以下は前章の続きである。
火蓋は切られた
有本
わざわざこう言っているということは一つの比喩でしょう。
「侵略されたら、チベットで起きたように、あなたの身内の女性が、ひどい目にあわされることだってあり得るんですよ」と言っていると誰でもわかる。
それを額面通りに受け取って、いや実は承知の上なのかもしれませんが、ほぼ全面扱いの記事にすること、そして記事の随所に悪意が感じられます。
しかも、この記事とは別に、マスコミ労組とやらが「侮辱発言だ」と
言って、発言の撤回を要求してきたというのですから、呆れて物も言えません。
百田
『沖縄タイムス』の一面記事の下に「侮辱発言 撤回を要求/県マス労など百田氏へ抗議」という記事があります。
「県マスコミ労働組合協議会(沖田有吾議長)などは21日、百田尚樹氏が名護市で講演した内容に抗議し、撤回を求める声明を発表した。本紙記者を名指しして『娘さんは慰み者になります』などと発言したことを『侮蔑的な言葉で記者と家族の人権を著しく侵害した≒報道活動への露骨な脅しであり圧力』と批判した」 と書かれています。
さっきの私の講演の言葉は、彼らからすれば、「侮蔑的な言葉で記者と家族の人権を著しく侵害した」言葉となるのです。
あの話が露骨な脅しであり、圧力でしょうか。
(ここで、スカイプで中継中の我那覇さんに向かって)我那覇さんも現場におられて、私とトークショーをしましたよね。
我那覇
はい。
百田
私の発言は、報道活動への露骨な脅しであり、圧力と思われましたか。
我那覇
あの講演を聞いて、先生は本当にお優しい方だと思いました。
先生の言葉を聞いて、会場にいた人たちは阿部記者に対して拍手を送りましたから。
先生はお優しいのですが、私は「許せません!」と言ってしまいました(笑)。
百田
私も阿部記者の本性を知らなかったのです。
あのときは、阿部記者を何度も擁護していました。
その後、阿部記者の本性を知りましたので、もう今は彼に優しくありません(笑)。
あいつはクズみたいなやつですわ(笑)。
我那覇
今回の『沖縄タイムス』の記事は、これまでの一個人、言論人を攻撃する記事とはちょっとパターンが変わっていると思います。
おそらくこれから百田先生への総攻撃が始まると思います。
百田
これからですか?
我那覇
その準備として「一応、百田先生の言い分は載せました」というアリバイづくりではないかと思います。
その証拠に、この文章の中には「歪んだ民族観がにじんでおり、差別的だ」「沖縄マスコミを敵視する百田氏の発言は、いつ他者に矛先が向いてもおかしくない」「人権侵害や事実無根の言説に反論することは県内マスコミ共通の使命」と、自分たちの連合軍に呼びかけをしているわけです。
これから、彼らはさらに攻撃する下準備を、おそらくしているのではないかと思います。
百田 怖いよ-(笑)。
我那覇
この記事で戦いの火蓋が切られました(笑)。
百田
有本さん、応援してください。
この稿続く。