帰国入試で試験科目として課されることの多い小論文、そして面接では、当たり前のことですが言葉が活躍します。帰国入試ということでなくても、私たちの生活は言葉の力を借りて成り立っている部分が多々あるわけですが、この言葉というものに対する意識を鋭敏にすることが、小論文や面接の場面でも大いに寄与すると思います。
例えば面接の場面で、「文化という言葉について説明してみて」そう言われたとき、みなさんはしっかりと説明することができるでしょうか?
大学の教授や講師である人達の中には本を書いている人も多くいますが、本を著すくらいですから、そういった人たちは言葉についてとても鋭い感覚を持っています。そういう人たちがみなさんの書いた小論文の評価を下したり、面接官であったりするわけです。
初めて出会った言葉や難しい言葉は調べたり、人に聞いたりということをすると思いますが、そうではない言葉、常日頃よく使ってはいるけれど、立ち止まって考えてみるとその意味や使われ方があやふやである、または間違って覚えていた(使っていた)、そういう言葉が意外と多いことに気付くかもしれません。
辞書ではどのような定義がされているか、それだけではなく、その語はどのような言葉とともによく使われ、どのような文脈でよく出てくるのか、そういったことまで考えてみるということの積み重ねが、本番でも役に立つと思います。(MIO)