関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

“民間”にヨイショするだけの某国公安委の不甲斐なさ

2007年06月14日 | 日記
『ダイ・ハード』新作のプロモで来日した“マクレーン刑事”ことブルース・ウィルス氏を、あろうことかニッポンの溝手顕正国家公安委員長ドノがじきじきに「サイバー犯罪特別捜査本部長」に“任命”なさったそうで。

開いたクチがふさがらない、たぁこのコト(^^;です。

考えてもみてくださいな。たかが最新主演作品のなかの(バーチャルな)役どころとして、サイバーテロリストと闘っただけの話ですよ。

そんな刹那的なショービジネス上の関連性?だけをネタに、異国の俳優を『サイバー犯罪撲滅に貢献した人物』として公に表彰するほど、この国の公安は尻軽で薄っぺらだったんですか?

ひとつだけ、指摘しときましょうか。

ブルース・ウィルス氏の前回の主演作品は、『16ブロック』でした。彼はこの作品のなかで、公然と飲酒運転する破天荒な警官を演じていました。相当酔っ払って職務に就いていたがゆえに、仲間内が署内の不祥事を揉み消そうとする異常事態に“この場は黙って組織を擁護した方が、八方丸く収まる”いう冷静な判断を欠き、その瞬間、単なる“野生”本能=“正しいコトがしたかった”という衝動に身を任せたのです。

NY市警を敵に回すという暴挙。組織から逸脱したその暴走劇は、彼が酔っ払っていたからこそ可能になったような、(飲酒運転を取り締まる側の気持ちになれば)実にケシカらん!描かれかたの作品でした。

酔っ払い運転、バンザイ。事実、ウィルス氏は酩酊状態を演技させると天才的な表現力を発揮する俳優さんですから、彼の存在なしにこの《正義のアル中刑事》というシチュエーションは成立し得なかったでしょう。

とまぁ、そういう経歴の俳優さんです。公安委が「特別捜査本部長」に推した“人物”は。

映画の中とはいえ、サイバー犯罪と闘ったことが偉いなら、映画の中なら、過去の常習的な飲酒運転も英雄的行為だった(!)と大目に見るんですか? あんたたち公安さんは。

少しは(最低限の)前後の芸歴をリサーチした上で、(ニュースになるほど)おおっぴらに表彰していーものかどーか判断すべきだったと思いますよ。わたしはね。




コメント
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