武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

神様も大あくび (本)

2009-02-02 16:52:43 | Weblog

神様も大あくび、鬼らはくしゃみの連発・・・、好機到来、とことん道草、いろいろ念入れ、じっくり廻り道―ライト・ヴァース傑作選=萬國篇

世界のライト・ヴァース5
谷川俊太郎・渡邊一考編 武内博洲絵
書肆山田 

こちらの本は、詩のアンソロジーに、ヒロク二さんが、装画、イラストをつけています。知性と、ナンセンスとユーモアが盛り込まれた詩は、ちょっと読み直していた。知的贅沢というのかな、文学の香りがする。久しぶりで懐かしい。このごろ、ろくな読書をしていないということです。

ちょっと中から、ピックアップ。


はじまりの絵。


MURMUR 稲垣足穂

―ツキヨノバンニテフテフガトンボニナツタ
―え?
―トンボノハナカンダカイ?
―え 何だって?
―ハナカミデサカナツヽタカイ?
―ワカラナイノガネウチダトサ


うら表 中原綾子

表が駄目になったので
裏返しにしたのです
(染直しではありません)
裏つ返しが利く人で
また三十年
保ちませう

この本は重反中らしいが、どうも世の中に出回っているのが少ないようです。ネットの古本屋さんで1050円の本が2000円で売っているのを発見。SOLD OUT になっている所も多い。結構、貴重な本のようです。そんな事知りませんでした。かわいいキラキラした本だ。
少し、認識を新たにして、尊敬をこめてヒロク二センセイと呼ばなくては・・・・。普段、ヒロク二センセイと呼んでいるが、「ヒロク二」までは普通で、「センセイ」と言う時は、異常に早口で2秒ぐらいで呼んでいるのが常であります。

このイラストを見るとなんとなく、画家の鶴岡政男の影響があるのかなと思う、ワタクシであります。