今朝、情報的には入っていたのですが、確実なニュースソースが見つからなかったため様子を見ていましたが、事実でしたか・・・。
斎藤光正 監督
ご逝去されました・・・。
日活出身、フリー後は『大江戸捜査網』『長七郎江戸日記』やユニオン映画制作のテレビ番組ではメイン的に活躍され、さらに映画も携わりながら、時代劇が激減した1990年代からはATG制作以外の時代劇にはかなり参加されており、私の好きな斬九の旦那もメガフォンをとられています。
時代劇・青春もの・刑事モノ・探偵もの・2時間サスペンス・コメディーなど、幅広い守備範囲をお持ちでした。
太陽のご参加は『大江戸捜査網』に次いでテレビでは古い方で、1973年から1980年まで21作参加されています。
#43 きれいな花にはトゲがある
#44 闇に向って撃て
#57 蒸発
#59 生命の代償
#96 ボスひとり行く
#97 その子に罪はない
#114 男の斗い
#131 刑事の胸の底には…
#132 走れ!ナポレオン
#224 保証人
#225 疑惑
#247 家出
#248 ウェディングドレス
#258 愛の追憶
#259 怪物
#345 告発
#346 華麗なる証人
#401 紙飛行機
#402 島刑事よ、安らかに
#437 ニセモノ・ほんもの
#438 取調室
初の壮絶なカーアクション、コミカルさとサスペンスを交えた独特な演出の#43、鮫やん初登場と流用曲(バイパス指令等)多用した#44、劇場型演出、ジーパンVS刺客の七曲署大暴れの#57、後年にも使用されるSE曲を大量投入した#96、犬の演技に本格挑戦した#132、スコッチの転機を描いた#225、スコッチとスニーカーの対立と和解を描いた#401、殿下の絶体絶命を巧みに描いた#402など、斎藤監督独特な演出で太陽全体的なスパイス的作品を多く演出なさっています。
特にAポジ(ボスのデスクを全員で囲むシーン)はあえていつもの定位置を崩し、長さんを効果的に動かすなどの特徴がみられます。
それに、雑踏や象徴的なカットを入れたり、かなり意欲的に「定番崩し」に挑戦なさっていたと思います。
それにSE曲や雑踏音を効果的に使用した先駆け的な方でした。
さらに太陽出演者が出演した他番組や映画の演出も多く、一時期は斎藤監督が演出されている作品には一人は必ず太陽出演者が居るという状態だったと思います。
確か、『悪魔が来りて笛を吹く』は、三島役に太陽出演中の宮内さんを起用できたのは斎藤監督のプッシュがあったと聞いたことがあります。
太陽のみならず、個人的には数々の好きな作品に携わっておられたので、亡くなられたのはショックです・・・。
ご冥福をお祈りいたします。
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映画「戦国自衛隊」の斎藤光正監督死去(産経ニュース)
映画「戦国自衛隊」などで知られる映画監督の斎藤光正(さいとう・こうせい)さんが25日、肺炎で死去した。80歳。通夜は30日午後6時、葬儀は12月1日午前10時、東京都板橋区板橋1の48の13、新板橋駅前ホールで。喪主は妻、愛子(あいこ)さん。
山口県出身。一橋大学在学中、日活に入社し、昭和42年に映画「斜陽のおもかげ」で監督デビュー。46年に退社後、「悪魔が来りて笛を吹く」や「戦国自衛隊」などヒット作を監督した。「太陽にほえろ!」「子連れ狼」などテレビドラマの演出も手がけた。