務安国際空港の旅客機事故ですが、「バードストライクを起こした鳥がある程度の大きさだった場合に、砂嚢の中に有る砂礫が飛び散ってジェットエンジンに損傷を与える可能性」についてこれまでの記事で書いて来ました。
関連する記事は大体ですが次の通りです。
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その後も検討したのですが、「翼のフラップやその他の装置やその可動部、或いはこれらの制御系統やその可動部、油圧配管など、更にはこれらの異常を検出して操縦席に信号を送る信号系統などに、もしかしてエンジンを貫通した砂礫がまるで銃弾のように当たって損傷を与えた可能性と言うのも有るかもしれない」と考えるに至りました。
「たかだか砂礫程度ではジェットエンジンを貫通するような事など無い」、などと思う莫れ。
上記の通り、比較的大きなコハクチョウやガチョウなどの砂嚢の中にはある程度の大きさの石が中には入っている事も有るわけで、それらの多くは金属よりも固い事も少なくないのです。
なので「鳥の砂嚢から飛び散った砂礫の一部がフラップなど翼の空力特性を変化させる装置やそれに関連するシステムの部分に運悪く命中してしまった場合には、これらの装置のダメージにより正常に飛行、離陸、着陸できないケースも発生し得る」と言う事も考えらてきます。
今回の事故がバードストライクが原因で有ろうがなかろうが、今後の航空機、特に旅客機の設計について、これらの事象も想定して行くべきなのかもと思いました。