「自分の偏見を組み立て直しているにすぎないのを、
「思考」していると勘違いしている者が、非常に多い。」
◇私たちに根強いものは、無意識に持っている偏見だ。
この偏見は小さい時から、徐々に形成されてきた。
この偏見から自由になること、これが、
大人にとって非常に重要なことだ。
学問も実は、偏見からの自由を
一つの目的にしていると言っても良いほどだ。
それほど、偏見から逃れられる人は少ない。
◇思考をしていると思っていても、偏見を組み立て直し、
新しい衣装の偏見を生んでいるだけかもしれないのだ。
これでは、思考をしているというよりも、
偏見にとらわれた意識を無反省に使って、
偏見に偏見を重ねて、満足しているようなものだ。
◇私たちは、偏見と闘おう。それも自分の中にある偏見と。
そのために、自分の中の思い込みと対峙していこう。