文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

5月19日号週刊新潮は、

2011年05月11日 22時36分30秒 | 日記
黒字化は芥川。

仮にも我が国の政治を担う政党の党首である。いくら今回の決定を〝我が意を得たり″の思いで受け止めたとはいえ、Vサインでピョコピョコ飛び跳ねるのは如何なものだろうか。
 
…前略

「彼女は3月から浜岡原発の即時停止を言い続けていましたが当初、菅さんは全く聞く耳を持たなかった。そこで福島さんは5月2日に菅さんに電話し、弁護士のグループが浜岡原発の差し止め訴訟の準備を進めていることを伝えたのです」と、政治部デスクが話す 「それ以降、菅さんは海江田経産相に浜岡視察を命じるなど、ようやく動き始めた。その意味では、福島さんは今回の停止決定の陰のキーマンとも言える。自分の策がはまったように見えることも、大喜びしている理由の一つでしょうね」
 
無邪気に過ぎる福島党首の挙措について、拓殖大学大学院の花岡信昭教授は、「彼女にしてみれば、してやったり〝やっと自分たちの時代が来た″と素直に大喜びしているのでしょうが、非常に単純ですね。笑止千万というほかない」と、苦言を呈すが、さる社民党関係者に聞くと、「〝脱原発″は社民党独自の政策です。しかし、世の中全体が〝脱原発″に向かうことは必ずしも我が党にとってプラスではない。独自色がなくなり、ますます政界での存在感が失われてしまう可能性があります」
 
小躍りする党首をよそに、そう危惧するのだった。

5月19日号の週刊文春と、週刊新潮は、事の真相を伝える。

2011年05月11日 21時52分54秒 | 日記
新聞下段や電車内中吊り広告で、週刊文春の、見出し【浜岡原発停止菅首相に突きつけた福島瑞穂「インサイダー情報」】とは、何じゃろかとは、かなりの人が思ったでしょう。

突然の、浜岡原発停止発表について、芥川は「一体、何なんだろうね」、と書いた。

5月19日号、「週刊文春」が詳細に書いている。週刊新潮も、同様の検証記事を書いている。

先ずは、詳細に十二分な量で検証している週刊文春から抜粋します。 黒字化は芥川。


「菅首相周辺は、四月上旬から情報を集め、浜岡原発全面停止への準備を重ねてきたと強調していますが、実は、直前に首相にかけられた一本の電話が異例の要請の後押しをしたのです」(政治部デスク)

…前略

菅首相の態度が明らかに変わったのは、「五月二日のことだった」と証言するのは、「脱原発」を掲げる社民党の福島瑞穂党首だ。「今回の菅さんの決断は高く評価します。私は国会で何度も、『浜岡は危険だから停止させるべき』と言ってきました。三月末の質疑では菅さんは『今すぐどうこうとは考えていません』と答弁しましたが。四月に再度問うと『まずは福島原発を安定させることに集中しなければ』。そして五月二日の質疑でついに『福島の結論を待たずにしっかりと検討したい』と踏み込んだ。局面が変わった、と直感しました」

「菅さんに電話した」
 
だが直後、福島氏は違和感を感じることになった。「第一次補正予算が成立したのを受けて、菅さんが社民党の控え室にも挨拶に来られた。その際に『脱原発、自然エネルギー推進で頑張ってください』と言ったら、菅さんは『思いは分かっています』と。『思いは分かるけど、実際には……』という否定的な意味では困るので、その日の夜に菅さんにダメ押しの電話をしてこう伝えました。五月二十六日には浜岡原発運転停止の仮処分を求めて弁護士百人以上で提訴しますから、一面記事になって大騒ぎになりますよ、と」

浜岡原発をめぐっては、○三年より静岡地裁で運転停止をめぐる訴訟が行われてきた。実は、その原告側代理人の一人が、海渡雄一弁護士、福島氏の事実婚のパートナーなのだ。この訴訟の第一審判決は、○七年十月。原告側が敗訴したのだが、「『万が一事故がおきたらどう責任を取るんだ!』と私も静岡地裁で野次を飛ばしていましたよ」と本人が言うように、福島氏も同訴訟には密接に関わってきた。その後、原告側は控訴、現在も東京高裁で係争中である。その原告団の一部が、新たに「即時停止の仮処分」を求めて提訴するのが五月二十六日だったのだ。菅首相はいわば福島氏から「インサイダー情報」を突きつけられた格好だ。
 
