「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

山さんと「殺し屋」の静かな対決

2013-12-06 07:05:19 | ビバ!チバテレビ
本日のチバテレ・テキサス編は、

第133話 50.01.31 沈黙(山さん)

ゲスト:永井譲滋
 夏川静枝 佐竹明男
 香月淳 中島元 高杉哲平 名川貞郎 山口譲

脚本:長野洋 四十物光男
監督:竹林進

玩具会社社長が自動車事故を装って殺され、ライバル会社の社長・岩田を追及した結果、知人のバーテンに頼んで車に工作したことを自白した。
ところがそのバーテンは自分で手を下さず、電話だけで連絡を取ってくる殺し屋に脅迫されて「殺しの注文」を仲介していただけだという。
そのバーテンが録音していた電話の内容から、殺し屋は和歌山なまりがあること、毎週金曜日に電話を掛ける場所が名曲喫茶であることがわかる。
見当をつけた喫茶店に張り込んだ山さんは、奇妙な動きをする沢木という男を連行するが、沢木は全く口がきけなかった。生まれつきの不自由ではなく後天的なものであるため、耳は普通に聞こえるが声はでない。職業は宝飾デザイナーで、仕事は電話をかけてモールス信号のような指信号で注文を受ける。唯一の趣味が名曲喫茶でベートーベンを聞くことだと、筆談の答えには全く澱みがなかった。
あまりにも完璧で落ち着いた沢木の態度に逆に疑問を抱いた山さんは、彼が障害をもつ者という配慮も入れ調べた結果、沢木のマンションには口はきけるが耳が聞こえない老婆がいて二人は親しい間柄なのがわかる・・・・。

殺人を請け負い巧妙な手段で実行する「殺し屋」、そして身体に不自由を抱えるものの冷静かつほぼ普通に生活している沢木という男の接点を、山さんがひとつひとつの疑問を解決しながら、突き止めていきます。
派手なアクションは無いものの、その過程が見どころになっており、プロデューサーの岡田さんが後年山さんのLD-BOXにセレクトした作品であります。


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ドックと「怪盗」との友情/ボギーが記憶喪失で行方知れず・・・

2013-12-06 06:40:44 | 日テレプラス日誌
本日に日テレプラス・ブルース登場編は、

第590話 59.02.17 怪盗107号(ドック)

SPゲスト:志穂美悦子

ゲスト:田中明夫
 中庸介 剣持伴紀
 徳永廣美 誠吾大志 井上三千男 久保晶
 木村翠 永谷悟一 青木鉄 山下大輔

脚本:金子裕 小川英
監督:高瀬昌弘

七曲署では、竜神会と貿易会社社長・陳との麻薬取引の情報を得、取引現場である陳の会社・大王貿易の周囲を固めた。
ところが、社長室に陳たちや竜神会の面々が入った時、窓から逃げていく人影があった。金庫に隠していた名画が放り出され、金庫の麻薬が持ち去られていた。
これには、陳たちも一係の刑事たちも唖然とするしかなく、結局は麻薬取引の証拠が無いため、陳たちを逮捕することが出来ず、一係はビルから逃げた人影の行方を追った。
現場の状況と手口から名画専門の怪盗107号ではないかという事になったが、107号については正体不明であり手がかりはない。
しかし、ドックが大王貿易のそばに107号が用意したと思われるバイクを目撃しており、そのバイクに見覚えがあった。
それは行きつけの歯科医でよく見かけるバイクで、それを思い出したドックは早速歯科医に向かいバイクの持ち主である歯科衛生士の松本景子に接近する。さらに彼女の正体を調べた結果、景子の夫は美術商で、ニセ物を掴まされ多額の借金を苦に家族で無理心中、その生き残りであること、さらに景子が優秀な体操選手だったことなどが判明、景子と107号の人物像にダブるところが多い為、ドックは景子が107号であると確信した。
だが、状況証拠のみで逮捕することもできず、ドックは景子をマークし続けた。
そうしているうちに、麻薬を取り返そうとする竜神会の魔の手が景子に近づいてきて・・・・。

ボギー降板を控え、降板編前の「お祭り状態」にシフトする切っ掛けの作品。
スペシャルゲストに志穂美さんを迎え、当時この人しかできなかったであろう「怪盗107号」を心・体共熱演する、東映とも角川とも一味違う志穂美さんの魅力が生かされる作品になっていると思います。
その怪盗を追うドックにしてもドックらしいライトな対応で、まるで友人関係のような雰囲気を醸し出しながら、軽快な作品に一助します。
アクション満載で、さらに「ルパン三世」などを手掛けている金子さんの脚本、そして小川さんの太陽らしさをミックスした、なんとも豪華な作品になっています。

しかし、諸兄姉もそうだったと思いますが、志穂美さんが太陽にご出演というのは驚きました。
そういう驚きも加味されて、お祭り心が拡張されたというか・・・でもまだ当時はボギー降板は知らなかったような記憶が・・・・(^_^;)


 
第591話 59.02.24 ボギーの妹?(ボギー)

セミレギュラー:有吉ひとみ

ゲスト:川田あつ子
 桐原史雄 大原穣子 広瀬伸子 平島響子 阿部渡 松尾文人 中瀬博文 中島元 鈴木実 村上久勝 横内直人 秋山健太郎

脚本:小川英 古内一成
監督:高瀬昌弘

ボギーを尾行する女・・・広田洋子19歳、彼女の兄は3年前、ボギーに追いつめられ海に落ちて死亡していた。
以来、彼女はボギーの事を「人殺し」として呪詛し、その日は機会を見てボギーを殺そうと尾行していた。
だが、ボギーが洋子の目の前でトラックに接触し頭を打って倒れた・・・殺そうと近づいた洋子だったが、ボギーが記憶喪失に陥っているのを見て心が変わり、自分のアパートに連れて帰り介抱、気付いたボギーに「あなたは私の兄」と言い聞かせる。
一方、一係ではボギーが無断欠勤しアパートにも居ないため捜索を開始、恨みを持つものの手に堕ちたことも考えられた。
ボギーの方は洋子と生活、ヤクザだから表に出ないようにと洋子に言われ、ひっそりと暮らしていた。
ところがある日、ボギーはひったくりを目撃し、犯人を捕まえようと格闘しているうちに記憶を回復、洋子は自分に恨みを持つ少女であることも思い出した。ボギーは洋子の真意が知りたくて、ドックにだけは現況を報告し、洋子のアパートに戻った・・・。

ボギー大神島駐在時代の暗い過去が今・・・仮といえ微笑ましい兄妹像、洋子の極端な心変わりが今回の焦点になります。
が、だからといって暗い話にはなっていないところが太陽所以でもあり、川田さんの熱演もかなり影響しているところであります。
その川田さん、当時まだ高校生。
高瀬監督やスタッフにも気に入られたようで、リップサービスかもしれませんが「一係のマスコットになりたい」というのもあったとか。

ボギー降板はこの時期に発表されたようですが、私個人はこの作品のときは知らなかったような記憶があって、この話好きなんですが、一方で何となく変な胸騒ぎを覚えたのはありました・・・というかボギーが優しすぎる(^_^;)


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