Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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まだ修理しています

2023-11-13 20:11:08 | 修理

本日の山陰は昨夜からず〜っと雨が降っていました。
そのまま午前中は結構強く降っていましたね。
午後からは降ったり止んだりを繰り返していました。

下の写真は夕方の晴れ間の時の写真ですが遠くにはまだ黒い雲が見えます。
この後また雨が降りまして不安定な天気でしたね。

そんな不安定な天気の山陰ですが明日は早起きをしまして広島県までクレーン車の納品に行ってきます。
今朝、FBで隣の鳥取県の友人が峠の様子をアップロードされていまして・・・そこには道路に積もった雪が見えていました。
積雪はどれくらい有ったのかわかりませんが道路が白くなっていました。
なので・・・一応念のためにタイヤを冬用に交換しておきました。
外は雨が降っていますが・・・当方にはガレージがありますから濡れることはありませんので楽ができます(笑)
しかしながら・・・軍手ははめていましたが指が冷たくて何だか作業がやりにくいのは寒さのせいでしょうね。

最後にエアチェックをして作業完了です、今年もこんな時期になったと言うことですね。

その後は厨房係です。
今日は比較的早く解放されましたがそれでも午後2時ごろだったかな〜N白くんが木製の展示ベースを持ってきてくれましたのでアトリエに戻りました。

その後本業開始です。
昨日に続き1/18のアベンタドールの作業を再開しました。
昨日はフロントガラスを磨いて接着したところまで進んでいたはずですね。
今日は仮止めのマスキングテープを剥がしてから再びフロントウインドウを磨きました。
ラッカーのクリアーコートのおかげか例の模様は全くみられませんが少し磨き残しがあったのでもう一度磨きます。
そしてワイパー類をつけてからサイドウインドウを接着しました。
今回少々手こずったのはこのワイパーの接着剤のせいだったんですよね。
結構広範囲にベタ〜っとつけられていましたのでその部分だけシンナー分に反応してプラスチック製のウインドウが綺麗にならなかったんです(笑)

続いて昨日最後の写真のR30スカイラインです。
このミニカーのケースを取替えのご依頼です。
このイグニッションモデルのスカイラインのレザー台座はブラックですね、お客様はこのスカイラインの場合は下半分がブラックなのでブラックのベース板では見えにくいと言うことでした。
で・・・特注の白とクリアーのアクリル板を使ったベース板を特注してみました。
まずは分解ですね。
この状態では見えませんが・・・

すこちアップして斜めに見ますとタイヤが当たっていた部分は凹んでいます(まあこれは普通なんですよ)その周囲ですが白く変色しているのがわかりますでしょうか?最初は多少ベタベタしている様にも感じました。
特に瞬間接着剤が使われていたわけではありませんよ。
多分タイヤの成分が蒸発してレザー部分に悪影響があったのではないかと思います。
だからタイヤの付近が余計に白くなっていますね。

続いてプレートも取り外します。
レザー台座の場合どうしても剥げてしまうのは仕方がありませんね。
シンナー流してもレザーが柔らかくなりますからどうしても剥げてしまうんですね。

続いてこれは何でしょう?

正解はボディと台座の間のスペーサーです。
右側は元々使われていた柔らかい樹脂製(ゴム?)
左側は新しく削り出したABS樹脂製です。
目のきく方ならすぐにわかりますよね・・・スペーサーの高さが左右で違うことにね。

理由はレザー台座です。
そう柔らかくないのですがレザー台座はタイヤが載りますと凹むのですなのでスペーサーも短めです。
アクリル製の台座は凹みませんからスペーサーの高さが変わってくるのです・・・しかも私は柔らかいスペーサーは全く信じてないんです・・・こんなものはスペーサーにならないのです(笑)

で・・・ミニカーを取り付けました。
スペーサーは少し微調整しましたが綺麗に収まりました。
確かにベース板が白いと引き立ちますね・・・R30スカイライン!!

そしてイグニッションモデルのカバーを被せます(ここがポイントです)
ベース板の大きさはこのイグニッションモデルのカバーが使えるような寸法にしてあります。

で何が大事なのかと言いますと・・・
イグニッションモデルの紙製のカラーがそのまま使えるのです。
全体の寸法も同じになる様に設計していますので・・・オリジナルを崩さないようにしてあります。
まあ特注なので少々高くつきますが・・・イグニッションモデルのファンの方はオリジナルを崩したくない方もいらっしゃいますからそこの部分は大事にしておきましょう。
まるでこれがオリジナルですよって主張しているような・・・多分お客様もこの気持ちだったのではないかと思います。

続いて・・・MRコレクションの1/43フェラーリ288GTOエヴォルツオーネのフロントウインドウです。
ウインドウの枠のエッチングが浮いていますね。
でも実はこれって修理がすごく怖いヤツですね(笑)
なぜならウインドウの上側にデカールが貼られています。
裏から印刷してあるのであれば全く問題ないのですが、表に貼られていましてその上にエッチングの枠が貼られています。
エッチングのモールを外そうとするとデカールが剥がれてしまう危険性が高いヤツです。
ウインドウは浮いてないみたいなので枠だけ外したいのですが・・・エナメルシンナーを流すと全部外れてしまいそうですし・・・。

結局シンナーは使わずにエッチングの枠だけ外しました。
ここまで30分以上・・・修理は外す方が時間がかかったりします。

なぜエッチングの枠が浮いてしまったのか考えないとまた同じことになりますからね〜。
問題はコレです!!
エッチングが実際のウインドウのRよりも強めに曲げられていますね。
この応力が残っていて中央部分が剥げてしまうのです。
古いBBRやMRコレクションなどのモデルの場合ウインドウ自体は平板を使いエッチングの枠を強めに曲げて癖をつけてから貼り付けていたらしいのです(今もそうかはわかりませんが・・・)
平板に曲げ癖をつけて貼り合わす場合のメリットも理解はできますが私は必要以上には曲げない方が良いと思っています。

こんな場合はゴムの板の上でアルミの丸棒で押さえながら回して曲げを直します。
ウインドウの部分に当てながら自然な曲がりになるように修正します。

そしてウインドウの枠を車体に戻します。
周囲をマスキングテープで押さえて接着剤の硬化を待ちましょう。
あ〜そうそう、書いていませんでしたがウインドウの枠を外す前にワイパーは外しておきましょう。
そうしないと枠が取れませんからね〜。
ワイパーは足がボディに差し込まれていますのでこの部分だけエナメルシンナーを流しておいて外します。
無理やり外しますと取り付け用の足が折れてしまいますからね。

さて今日も時間になってしまいました、明日は久しぶりの長距離です早めに寝ましょう〜!!(笑)