仮に裁判所が浜岡原発停止の仮処分を認めれば、政権は新たな火種を抱え菅下ろしの勢いはさらに増す。「菅さんは政権への攻撃材料を逆手にとって、自らの保身のために使ったのです。実は、仙谷さんからも四月末に『浜岡を止めるべきだ』と進言されており、決断のタイミングを窺っていた。結局、福島さんの情報がダメ押しになった」(前出・政治部デスク) 

菅総理の行動パターンをよく知る官邸スタッフもこう証言する。
 
このタイミングで緊急会見を開き、自らが説明したのは、支持率のためです。菅さんは以前から、支持率が落ちると、何かを打ち出したがるんです

…後略。

この号外は、日本の民間は、どれだけ頑張っているか、という事と、世界的にも

2011年05月11日 17時39分15秒 | 日記
この号外は、日本の民間は、どれだけ頑張っているか、という事と、世界的にも最優秀な民間であることを知って頂くために発行したものです。

だからこそ、一刻も早く、個人資産を投入して、国は…ソブリンファンドでも、国債でも何でも良い…一部上場企業群の株を買い、東証を世界最大の市場にすべきなのだという、芥川の提言の裏付けの為に為している作業でもあるのだ。

心して読んで頂きたい。

メルマガ号外、
18:10分、発行。

今、若くてバリバリの都銀マンから電話があったのだが。

2011年05月11日 16時43分09秒 | 日記
「ブログを拝見しましたよ。様々な話題に…。」

今、号外を発行したから読んでみて、と言ったのだった。

朝日新聞が無名の芥川を採用する訳はないか、と思いながら応募した、「復興財源についてと原発についての、芥川の提言」…これは芥川にしか出来ない発想(呵々大笑)を話しながら。

消費税増税なんかする必要はないんだ。財源は、そこに在る…。

号外を連発しているから、これで、実質はタダよ。
等と笑いながら、メルマガ読者に成って頂く事をお願いしたのだった。(笑)

17:00分、メルマガ号外です。

5月20号の週刊朝日も素晴らしいのですよ。100万部にしましょう。

2011年05月11日 14時57分11秒 | 日記
週刊朝日の発行部数が100万部となり、芥川のメルマガがホリエモン氏に負けない読者数となったならば、日本は直ちに、「文明のターンテーブル」、が廻った国に戻り、米国と屹立する、自由と知性のチャンピオンとして、後170年間、世界をリードして行ける。

メルマガ号外を発行しました。16:20分発行。


さて、週刊朝日誌上での田中秀征さんの論は更に続いた。  黒字化は芥川。

…前略。

今回の震災で「二大政党や政権交代といったものは、それだけでは意味がない」ということを、国民もいやというほど実感させられたと思います。結局は人材の問題なんですよね
 
既成のエリートへの絶望感が国民の間に蔓延してきています。一方、今回の被災者の姿勢や、それを助けようとする一般国民の姿勢は極めて健全で賢明で迫力がある。つまり、国家の土台は実にしっかりしている。この土台の部分がこれから政治を大きく動かしますよ。
 
今後、永田町や霞が関では「血の入れ替え」が不可避的に進むでしょう。ただ、すぐれた人ほど政治家になりたがらない。これが問題です。そういう人材を見つけて押し出す努力をしないといけません。
 
東北をどう再生するかは地元の意思が重要で、国が過剰な指図をすべきではありません。僕は長野県の中山凹地で生まれ育つたからよくわかりますが、いま地方に残っている人はみんなサムライです。俺が里山を守るとか、俺が消防を引き継ぐという強い決意をもって地元に残っている。その愛郷心を過小評価して、学者や文化人の知恵だけに頼ると空回りしてしまいます。
 
原発事故を巡って「想定外」という言葉がしばしば使われています。しかし、非常用の電源を本体のそばに置くのは素人が考えても おかしい。それって、大統領と副大統領が同じ飛行機に乗るようなもので、危機管理上はあり得ません。
  
そういう非常に初歩的な欠陥を想定外と言ってしまう甘さがなぜ出たのか。その疑問に真っ当に答えられない場合は、脱原発に進まざるを得ないでしょう。  
革新勢力が衰退し、政治・や行政といった統治構造のなかのチェック機能が衰えました。原発事故だけでなく薬害エイズ問題や耐震偽 装問題でも同じ弱点が出ました。それを深く反省し、今回こそ、とことん検証しないといけません。
  
