東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

糸巻きの聖母

2016-02-18 | Weblog
レオナルドダビンチの糸巻きの聖母が公開されている。江戸東京博物館です。

レオナルドダビンチは才能に溢れていて、絵画のみならず、建築、軍事学、飛行機、生物に至るまで、何にでも興味を示した天才なのだと改めて思い到りました。特に鳥の飛行メカニズムの観察と評価は恐れ入谷の鬼子母神。

さて、本題の糸巻きの聖母の原画は意外とコンパクトだった。しかし、その中に描き込められたあの聖母の慈愛に満ちた眼差しと、生命のはかなさを遠望した寂しさは何という美しさなのでしょう!
イエスキリストが生まれたときから、聖母マリアは、わが子イエスが糸巻きに象徴される十字架を背負う運命を予感していたことが、聖母の表情にそこはかとなく浮かんでいる。

東日本大震災から今年で5年になる。津波で多くの人々が亡くなり、また原子力の事故があり、これらは我々の痛恨の極みだ。しかし、我々の罪と懺悔を救う糸巻きの聖母マリアのあの優しい微笑みから、モナリザの微笑みに至るあの慈愛が我々を救うだろう。

哀しみを乗り越えて次の時代に向かおう!












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