快気分析

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仕組みとアプローチ -  日銀は金利をあまり上げられないのか その1つは住宅ローン変動金利とリコースローン

2024-05-05 12:53:34 | 金融
 昨今の円安はメリットとデメリットが有りますが、予想外の円安だと流石にデメリットも目立ちます。
 それで円安の原因となっているのが何か?と言うとそれは多々あるのですが、その1つは住宅ローン変動の金利が有ります。
 日銀が更に金利上昇をすると住宅ローンを変動金利で組んでいる多くの人達が前提が崩れて経済的に追い詰められる、と言う事が有り、それで日銀はダイナミックな金利上昇を簡単には出来ない点が有ります。
 ではアメリカは何で金利上昇をああも簡単に出来たのでしょうか?
 それは「アメリカは住宅ローンがノンリコースローンで有限責任に過ぎないので、仮にローン返済が出来なくなっても、購入して住宅を差し押さえられて追い出されてもローンはそこでチャラとなり、どこかでアパート、マンション暮らしでもすれば良いだけ」だからです。
 一方の日本は殆どがノンリコースローンではなくリコースローン。
 購入して住宅を差し押さえられて追い出されても更に借金の残額について返済義務がいつまでもついて来ます。
 何で差し押さえられて家を追い出されてもでローンがチャラにならないのか?ですが、本当はおカネを借りた側だけに責任が有るのではなく、おカネを貸した側ににもその責任は有るのですね。
 お金を貸した側も半分悪いと言う事で、諸外国ではノンリコースローンが多いのに、日本では借り手にばかり妙に責任が来るような社会システムになっていて、これっておカネの貸し借りについて借りた側の責任が諸外国に比べて異常に高いと言う事ななんじゃないでしょうか。
 と言うわけで日銀は流石にマイナス金利は止める程度でも金利上昇は出来ません。
 そんな日本の仕組みが有るので日銀は更なる金利上昇は簡単に出来ず、なので円安の一因となる事を国際金融・投機筋は見透かして、そこでまた金融の駆け引きで日本から膨大なおカネを「ごっつあん」となるのでしょうか。


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