この震災を機に、日本の政治はものすごく大きく変わっていくと思います。
  
…後略
 

室井佑月 頼りたい、頼れない 5/20号週刊朝日から。

2011年05月11日 12時00分00秒 | 日記
むろい・ゆづき 作家。 1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の『読者による性の小説』に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。著書に『ぷちすとバイパー!」(中公文庫)、『ママの神権卜(講談社文庫)など。

黒字化は芥川。

起こってしまったことは取り返せない。我々大人たちは、自分たちの都合で事実から目を背けてはいけない。こうなったら、どの現場でもそれぞれの大人が、仕事人としてのプライドと良心を持って、未来ある子供たちのことを考えるべきだ。責任を取らなきゃね。
 
農家や漁業者は、安全で美味しい食べ物をあたしたち消費者に届ける、そこにプライドがあるはずだ。
 
教育者は、子供のことを真っ先に考える、そこにプライドがあって欲しい。
 
けど、プライドの持ち方を誤っている人もいる。そういう人たちに、その先の良心を求めても無駄なのだろうか。具体的にいえば、この国の政治家と官僚だ。


…中略

学校に話をすると、「教育委員会が……」といわれた。教育委員会に話をすると、「文科省が……」といわれた。そして、今回の話し合いとなった。
 
文科省が福島の学校をどうするかにあたって、相談したのは原子力災害対策本部だった。そして、原子力安全委員会に助言を求めた。
 
そのことについて、原子力安全委員会事務局はこういっていた。
「公式な会議は開かずに、文科省の通達は差し支えないと、委員5名の総意として2時間後には意思決定を出した」。けれど、「決定に関する議事録は承知していない」とのこと。
 
責任の押し付け合いだ。そんなことをしている場合か。早く、子供たちの安全を確保しろ。
 
市民団体と文科省の話し合いの映像を観ていただければわかるけど、文科省はデータを提出しない、言質を取られないように必死、とても子供のことを考えている人たちには見えなかった。そうそう「持ち帰って相談」という回答が多かった。はじめから親玉を出してこいっつーの。
 
この国は、責任を取りたくない人ばかりで、責任を取る人がいない。つまり、頼れない。

汚染水苦悩9万トン の記事に関して…。

2011年05月11日 11時36分52秒 | 日記
本日12:00メルマガ号外を発行しました。

有名人の方々は、ここでは書けないので、と。自分達のメルマガについて、言いますが、

ここでは書けない、例えば梅棹たいじんと同等の、誰も出来ない発想が在るのは、芥川の、「文明のターンテーブル」だけだと言っても過言ではない。

或いは、そこに真の魂がこもっていたがゆえに、巷に無数に棲息している悪党に、言わば、Heart Of Gold 状態の、心に付け込まれて、深甚な詐欺に遭ってしまったほどに、真実を書き続けているのが芥川。

この間の事情を明瞭に知っていた或る社長は、「芥川さん、無料で書きすぎよ。全部、有料にしなきゃ。人を騙す様な悪人に有料で買う奴はいない…」

小中高生や大学生の読者の方には申し訳ないのですが、芥川の文章は、今後は全て有料のメルマガで書くつもりです。
勿論、貴方がたには、貴方がたが読んでいない、知らない記事等は、折々に、このブログで御紹介します。

痴呆テレビなんか観ている場合ではないのだ、と言う事を知らせる為に始めた、朝日と日経の読書欄からの書物の紹介は、継続して行くつもりです。

テレビについて言えば、例えば、この間、芥川は、7時のニュース、クローズアップ現代、ワイルド・ライフ、と、所謂、ゴールデン・アワーに、観ていたのですが、後者の二つは、特に素晴らしかった。十分以上に観るに値するものだった。

この時間、貴方は何を観ていましたか?

例えば、この日は、確か、この後に、「アリス・イン・ワンダーランド」も観る事ができた。

この時間に貴方は何を観ていたでしょう。視聴率通りの番組ですか?

それは何故ですか?

