既に知られている通り、秀吉が毛利氏の重臣を調略したいた件です。
歴史街道(PHP研究所刊)七月号 (藤田達生 著) で書かれている通り、『身自鏡(みのかがみ)』には「秀吉と安国寺が講和の交渉をした時、秀吉はすでに毛利家の重臣たちの多くを身方に引き入れていて、証拠の連判状を見せた」旨が記されています。
これについては十分に理解できるものですが、それが間違いでないにしても「本当にただそれだけ」、なのでしょうか?
「毛利氏が重臣を秀吉に調略されて連判状を書いていた」、と言うならその誰一人として主君にその事を黙っていた事など考えられないと思いますがどうでしょう。
実は「毛利氏の重臣で何人かはこの秀吉の調略を主君の毛利輝元に通報して相談していた」、と考えるのが普通ではないのかと思います。
と言う事は「毛利氏もまた逆に秀吉方に調略を進めていた」、と見るべきかと考えています。
この点について今の所それを証明する史料は発見されていません。
ですが情報戦、謀略戦に長けた毛利氏がただ黙って秀吉の調略をなすがままにしていた、などとは考えられない、と思うのですがどうでしょう。
こう言っては何ですが、秀吉自身が毛利氏にいくつかの癒着に解釈されるような弱みを握られて調略されていたのではないでしょうか?
そのネタの一つは鳥取城攻防戦や備中高松城水攻めの時に秀吉が食糧の買い付けや土木工事の時にばら撒いた「資金や食料、物資」が「兵糧の横流し」ともなり得た状況(「兵糧の横流し」となり得るように捏造されても捏造を反証できない状況)が有ります。
そしてもう一つは「毛利氏が秀吉方の重臣らに連判状を書かせていた可能性」です。
鳥取城攻防戦や備中高松城水攻めの時に「何で秀吉方の部隊が夜襲やゲリラ戦、狙撃などを受けて犠牲者が殆ど無かったのか?」と言うのはやはり不自然で、それは「毛利氏が秀吉方の重臣らを互角に調略していたから」、と考えても良いのではないでしょうか。
普通は夜襲とかゲリラ戦とか狙撃とかでダメージを与えますよね。
「秀吉の重臣らが調略されて書いていた連判状」、或いはそれをネタに脅された秀吉自身が「毛利氏と作っていた内誓紙」と言うのは現時点では見つかっていませんが、それが存在した可能性は十分に有ると考えています。
信長は毛利氏と秀吉との関係を怪しいとは思っていたものの、毛利氏の情報戦のレベルが想定以上だったのを知らずに手遅れになって本能寺で討たれた、と言う所だったのではないでしょうか。
歴史街道(PHP研究所刊)七月号 (藤田達生 著) で書かれている通り、『身自鏡(みのかがみ)』には「秀吉と安国寺が講和の交渉をした時、秀吉はすでに毛利家の重臣たちの多くを身方に引き入れていて、証拠の連判状を見せた」旨が記されています。
これについては十分に理解できるものですが、それが間違いでないにしても「本当にただそれだけ」、なのでしょうか?
「毛利氏が重臣を秀吉に調略されて連判状を書いていた」、と言うならその誰一人として主君にその事を黙っていた事など考えられないと思いますがどうでしょう。
実は「毛利氏の重臣で何人かはこの秀吉の調略を主君の毛利輝元に通報して相談していた」、と考えるのが普通ではないのかと思います。
と言う事は「毛利氏もまた逆に秀吉方に調略を進めていた」、と見るべきかと考えています。
この点について今の所それを証明する史料は発見されていません。
ですが情報戦、謀略戦に長けた毛利氏がただ黙って秀吉の調略をなすがままにしていた、などとは考えられない、と思うのですがどうでしょう。
こう言っては何ですが、秀吉自身が毛利氏にいくつかの癒着に解釈されるような弱みを握られて調略されていたのではないでしょうか?
そのネタの一つは鳥取城攻防戦や備中高松城水攻めの時に秀吉が食糧の買い付けや土木工事の時にばら撒いた「資金や食料、物資」が「兵糧の横流し」ともなり得た状況(「兵糧の横流し」となり得るように捏造されても捏造を反証できない状況)が有ります。
そしてもう一つは「毛利氏が秀吉方の重臣らに連判状を書かせていた可能性」です。
鳥取城攻防戦や備中高松城水攻めの時に「何で秀吉方の部隊が夜襲やゲリラ戦、狙撃などを受けて犠牲者が殆ど無かったのか?」と言うのはやはり不自然で、それは「毛利氏が秀吉方の重臣らを互角に調略していたから」、と考えても良いのではないでしょうか。
普通は夜襲とかゲリラ戦とか狙撃とかでダメージを与えますよね。
「秀吉の重臣らが調略されて書いていた連判状」、或いはそれをネタに脅された秀吉自身が「毛利氏と作っていた内誓紙」と言うのは現時点では見つかっていませんが、それが存在した可能性は十分に有ると考えています。
信長は毛利氏と秀吉との関係を怪しいとは思っていたものの、毛利氏の情報戦のレベルが想定以上だったのを知らずに手遅れになって本能寺で討たれた、と言う所だったのではないでしょうか。