゴリーの自然で構成。



昨年から始まった母親の介護生活、
デイサービスから戻った母と
夕食をとって、ベッドに寝てもらい、
自分は着替えをして映画館へ。

夜8時過ぎの回、
ほっと一息つく様な時間には
この映画は最適だ。

空の高いところから
深い緑の森の地面スレスレまで
カメラが滑らかに動くのを
当り前の様に見るが
これって凄い技術なんだろうな。



よく「奇跡」とい言葉を耳にする
実際奇跡なんてめったに起こらないから
そういうのだろうが
言葉はいつでも簡単に使い回され
日常のふとしたことまで
この言葉が使われたりしている、
でもこの映像で見た現実の世界は
まさに「奇跡」としか言いようが無い。



作りだすことは不可能で
ただそこにあるのに
それはもう圧倒的で
とても脆く、他方力強い。

実際に自分はどれだけの
このような景色を見る事ができるだろう、
この同じ球体に乗っかっていながら
見る事が出来るものはごくわずかだ。

映像はとても美しく、
それをただ眺めるだけで
体や頭の栄養になっている様な気がする

ただし時々3Dメガネを外すと
そこにはもっと鮮明な映像が見える、
3Dの映像は確かに凄いけれど
普通のクリアな画像を見たかったな。


★100点満点で75点

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文芸書・上半期ベストテン2014/それでも気になる売れ行き

2014-06-01 11:08:20 | 読書の時間
文芸書・上半期ベストテン2014/それでも気になる売れ行き


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文芸書・上半期ベストテン2014
上半期のベストセラーが発表された、
1、2、5、10位の作品は読んでいるが、
3位の西尾維新という作家さんの名前さえ初めて、
まだまだ知らない作家は沢山いるんだ。




①「村上海賊の娘(上・下)」和田 竜
②「女のいない男たち」村上春樹
③「終物語(中・下)」西尾維新


④「海賊とよばれた男(上・下)」百田尚樹
⑤「ロスジェネの逆襲」池井戸潤
⑥「インフェルノ(上・下)」ダン・ブラウン/越前敏弥 訳
⑦「束の海」山崎豊子
⑧「ペテロの葬列」宮部みゆき
⑨「原発ホワイトアウト」若杉 冽
⑩「永遠の0」百田尚樹

「トーハン調べ」

村上春樹の新作は予約して楽しみしていた、
いつもの春樹さんと言う感じで
驚きはないが、手元に置いて
時々はどれかの短編を読み返したい。




百田尚樹という作家は
⑩「永遠の0」で初めて触れた、
すごく感動したのでその後、いくつか読んだ、
なるほど巧い書き手だ、
でも先のNHK委員の一連の行動で
一気に嫌になった、作品には関係ないけど
しばらくは手に取る事もしないだろうな。


池井戸潤は、ドラマ化や映画化されて
人気の作家、とても読みやすく
ありがちな展開だけど、でも続きが気になる
あと少しやり過ぎると、ジュニア小説っぽいのに
その手前で何とか踏ん張っている、
とにかく新作は早く読みたい作家だ。

とまあ、読んだ本がどのくらい売れてるのか
それも気になったりするのです。



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