著名ブランド《POLIDENT®》を世界展開するグラクソ・スミスクライン社は超大手級の製薬会社で、連結営業利益は１.２兆円。この額は、日本の総合家電大手であるパナソニックの３倍近くにもなる。
そんなデカい外資の巨人であるからして(ごく稀に不祥事も散発するが)基本、コンプラの護りはガチガチに固めている。
で、あるからして権利関係のゴタ付きそうなウェブ利用画像は、ほとんどの場合「自前撮影イメージ」を使用。すなわち正真正銘、自社に版権があるオリジナル写真を載せてるんである。たとえば
下の、「ベッドの上の少女」。
©www.glaxosmithkline.ch
いかにも「ストックフォトから拝借しました」然とした雰囲気の画像であるが、実はこれ、れっきとしたグラクソ・スミスクライン社所有(＝版権所持)のコンテンツのひとつ。とりたてて画像中にコピーライトを記載してないもんだから、汎用の版権フリー画像と勘違いして「無断転載」してる先が（探す気で探せば）何箇所も出てくる。
そのくせ、画像に映ってる人物のID情報は徹底的に秘匿し「特定の個人色を企業イメージ上に塗る」ことは断固❕ 避けている。このへんも自社内規に定めてるのか、徹底してクリーンかつ厳格だ。たとえば、日本の子会社のウェブサイトに「社員の声」というページがある。
実際に自社の従業員を撮影した画像を載せてるのだが、あくまで取材の回答内容をテキスト化してるだけで、写真に写ってるのが「何歳の誰それ」か❔ 氏名のイニシャルですら一切、明かされてない。要は守るべき個人情報の適用基準が、最大限に広いんである。おそらく、写真撮影に応じられない社員は（そもそも取材や）掲載対象から外しても⚡いるのだろう。
実際のところ（嘆かわしい話だが）、これらの"実在する社員の肖像"すら（個人名が明記されてないのを逆手に取り）汎用フリー画像と十把一絡げ。無断で無関係な広告記事に複数例、平然と転載しちまってる(❕❔)悪質サイトが容易に見つかるくらいなのだから。
さて、そのグラクソ・スミスクライン日本法人が今回、以下のごとき
バナー広告を出した。
まあ、最初に言ってしまおう。上述のごとき社風のメーカーが出した広告ゆえ、この子の氏名やら年齢を突き止めることは「絶対に
不可能」である。潔く不可能と認めた上で、「ワカる限りの出処(でどころ)」のみ明らかにしてゆきたいと思う。まず第１点。
われら探検隊にとってラッキーだったことに、この画像(およびモデルの子)はグラクソ・スミスクライン社の「自前調達」アイテムではなかった。版元は国内ストックフォト配布業者の大手、アマナイメージズさん。ここが版元だと、まず写ってるモデル名までは暴けない❕ ＾＾；っつくらいの"堅牢ガード固めまくり"事業者で、探検隊としても「やはりねえ…」と素直に納得してしまった
本件のツインテール嬢は、アマナ発の画像コンテンツのなかでも"特に"家族シーンやライフスタイル表現に定評あるアマナイメージズ専属ＲＹＯ氏の作品。下記画像のクリックで飛ぶコトができる。正式な画像タイトルは「食卓に座る女の子(10367007346)」だ。
実はこの子、以前から《ポリデント》のバナー以外にも「三世代家族の孫娘」として幾つかの大手企業広告に採用されていた。実名が解明できないなら、せめて本記事における暫定の仮名としては「三世代家族の孫娘さん」、とでも呼ぶことに。
> 「三世代家族の孫娘さん」食卓篇のシリーズ画像
> 「三世代家族の孫娘さん」女三代篇のシリーズ画像
さて、ひとまず出処(でどころ)を示すにとどまった今回の探検隊。
さすがは世界を股にかけるグラクソ・スミスクライン社 ……… ちょっとネットの鉱脈をホジ繰り返してみたところで（小林製薬さんのよーには）ポロリと起用モデル名が露呈するような仕事をしてくれてなかった。配布元のアマナイメージズさんは自分などの見る限り、売れっ子モデルを発掘するための媒体ではなく、売れっ子クリエイターを育てる媒体のように思える。専属クリエイターであるＲＹＯ氏は同社肝入りの推薦株で、広報ブログマガジンのインタビュー企画第１号に取り上げられていることも申し添えておこう。
＝了＝
検索タグ：矯正中の娘が、リテーナーのヨゴレを気にしている。
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