DIARY、2016年3月と書き込まれている作品。
しかし、裏にはしっかりと2019年、武内ヒロクニと書かれています。
たぶん、2016年に描いた絵に加筆を加え、2019年に仕上がった作品だと思われます。
(そういうことが度々あります。)
この絵も台所に飾られていました。
初めてみた時は、激しい作品という印象を受けましたが、中央がほんのり明るくなっていて、
ピンクのような赤い色が見ているとホッとさせ、混沌とした絵に希望の色を見つけたような気持ちになりました。
たくさんの人の表情が見え隠れしていて、子供が描いたような絵ではあるが、
やっぱり、毒があって大人の絵です。
「禍福は糾える縄の如し」。
こんなことわざが頭に浮かびます。
今日は、少し寒いですが、ヒロクニさんは春の気持ちになってきているのか、
アトリエで制作に励む時間が長くなり、台所に居座る時間も短くなってきました。
寒い日は、「コン畜生!」「呪われた季節」とかなり暴言を吐いていましたが、
「絵が動いているから、次々描いていかないと・・・。」と、忙しそうな感じ。
我家のピピちゃんも、最近、‘隠れているつもり’を覚えて、
やたら、ヒロクニさんが吊るしている毛布の後ろに待機して、
廊下を歩く私の足にちょっかいをかけてきます。
その‘隠れているつもり’がかなり丸見えの時があり、笑えます。
その隠れている現場の二重になった毛布の1枚をめくると、
見つけられて、驚くのであった。
目がまるくなってしまって、「こんなことが起こるとは?」という顔に。
それでも、隠れることはやめないで、毎日、隠れています。
コロナウイルス対策として、手洗い、うがい、マスクをして外出、ドアノブの除菌、
帰ってきた時は、上着を台所用アルコールで除菌をする毎日です。
その姿を見て安心しているのか、ヒロクニさんの頭の中は、「コロナ、コロナ、コロナ。」という状態ではなくなり、
変なことを言わなくなりました。
(やっと、テレビから離れた)
今度は、イタリアの状態に心が移ったようで、
「陽気なイタリア人が、コロナに苦しむのは嫌だなぁ~。」と心を痛めています。
私も、その事には同意で、「好きなものがたくさんあるイタリアが早く立ち直りますように!」と強く思う。
以前に、14世紀で起こったペストのことを書きましたが、
発生源の中国の元朝(モンゴル帝国)は、チンギス・ハーンの末裔の緒家どうしの権力抗争が続いていた所に、
ペストの流行。元朝の衰退が起こる。そのペスト菌はイタリア北部へ交易ルートから運ばれ、
イタリアでは、農奴不足から、荘園制のあり方が変わる。
また、キリスト教への不信感から、イタリア・ルネッサンスが花開く土壌が出来上がる。
イギリスでは、人手のかかる穀物の栽培から、人でのいらない羊の放牧の転換に。
コロナウイルスは、世界全体の方向転換を促しそうな気がします。
それぞれの国で。
いい事、悪いことを飲み込みつつ、より良い世界に向かって欲しいと願います。
「禍福は糾える縄の如し」。
自身について、そうかぁ~と思ったことがありますが、
世界全体に対して、「禍福は糾える縄の如し」。と思ったのは、初めてです。
庭に春らしさがやっと。
↑毎年咲いてくれる、自生している水仙。
↑やっと「食べれるスミレ」の花が付きました。
こちらは、種から育てています。
茎の感じが普通のビオラとちょっと違います。
こちらは、昨年購入したビオラの種を採取して、咲かせたもの。
黒に近い紫のビオラは、たくさんの苗があります。
採取して、咲かすのも楽しみの1つとなり、
種の付かない種類は、あまり購入しなくなりました。
ポットの数に限界があるので、増やすのもある程度しか出来ませんが、
気に入ったビオラが翌年はたくさん増えるというのは、なかなか面白い。