それが日本の家族なのだと、思い込んでいる、或いは思い込まされているだけなのではないですか。

もし、あなたのお父さんが、今、労働者階級=人口の90%超を占める、一生、働いて年収500万円の層に所属しているとしましょう。

あなたが何の疑いも持たず、この20年超の様な痴呆テレビを見続けていたら、貴方、及び貴方の子どもたちはは、その層から
永久にエクソダス(脱出)できないでしょう。

それは、国にとっても、貴方にとっても、絶対的に(absolutelyに)良い事ではない。

理由は、「文明のターンテーブル」第一章を読んで下さい。

検証 福島第一原発の注水と対応 今朝の朝日3面から。

2011年05月11日 11時07分09秒 | 日記
3月12日海水注入 真水尽きて46分 切り替え進まず爆発

黒字化は芥川。
 
東日本大震災が起きた直後、福島第一原発では、炉心の損傷を防ぐために原子炉圧力容器内の燃料を冷却することが喫緊の課題となった。そのためには大量の水を継続的に注入する必要がある。事態が切迫していた1号機では、本格的な注水が始まっだのは12日夜の海水注入からだった。このタイミングが遅かっだのではないかと、国会の議論などで焦点になっている。
 
1号機では、12日午後2時50分ごろ、炉心を冷やすために続けてきた原子炉圧力容器への真水の注入が終了した。使える真水は底をついていた。この段階で東電は、海水注入への切り替えの準備を急いでいたという。清水正孝社長は参院予算委員会の参考人質疑で「淡水注入が停止した午後2時50分には海水注入を指示していた」と述べた。ところが午後3時36分、1号機で水素爆発が起きた。
 
一方、海江田万里経済産業相も海水注入の議論を始めていたという。参院予算委の質疑で「(真水の終了後)ずっと議論し、度重なる指示をやった」と述べた。
 
爆発の約2時間半後の午後6時ごろ、海江田経産相は保安院を通じて東電に1号機への海水注入命令を出した。しかし爆発直後で設備に障害があり、注入設備はすぐには起動しなかった。やっと注水が始められたのは午後7時4分だった。
 
海江田氏によると、その後「20分ぐらい注入試験をし、再度重ねて総理から本格的な注水をやれと午後8時5分に命令した」。午後8時20分に注水が再開された。この間、海水注入は約1時間中断された。
 
宮崎慶次・大阪大名誉教授 (原子炉工学)は「燃料が損傷するのを防ぐため、早め早めに、かつ切れ目なく注水しなければならない。真水がないのなら海水でもやむを得ない。ただ、すでに水素爆発が起きた後であれば、1時間程度中断したといっても、その後への影響はそれはどなかっだのではないか」と話す。

汚染水苦悩9万トン 今朝の朝日新聞3面から。

2011年05月11日 11時01分52秒 | 日記
黒字化は芥川。
 
東京電力を悩ませる福島第一原発の放射能汚染水、推定約9万トン。3月11日の大津波で流れ込んだ海水に、原子炉冷却のために注いだ水が漏れて混ざり合って生まれたものだ。一部は海に流出・放出されたが、なお増え続けている。注水と放出の経緯、流出防止対策などを検証する。

現在は なお増加、浄化は難題
 
汚染水問題で最も深刻なのは2号機だ。

…中略。

2号機の汚染水の総量は 移送前の段階で計2万5千トン、含まれる放射能の総量は単純計算で約40万テラペクレル(テラは1兆倍)。今回の事故では、経済産業省原子力安全・保安院が大気中への放射能放出量を37万テラベクレルと試算、4月12日、これを元に国際的な事故評価尺度(エNES)で最悪の「レベル7」と判断したが、2号機の汚染水だけでこれと同程度の放射能を抱えている計算になる。
  
一方、3、4号機でも、汚染水が連動するように増加を続けている。3号機のたて坑の水位は、4月10日には地表から123センチ下に あったが、5月10日には76センチに上がった。原子炉建屋からの水や雨水、地下水などが原因とみられる。あふれないよう、東電は3号機の水も集中廃棄物処理施設に移送することにした。
 
汚染水を増やさず冷却を続けるには、漏れ出た水を浄化し再利用するしかないが、課題は多い。東電は水浄化の具体策として、仏企業のアレバと契約し、6月からの処理開始を目指すが、設備の処理能力は1日1200トン。9万トンに及ぶ汚染水を処理できるかどうかは微妙だ。
…後略。

政治は、やさしく我慢強い東北人の訴えを聞け 田原総一朗 5/20号週刊朝日から。

2011年05月11日 09時45分52秒 | 日記
文中黒字化は芥川。

4月24日に東日本大震災の被災地を訪ねた。まず、宮城県石巻市に行った。見渡す限りがれきの山で、立っている家は全くない。大地震、それ以上に大津波の恐ろしさを思い知らされた。

