団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

人間は記憶のなかでは一人ではない

2022年02月17日 | 生き方

「ひょっとしたら僕らは本当にひとりかもしれない、だれといて

も共にいてもひとりのままかもしれない、けれど記憶のなかでは

僕らはひとりではない」

作家角田光代さんの小説のワンフレーズである、ひとりだけれど

記憶のなかではひとりではない、なぜか心に響く言葉である。

 

時々過去を思い出すことがある、薄らいでいく記憶もあるが、年

月が経っても鮮明に覚えてるものがある、無邪気だったころ、生

きづらさを抱えながらも懸命に生きてた頃、不思議とそのシーン

は誰かと一緒である、ひとりでいることはない。

 

そう考えると記憶は過去のものではない、自分のなかにとどまって

るのが記憶、過去は現在の中で生きているといえる、人間はひとり

だけれど記憶のなかではひとりではない、そう思える今日この頃

である。