おっちーの鉛筆カミカミ

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『たいむりぃNEWS』用連載第2話

2010年05月05日 00時46分48秒 | 小説・短編つれづれ

お題:『「首輪」「ラーメン丼」「フライパン」「アンドロイド」「特殊部隊」「片道チケット」「ビーム」……以上すべての言葉を使って学園物の小説を書きなさい。』~第2話~


 馬車が首都に着いた。
 ハヤ美は荷物からチケットを取り出した。
 大きさの違う二枚の紙切れが掌に乗ってる。
 一枚は、アレグラント学園までのチケットの半券。そしてもう一枚は学園から故郷に帰る時に使うチケットだ。
 その時、強い風が吹いた。
 路上から、砂ボコリが舞い上がる。
 それが、目の中に入った。
「痛い痛い痛い!」
 必死で目をこする。涙を出してホコリを流し出そうとする。
「痛かった……」
 痛みは落ち着いたようだった。
「ん?」
 私チケットどうした?
 確かバッグから取り出して、眺めて、目にゴミが入って……
 失くした? 風に飛ばされた??
 ハヤ美は慌てて馬車の床や、後ろの地面を探したが、それらしき紙切れは見付からない。
 大ショック!

「あの……おでこに何かがついていますよ」
 私は慌てて自分の額に指を当てた。
「ありがとうございます」
 何度かデコを指先でこすると、皮膚とは違う感触を得た。
 よかった。
 汗で張り付いたそれをはがして目の前に持ってくる。
 半券だ。
 帰りの馬車のチケットは!?
 私は全身のどこかにチケットが引っ掛かっていないか探った。
 しかし、どこにも無かった。私は、帰りのチケットを失くしたのだ。
 『恋の片道チケット』……そうではないが、私は故郷からアレグラント学園まで行くコトしかできない。そこから帰るコトが出来ない。
 私のこれからの運命を暗示しているようで、恐い。
 運命は、あの城壁の中で私を待ち構えている。
 全然ウキウキは、しない。


      *


 まだこの辺は、既に発表してある文章を手直ししたものになっています。
 1回600文字くらいまでに収めて、毎回どこかでキーポイントになる部分がなきゃいけないので結構難しいです。
 ちなみに今回は題名入れて『676』文字。
 まだまだですなあ~

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほどそれはいいかもしれません…… 矢菱虎犇さんへ (おっちー)
2010-05-05 21:07:08
次に引っ張るってのはいいですねえ。
 次の回が待ち遠しくなりますものね。

 しかも今回は、月間新聞の連載ですから……書く方も拷問なら、読んで次を待つ方も拷問!!
 まあそんな面白いもん書けるかってえと怪しいんですが……笑

 ショートショートで1000文字なんですねえ。
 短い感じがしましたが、そんなもんなんですね。
 ああそうかもなあ。
 1300字ったらこの連載2回分ですものねえ。

 でも、常に制約はあるものですよね。
 それを乗り越えたら、また次の仕事が来るって思わないと……

 テキトで頑張りまっす!

 ではでは~
返信する
600字!きびし~! (矢菱虎犇)
2010-05-05 20:52:03
文章塾800字もいざ書くとなると難しいんですよねぇ。短すぎて。
600字でヤマなんて拷問ですよぉ!
もうここは新聞とかの連載小説みたいな感じで、ちょっと次に引っ張る感じの終わり方だけつけて、どんどんつないでいくしかありませんねぇ。
ちなみに秘宝館はたぶん1000字から1100字平均で書いているつもりです。
それでもまとまりがつかなくて1300字くらい書いちゃうことがザラにあります。

600字・・・そりゃタイヘンだ~!
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