と、2年ごとに痛感するオリンピック閉幕後の「空気感」ではある。まあ(この温度差は)日本に限ったコトじゃなかろうが。。。
というワケで、久々の投稿は今の「終わらせない気持ち」をテーマに書いていこう。パラリンピックに注目が集まらない、という話なら、かつて「冬季五輪種目のなかで注目が集まらない」と言われてたのがカーリング。
かく言う自分は(当日記の過去ログを繰っていただければ分かる通り)3大会前、トリノでイブ・ミュアヘッド(英国)とアンナ・シドロワ(ロシア)が共に19歳スキップの初五輪参戦!として注目を浴びたときから女子カーリングの"追っかけ"をしている。そのなかでも特に、ロシア代表チームについては「ウォッチャー」を勝手に自称して^^;オリンピック非開催年も世界選手権など、主要イベントが あるたびにリポート投稿を心がけてきたつもりだ。
その意味では今回の平昌大会、シドロワ嬢が出てこない、という「異変状況」のなかで自分の繋いできた興味も空回り。ついつい、予選前半を快調に飛ばしたLS北見に視線を奪われるコトにもなってしまった。辛くも準決進出を決めたものの、韓国戦に絶不調で内容のない負けを喫したときには(英ミュアヘッドの潜在的な粘りパワー(=根性?)を8年間見てきた者として)日本チームの4位は確定した!? …とさえ思えたもんだ。
ところが、まさか!?の…
カーリングファンなら先刻ご承知の通り、後攻のスキップが放つ、あの各エンド最後のショットを『ハンマー』と言う。神の鉄槌(ハンマー)のごとく、そのエンドの勝敗を決める絶対的な力を有するからだ。欧米の法廷で裁判長が「これにて結審とする」と打つ、あの木鎚(ガベル)にも通じる意味合いである。藤沢五月の敷いた、ミスとも思われる守りの盤面は、あのミュアヘッドの手元すら狂わせ、彼女ご自慢のハンマーをも撃破してしまった。
いや驚きましたね。今ごろそれをブログに書いてる人間も少ないだろうが、そこはテーマ通り「終わらせない気持ち」ってコトでww ちなみに、上の画像 造るのに2時間もかかったんだぜww 特に赤いストーンの切り出し。わたしたちが見てるカーリングの石は、室内の、強い照明光の下で見るものばかり。底面を含め辺り一面明るいから、コントラストが(脳内で)視覚アジャストされて、墓石のように黒々として映る。もしあの石を屋外に出して、空一面が薄曇りの冬の陽に晒したら、どんな感じに見えるのか?は誰も知らない。もちろん自分も見たコトないし、参考画像も手に入らない。まあ、こんな感じなのじゃないか?って、いろいろ試行錯誤して。当然、あのテカテカした石の表面には、向かう方角の地平線も映り込むだろうな…とか空想しながらね。まあ、そんな時間は基本的に楽しいから良いけど。時間があっという間に過ぎるから、生産的なのか非生産的なのか、よくワカらん時を過ごす結果になるw
そんなこんなで、日本初のカーリング種目メダル獲得の報は、めでたく世界カーリング連盟ホームページのトップを飾ったのであった。
で、五輪の結果に続いて「終わらせない」興味の向く先は、もちろん今月17日に始まる(毎年恒例の)世界女子カーリング選手権大会だ。
国を代表する強豪勢12チームが毎年集められて火花を散らす。国別対抗であることから、カーリング界では「もうひとつのオリンピック」と言える。英国では加盟がなく、いつもの常連は(必然的に?カーリングの母国)スコットランドだ。オリンピック開催年の世界選手権は、3週間前のオリンピック代表チームが出るのか、それと拮抗するナンバー2チームが出てくるのかも話題に上(のぼ)る。
今のところ(女子大会は)、米国とスコットランドが出場チーム「未定」。普通に考えれば、チーム・ミュアヘッドが「(五輪決トナで)負けて悔しい」ゆえに、雪辱晴らさんと乗り込んでくる気がするが…。
五輪の金メダル/スウェーデンと銀メダル/韓国、それに五輪予選9位と不発だったOAR(本大会では堂々とロシア)は、五輪と同じチームが すぐさま臨んでくる。それ以外の5ヵ国(スイス、日本、中国、デンマーク、カナダ)は、貫禄のジェニファー・ジョーンズら五輪切符を逃した別チームが参戦。それに、オリンピック出場枠自体を逃した2国(イタリア、チェコ)代表が加わっての12ヵ国が予選ラウンドで総当たりというワケだ。
平昌での金銀獲得の両チームと、その他の「五輪逃し組」が改めて(五輪閉幕と時を置かず)別の氷の上で相まみえて、果たして結果がどう違ってくるのか、また違わないのか。今からワクワクもんである。日本からは小穴桃里率いるチーム富士急が、めがね先輩ことキム・ウンジョンらに挑む。見どころは満載だ。