「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

長さんを襲う、過去からの「裏切り」

2013-12-21 21:25:09 | ファミ劇日誌
本日のファミ劇・ボン&ロッキー編、2作目は、

第313話 53.07.28 真夏の悪夢 (長さん)

セミレギュラー:西朱実

ゲスト:早瀬久美子
 久富惟晴
 広瀬昌助
 檜よしえ 山本聰 江角英明 兼松隆
 井上三千男 野見山夏子 竹田光裕 石光豊 久本昇 永野明彦 荒瀬寛樹
 
脚本:桃井章 小川英
監督:木下亮

長さんは、北署・広報課の松沢の仲人をつとめることになった。
かつて北署の保安課にいた2人はヘロインの運び屋を追っていたが、ビル建設現場での鉄骨落下に巻き込まれ長さんを庇った松沢が負傷、足が不自由になって広報の仕事をしていた。長さんにとってはまさに「命の恩人」だった。
長さんは長年の「恩」にすこしでも報いることができるとほっとしていた。
ところが、松沢は交通事故に遭い死んでしまう・・・婚約者の節子は松沢の慎重な性格を考えると事故死するのは信じられないという。
長さんは加害者の上条から事情を訊たり記録を調べたものの、まったくの松沢のミスとしか結果は出ない。
そのこと節子に説明がてら、これからの彼女の生活に力になりたいと長さんは申し出たが、節子はそれを拒絶し、さらに彼女はもともと事故の件で長さんを良く思っておらず、松沢も口には出さないが長さんを恨んでいたのではないかと言い張る。
そんな折、上条が飛び降り自殺をはかる。
解剖の結果、かなりのヘロイン中毒にかかっていたことが判明、殴られた跡があったために他殺と断定される。
長さんはそもそも麻薬担当刑事だった松沢が麻薬中毒者の上条に「殺された」ことに疑問を抱き、ふたたび捜査を開始するのだった・・・。

これまでは「家族」がテーマだった長さん主演作、本作からしばらくは「苦渋」がテーマになっていきます・・・。
その皮切りになる本作は、命の恩人の死、その婚約者からの拒絶、そしてクライマックスには最大の「裏切り」が待っています。
太郎フェチとしては、ハッキリ言って観ていて辛い展開ですが、だからこその野崎太郎像というところもあり、見逃せない作品であります。
何れにしても、怒らせてはならない長さんが今回も最後の最後で爆発します。
覆面車クラウンは「79-41」に変わります。

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ボスの『死闘』

2013-12-21 20:58:24 | ファミ劇日誌
本日のファミ劇・ボン&ロッキー編、まず一作目は、

第312話 53.07.21 凶器 (ボス)

ゲスト:矢吹二朗
 佐々木孝丸 稲葉義男
 桐原史雄 村上幹夫 丹羽たかね
 デビット・フリードマン 加藤恒喜 門脇三郎 那須のり子

脚本:長野洋
監督:竹林進

丸の内商事にてプラント輸出を巡り大掛かりな収賄事件が発生、七曲署も捜査に加わることになった。
その矢先、丸の内商事の経理部長・市木が何者かに全身を何かで強力に打ちのめされた形で惨殺された。
一係では目撃者と凶器の捜索を行ったものの空振り・・・。
その最中、喧嘩騒ぎに駆り出られたゴリさんたちは、ビルの屋上から人が落ちるのを目撃、落ちた男は既に既に死んでいた。
しかし、着地点に段ボールが高く積まれていた為に即死するのはおかしいと、ゴリさんはビル周辺を見回すと、一人の男がビルから出てきた。
ゴリさんと大崎巡査はその男・セールスマンの江島を署へ連行し取り調べを行うが、ゴリさんの追及に余裕すら見せる態度をとる。
ボスは江島に重大な疑惑を持ちながらも、全く確証がない為釈放するがボンを尾行につける。しかし、江島は忽然と姿を消す。
二人目の犠牲者はビル荒しの常習者で、市木殺害当日にその現場近くのビルが荒らされていたことから、犯行を目撃してしまったようだ。
さらに、本庁から役人側の重要証人が七曲署管内に潜伏しているとの情報が入った直後、大崎巡査と重要証人はこれまでと同じ手口で殺されてしまう。
ボスは、これまでの犯行から凶器はその犯人の身体、すなわち空手使いのプロの犯行だと判断、さらに山さんの調べで黒幕は政界の大物・中田だと判明、中田に直接あたるが、返答はあたりさわりのない回答、しかし空手に関して尋ねたときの中田の反応から、これまでの推理の正しさを確信したボスは、江島の過去を調べる為香港に飛ぶ。
その頃、江島が潜伏しそうな丸の内商事の関係施設を検索していた殿下は、ある施設から一台のバンが出てきて尾行していたが、そのバンは港に向かっていた。港に急行する一係であったが、やはり江島は現れた。
しかし江島は船に乗船するのを拒否して、同行していた男たちは倒し逃走、さらにゴリさんたちが江島を逮捕しようと参戦するものの、逃げられてしまう・・・・。

太陽7周年目に突入、さらに7年前と同じ7月21日の放送日ということで、ボスが奮起する記念作的な位置づけになっているほか、裕次郎さんご自身が太陽に参加して初の肉体をフルに駆使したアクションを披露、殴り合いはさることながらプールに飛び込んだり、怪我防止の措置を撮らずナマの肉弾戦を、千葉真一さんの実弟・千葉治郎さん=矢吹二朗さん相手に繰り広げるという、当時の裕次郎さんの出演スタンスからは考えられない挑戦が話題になった作品です。
なお、今回を以て、覆面車クラウン「20-08」は引退です。

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