関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

イチロー移籍にみる、「ごく日本的な風景」の海外漏出を想う

2012年07月29日 | 日記
バブルの時代まで、戦後世代の日本人は「生まれてきた日本に住んでいれば、一番儲かる。日本が世界で一番、カネの成る場所」という幻想に酔い、世界への人材流出や頭脳流出を気にかけていませんでした。

今や、ある程度以上を儲けるには、世界を股にかけないと「絶対に無理」と若い世代の多くが信じております。

そうでなくとも、商店街や県営団地など、昭和の「日本の風景」は急速に壊れていくことをやめませんし、スポーツ選手や俳優は海外からも仕事がもらえてナンボじゃ、という価値観があふれております。

それを(最近になって急に)日本人に信じせしめたのは、あっというまに「その風潮」を追い抜いて行った韓国人の、「外に出たがったが勝ち」という旺盛な繁茂力に他ならない^^;のでありますが。

韓国人は、昔も今も個人レベルで出ていく。かつて大勢出て行った日本人は個人じゃなく、国家の移民政策で集団移住した。日本人移民には顔がなく、控えめで、大陸人のような「泥臭い血とカネのパイプ」を本国人社会との間に築かなかった。南米に移った多くの人は「役人どもにダマされた。もうニッポンなんかにゃ頼らない」とわが身を悲嘆して、母国との絆を絶ったのでありますねえ。基本的におとなしくて「お上頼み」、個人の間の連結力が脆弱な国民性だった、とでも申しますか^^;

だがまあ、平成の韓流ショックやら、日常生活にあふれる中国製品、という20年間の冷や水のよーな現実を前に、日本人もようやく「外国人なみに、国のやることを信用しなく」なってきております。ナニも変わらない政治状況を受け、今後ともこの大きな流れは変わらないでしょう。

イチローの電撃移籍劇 ──。

あんだけ齢を食った選手でも、実力社会のアメリカで努力を積んだ功は正しく評価され、その日のMLBのウェブサイト(米国版)は24時間、「ICHIRO一色」で染まる。

こーゆうの見て、今の若者は「やっぱ生活の安定には、ちゃらんぽらんな日本じゃなく海外だよな」と刷り込まれる?のでしょうねえ。「日本人って、思ったほど欧米人と思考の回路は違わないんじゃないの」とか「街を歩く異世代の日本人の方が、よっぽど不気味なエイリアンだ」と感じる人、密かに増えてると思うなあ(笑)

逆に言えば、こーいう見えない「日本民族の浸透膜」の破砕でもって、日本的な風景が海外へも漏出してるのだろう、ということ。秋葉原からロケット1号店が無くなった時点で消失した「電気街の光景」は、気が付いたらニューヨークのタイムズ広場・・・下品でケバケバしいネオン広告街の姿に「憑りついていた」ということも一面、あり得るのかも!?しれませんねえ(苦笑)
 
 

イチロー移籍にみる、「ごく日本的な風景」の海外漏出を想うの画像

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