…中略

先の自衛隊員に、この地域の家を失った人々は、どこに避難しているみかと問うと、高台にある中学校だと教えてくれた。200人ほどの人が、中学校の体育館で避難生活を送っているという。
 
津波に襲われて44日もたっている。それでもまだ体育館暮らしというのでは、不満も怒りも絶頂に達しているのではないだろうか。
 
私は、体育館に入っても、避難している人々に不快な思いを抱かれ、話を聞くことを拒否されるのではないかと恐れていた。
 
だが、いざ接してみると、こちらが驚くほどやさしく対応してくれた。
「わざわざ遠いところをご苦労様です」とまで言われた。
 
体育館暮らしで、プライバシーは全くない。2人、3人、4人と家族で狭いスペースに座っている。横になっている人もいる。もちろん、みな家や財産の一切を失った人たちだ それにもかかわらず、私のぶしつけな質問に一つひとつ丁寧に答えてくれた。津波から危うく逃れたこと、母親が行方不明であること。この日、はじめて1食だけ弁当が配られたこと。それまでは、菓子パン、おにぎりなどがバラバラに配布されただけだったという。
 
最後に、「政府に要求したいことは」と問うと、「一刻も早く、仮設住宅でも何でもいいから、住めるところが欲しい」と、ここだけは強い口調で訴えた。そして、「仕事、働くところが欲しい」と、これはなんと遠慮気味に話していた。
 
厳しい避難生活を強いられている東北の人々の我慢強さに、逆に不安を感じた。どの避難所でも、人々は政府の人間や議員に対しても、やさしい対応をしているのではないか。そのために政府が高をくくり、救済、復旧が遅れているのではないか。
 
仮設住宅は、原稿を書いている4月26日時点で2538戸しか建っていない。家を失った人々が何十万人もいるにもかかわちず、である。
 
被災者の人々の訴えを聞くと、菅首相が「復旧ではなく、創造だ」などと言っているのが、あまりにも空々しく聞こえる。国会の論議があまりにも被災者たちからかけ離れていて、怒るというより情けなくなる。

銀、マネーの行方占う  今日の日経夕刊から。

2011年05月11日 01時14分04秒 | 日記
世界のマネーが不安定になるとき、必ず敏感に動く場所かおる。日本の大型連休明け。1年前は、ギリシヤなど欧州の信用リスクを取引する市場に、世界の視線がくぎ付けになった。今年は商品相場がその場所だ。
  
「銀先物が反発。リスクマネーに動きが戻った」。この日の株高の解説だ。9日のダウエ業株30種平均は45ドル高。ギリーシヤ国債格下げなど欧州の債務問題でも、株売りには傾かず。それより、前週1週間で3割近く下げたニューヨーク市場の銀先物が買われたことが、安堵につながった。
   
今の商品相場は余剰マネーと世界経済の行方を占う指針のような役回りにある。金融緩和が続き、インフレが高まるなら買い要因。逆に緩和が終わり、需要も鈍ると見れば売り要因だ。どちらに向かうか、そのはざまで激しく揺れ動くのが銀だ。
 
投資の世界で、銀は別名「貧しい者の金」。少額でも投資できるという意味だ。銀先物は4月下旬に31年ぶりの高値を付けた。1年弱で2倍強という高騰ぶりで、銀連動の上場投資信託(ETF)  の残高も膨張。短期資金を誘い込んだ分、その反動が大きく出た。
   
原油もこの日1バレルl0Oドル台を回復。原油安を予想していたゴールドマン・サックスが前週、今年は最高値がありうると切り替えたことも伝わった。金融危機の予言で知られるルービニ教授のシンクタンクが、商品投資の利益確定を勧めて話題になったが、その逆だ。

不確定さを増す市場。
  
株式では短期調整派の声も出ている。「企業業績は強く年末高予想だが、目先4~5週間は7~8 %の下落がありうる」とキャンター・フィッツジェラルドのマーク・パド氏は話す。夏場にかけて投資もビジネスも鈍る時期。住宅市場の弱さも気がかりだ。
 
一方で「1年前とは違う」と強気派も健在だ。
 
「雇用が動き出したのは大きい。弱気になることはない」。ノーザン・トラスト・グローバル・インベスターズのジム・マクドナルド氏は、株式に割高感はないという。
 
刺激策に浸った局面から、自律成長へ移れるかの節目に差し掛かっている。強弱感が入りまじる今の状況こそが、商品相場の動きに関心が高まる理由だともいえる。
 
(ニューヨーク=藤田和明)