関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

それでも止まぬ、生還者の『災厄撮り』。 犠牲に"なりゆく人"を撮ってて楽しいか❔❔

2019年05月06日 | 日記

大きな事件や事故が起きるたび、起きた災厄以上に「その報道のされかた」にカチンとくることの多い、ヘソ曲がりな💀わたしです。

今回は、モスクワで最新鋭旅客機が"火だるま🔥緊急着陸"して41名が犠牲になった例の事故映像の件。


この映像は、燃えさかる機内から脱出した乗客のひとりが、後ずさりし(て機体から離れ)ながら撮ったスマホ録画映像。奇しくも画枠の右端には、同じく、半ば呆然と歩きながら、やがて機体に向き直って(公然と)スマホをかざし写真を(あるいは動画を❔)撮りはじめたっぽい男性客の姿も映っている。

この限られたアングルと20秒間の間にも、ふたりの生還客が「己の遭った災害」の実況撮影に興じているのだ。嘆かわしい。

まだしも、機内が騒然とパ二くってる様子や、窓から見える「火を噴くエンジン」を撮った行為なら許されやも知れぬ。(撮った時点では間違いなく)彼らはこのまま生還できぬ恐怖に駆られており、(どうせ死ぬなら)無駄死にはイヤだ。しっかり今、起きている現実を後世に遺しておきたい、という生物学的衝動に突き動かされている…と善意に受け取れるからだ。

しかし、空港に軟着陸してから、あとはただ惨酷に燃え落ちてゆくだけの機体を「無事に助かりおおせた あんたらが」その獰猛な火勢を間近で撮ったからナンだと言うのか。危機一髪、見事に逃げた自分への勲章ビデオ、記念スクープのつもりか❔❔ そこに(あんたに代わり)焼け死んでゆく大勢の、地球より重い命がある、って(当たり前の)想像力さえ働かなくなってる()なら、ナンと見下げ果てた輩であることか。

スマートフォンが世に(怒涛の如く)普及し始めた時分、今から6年ほども前の話 ─── 日常の場面場面、やたらめったらスマホで「撮りためる新人種ども」を揶揄する1枚の風刺画が話題を呼んだ。題して…

「もしも現代、タイタニックが沈んだら」


…いや。 拡散された当時は「クスリと笑えるジョーク」で済んでたのだが……あれから6年後の今、どうやら「笑いごと」では済まない現実と化してきたようなんである。 嗚呼…❕❕❕
=了=


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