務安国際空港の旅客機事故ですがネットやメディアなどですぐにわかる通り、衝突直前4分間のブラックボックス、つまりコックピット・ボイスレコーダー(CVR)とフライトデータレコーダー(FDR)のデータが確認できない、とのニュースが有りました。
衝突前4分と言えば、衝突して大破したのが9時3分ですからその4分前とは8時58分か8時59分と言う事となります。
この時に何が有ったのか、と言うと8時58分に機体から最後のデータ送信(フライトレーダー24)が有り、8時59分にパイロットから遭難信号が有りました。
おそらくこの時にほぼ同時にCVRとFDRの両方が機能停止したものと思われます。
最後までデータを記録していなければいけないものが何故停止してしまったのか、については今のところわかっていません。
結局、ブラックボックス(CVRとFDR)のデータで肝心なところがわからず、事故そのものがブラックボックスになってしまった感があり、真相究明はかなり困難になる事が予想されるので、そうすると起こり得る事故原因について今後どう対策するか、を考えるしかないのかも知れません。
余程の機体機器製品不良、整備不良、運用不良でもなければ、やはり今回わかっているもので故障の原因となった(と推定されるに過ぎませんが)バードストライクによる機体やエンジンの損傷あたりについて何かカイゼンできる余地はないのか、を追及して行くしかないのかも知れません。