おっちーの鉛筆カミカミ

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『たいむりぃNEWS』用連載第5話

2010年10月02日 22時26分57秒 | 小説・短編つれづれ
お題:『「首輪」「ラーメン丼」「フライパン」「アンドロイド」「特殊部隊」「片道チケット」「ビーム」……以上すべての言葉を使って学園物の小説を書きなさい。』~第5話~


 ………

 はっ!?
 そんなわけないじゃん。
 でも確かに視界の中央を、ケーキとティーカップ――おやつのティータイムセットが二組――通り過ぎようとしていた。

 よいしょっ☆

 ハヤ美はそのティータイムセットを全てキレイに受け留めた。ついでにティーポットもあったが、それもきちんと中身をこぼすことなく、受け取った。
 すると……

『……イタイイタイイタイイタイ!……止まらな~い!』

 授業棟の方にあった、広くて長い階段の方から女の子の悲鳴が聞こえた。
 そっちを見ると、長いヒラヒラのスカートをはいた女の子が、階段を縦になり横になり転がり落ちてくる。
『誰か助けて~』
 悲鳴は徐々に弱々しくなってきた。
 ハヤ美はお盆にのったおやつセットを持っている。
「どうしよう!?……あっ、あそこに!!」
 ハヤ美は手に持ったおやつセットを近くのベンチの上に丁寧に置いた。
 ……それから、長い階段を転がり落ち終えて倒れている女の子に、丁寧に声を掛ける。
「大丈夫ですか?」
「だいじょうぶじゃな~い!……ですぅ……あいたたた……」
「だいじょぶですか?」
「痛い!……痛いようぅ~~」
 なんとか立ち上がる女の子。
 ………
 ちっちゃい!
 ……私より20センチ以上低いぞ!
「あなた……初めて見る顔ねえ」
「ハヤ美といいます」
「私はグララン……あれっ、ケーキとお紅茶は?」
「あそこに置いときましたけど」
「あら奇跡的! こぼれてすらいないわ!」
 私のおカゲでしょう。ハヤ美は思う。
「ハヤ美さん……でよかったかしら? ありがとう」
「いえいえ」
「これでラフさんと3時のお茶が無事に飲めるわ~♪……おっと!」
 けっつまづき、ケーキ一個と紅茶一杯を落っことす。
「あらら~~」
「……」
「まあいいわ、ラフさんと半分コしよう(はぁとまぁく)」
 ハヤ美は思った……あれだけ丁寧に扱った私の努力って一体……



 『たいむりぃNEWS』用連載小説の第5話になります。
 例によって、梅酒ハイボールを呑みながらの更新です(笑)。
 書き貯めてきた分はこれで出し切りました。
 来月からは、正真正銘の新作です!
 第5話ですが、まだ序盤の序盤なんですよねえ。
 一体何回の連載で終わるのか? それまでたいむりぃずNEWSは付き合ってくれるのか!?
 幾つもの不安要素を抱えながらの執筆作業になります。
 よろしくお願いしますう~
 ではでは、失礼します~

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (Sαkuramirai)
2010-10-09 03:19:52
20センチも背が低いとはびっくり
でも、なんだか読んでて気持ちよく楽しめる作品で、多くの人から共感を得られるんじゃないかな
今日はお祭りの日だね
お互い楽しみましょう
返信する
ありがとさんです。 Sαkuramiraiさんへ (おっちー)
2010-10-09 16:18:58
 今日はお互い頑張ったね。
 お疲れさまでした。
 また明日よろしく

 感想ありがとう。
 励みになるよ。
 これから続きを書きます。
 そのあと都緒kingの打ち合わせだけど。

 じゃあまた明日ね。
 アデウ
返信する

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