
サイズは、18.3cm×24.1cmと小さい作品ですが、ぎっしりと描きこまれています。
右上の山の所に、「電機代 5月 7300\」と描きこまれていて、「5月の電気代高いんじゃない?」と思ったわたくしであります。
この絵は、今日何気に見かけたが、フト気になった作品です。
見ながら、この絵の描かれた背景を思いだした。
現在の家ではなく、以前住んでいた宝塚市小林3丁目の家で描かれたもの。
ヒロクニさんも膀胱癌になる前で、わたしは毎日「生活費」のことを真剣に思い悩んでいて、「どうしたらいいのか?」「とにかく働け、サホリ」と自分に鞭打っていた。その家は、いまから考えると家賃が高かった。80,000円の家賃なんですけれど・・・・。
その家を引っ越して、現在の家に移るのですが、今の家に落ち着いてから、ヒロクニさんは「小林3丁目の家の頃は、楽しかった」云うのです。「えっ!?」と思いました。
「楽しかったのかぁ・・・・・」。と口をあんぐり開けていました。そうか・・・・、女房が必死で、生活のことにかまけている間、ヒロクニさんは、絵画三昧だったのね・・・。わたしは、反ノイローゼというか、気持ちも思いつめて毎日を送っていたのに・・・。そのせいか、夫婦喧嘩(大抵精神にゆとりのないわたしが、口火を切る)にしても、シレ~と交わすヒロクニさんに、激怒していたことを思いだす。
わたしは、全然楽しくない歳月を小林3丁目で送っていたのでした。
きっと、夫婦って、片方が苦労している時、片方は楽だったり、逆になったり、そういうバランス感覚で生活しているのでしょうねぇ~。一番いいのは、お互いが共通の目標に向かっている時、又はそう錯覚している時ではないか?と思ったりする。お互いの認識度を確かめあう、分かりあう等は一歩間違えば、喧嘩の元だったりするのではないか?と思うのです。正直、ヒロクニさんの話すら、わからないことが、多いのですから・・。「理解できなくても、一緒にいることが大切」となるのです。
今の家に移ってから、ヒロクニさんは膀胱癌で苦しむことになるのですが、それも一山超えて、東京での個展のきっかけをつかみました。夜道で「ワハハ・・・、ワハハ・・・」。と笑い、「笑うと良いそうだ」。と落ち込みなどは、見せなかったのは、ヒロクニさんの偉いところだった。(但し、病院に入ると我侭大王なので、振り回されて困るのですが・・。)
現在は、家賃は5万円で、ガーデニングに勤しむことができるくらい庭が広い家で、大家さんもパプアニューギニアでのプリミティーブな仮面や土器を干しに来られたりと、上品なご夫婦で、楽しい。
前の大家は、敷金を返さないし、強欲な爺で、難儀した。敷金を返してくれると思っていたのに、わたし達からふんだくったのです。しかし、人柄が悪いというか、なんとかケチをつける嫌な感じの人と縁が切れて、よかった。家賃を楽々払える対場にあれば、ズ~と借り続けていたかもしれません。
現在の家に住まれていたご夫婦は、近所の方から「特に奥様が優しい人で、敬虔なクリスチャンという感じがにじみ出ていて、何よりも人柄が素晴らしかった」と聞きます。なにか、そんな雰囲気というか、残り香に見守られて生活しているようにも感じます。わたしにとっては、その方をアリアリと具体的に想像して、自分を並べてみるということをして見て、「あー、怖い」と思います。特に、ヒロクニさんに偉そうに鬼の如く怒っている姿なんて、怖い・・・。(最近は、あまり喧嘩はしてないですけど・・・)
小林3丁目は、わたしにとっては、怒り(感情高ぶる)頃だったようです。
この絵から、色々思い出してしまいました。
そんなこんな思い出がありつつ、1013年7月に、東京(銀座)での個展があります。
武内ヒロクニ個展
期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
11:30~19:00
日曜、最終日は17:00まで
会場:ギャラリー枝香庵[東京]
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
TEL&FAX 050-3452-8627
WEB / http://echo-ann.jp/
興味があれば、お越し下さいませ。

ナスタチュームを、春に種を蒔きました。
ナスタチュームは、花と葉が食べられるのです。葉はピリッとマスタードのような味がします。