テレビ 禁断の(?)ジョークで仕事を干されていたウーピー・ゴールドパークが毒舌と共に復活
ジョージ・W・ブッシュ前米大統領の「罪状」がまた1つ増えた。ウーピー・ゴールドパークも、ブッシュに芸能生活をつぶされかけたという。
事の発端は04年。民主党のジョン・ケリー上院議員の資金集めパーティーで旨ったジョークだ。「私は陰毛(ブッシュ)が大好きなのに、誰かのせいで陰毛の評判が悪くなった」
ゴールドバーグにしてはおとなしいジョークだった。しかし翌朝のニューヨークーポスト紙は、「ブッシュ大統領に対する性的な当てこすりに満ちた卑猥なな放言」と報じた。
実際に一線を越えたかどうかはさておき、彼女は干された。ダイエット食品のCMを降ろされ、民主党全国大会からの招待も取り消しに。映画やテレビの仕事もぴたりと来なくなった。
ニューヨーク近郊の別荘地タキシードパークの自宅は売却し、マンハッタンのアパートメント(ドアマンなし)に引っ越した。「アメリカで、しかもコメディーの世界で、経済的にこんな状況になるなんて思ってもみなかった。何年も什事がなかった」 キャリアのつまずきをたった1回の失言のせいにするのは無理があるかもしれないが、彼女の友人ビリー・クリスタルの言うとおり「厳しい時期だった」ことは確かだ。「ある年齢になるとすべてが厳しくなる。だから(ABCのトーク番組)『ザ・ビュー』への出演は彼女にとってありかたい」
番組にとってもありかたい。07年にゴールドパークを司会者の1人に起用して以来、最高視聴率を数回記録している。もっとも、彼女がおとなしくなった様子はなく、本番中の風変りな賑る舞いはたびたび話題になる、
ニューヨークのモスクの建設をめぐりニュースキャスターのビル・オライリーの発言に慎慨したときは、彼を残して退席した。大富豪ドナルド・トランプに向かって、バラク・オバマは米国生まれではないから大統領になる資格はないと言い張るのは、人種差別主義と変わらないと言ったこともある。
好感度でオプラ超えも
当初は、朝のトーク番組にはふさわしくない人選にも思えた。しかし下品な言葉遣いにもかかわらず(だからかもしれない)視聴者の人気は高い。Qスコアズ社の調査によると、成人女性の好感度はほかの司会者の2倍。あのオプラ・ウィンフリーをも上回るという。
「ウーピーのキャリアでまったく新しい章が始まったと実感している」と、司会者の1人バーバラ‘ウォルターズは言う。
新しい章にはブロードウェイのプロデューサーとしての顔もある。自身が主演した92年のヒット映画『天使にラブーソングを…』のミュージカル版を手掛け、既にロンドンで成功。4月からブロードウェイで上演中だ。
課外活動にいそしむのは、『ビュー』の降板を考えているからなのか。「今シーズンが終わったら卒業して、自分らしい生活を送りたいと考えてきた」と、彼女は皮肉っぽく語る。「何もやることのない日が4日は欲しいのよ。たばこをふかして本を読んで。たばこは行儀が悪いことは分かっているけど」
行儀を気にする人とは知らなかった。
ラミン・セトゥデ(エンターテインメント担当)
ジョージ・W・ブッシュ前米大統領の「罪状」がまた1つ増えた。ウーピー・ゴールドパークも、ブッシュに芸能生活をつぶされかけたという。
事の発端は04年。民主党のジョン・ケリー上院議員の資金集めパーティーで旨ったジョークだ。「私は陰毛(ブッシュ)が大好きなのに、誰かのせいで陰毛の評判が悪くなった」
ゴールドバーグにしてはおとなしいジョークだった。しかし翌朝のニューヨークーポスト紙は、「ブッシュ大統領に対する性的な当てこすりに満ちた卑猥なな放言」と報じた。
実際に一線を越えたかどうかはさておき、彼女は干された。ダイエット食品のCMを降ろされ、民主党全国大会からの招待も取り消しに。映画やテレビの仕事もぴたりと来なくなった。
ニューヨーク近郊の別荘地タキシードパークの自宅は売却し、マンハッタンのアパートメント(ドアマンなし)に引っ越した。「アメリカで、しかもコメディーの世界で、経済的にこんな状況になるなんて思ってもみなかった。何年も什事がなかった」 キャリアのつまずきをたった1回の失言のせいにするのは無理があるかもしれないが、彼女の友人ビリー・クリスタルの言うとおり「厳しい時期だった」ことは確かだ。「ある年齢になるとすべてが厳しくなる。だから(ABCのトーク番組)『ザ・ビュー』への出演は彼女にとってありかたい」
番組にとってもありかたい。07年にゴールドパークを司会者の1人に起用して以来、最高視聴率を数回記録している。もっとも、彼女がおとなしくなった様子はなく、本番中の風変りな賑る舞いはたびたび話題になる、
ニューヨークのモスクの建設をめぐりニュースキャスターのビル・オライリーの発言に慎慨したときは、彼を残して退席した。大富豪ドナルド・トランプに向かって、バラク・オバマは米国生まれではないから大統領になる資格はないと言い張るのは、人種差別主義と変わらないと言ったこともある。
好感度でオプラ超えも
当初は、朝のトーク番組にはふさわしくない人選にも思えた。しかし下品な言葉遣いにもかかわらず(だからかもしれない)視聴者の人気は高い。Qスコアズ社の調査によると、成人女性の好感度はほかの司会者の2倍。あのオプラ・ウィンフリーをも上回るという。
「ウーピーのキャリアでまったく新しい章が始まったと実感している」と、司会者の1人バーバラ‘ウォルターズは言う。
新しい章にはブロードウェイのプロデューサーとしての顔もある。自身が主演した92年のヒット映画『天使にラブーソングを…』のミュージカル版を手掛け、既にロンドンで成功。4月からブロードウェイで上演中だ。
課外活動にいそしむのは、『ビュー』の降板を考えているからなのか。「今シーズンが終わったら卒業して、自分らしい生活を送りたいと考えてきた」と、彼女は皮肉っぽく語る。「何もやることのない日が4日は欲しいのよ。たばこをふかして本を読んで。たばこは行儀が悪いことは分かっているけど」
行儀を気にする人とは知らなかった。
ラミン・セトゥデ(エンターテインメント担当)