作品558で紹介したマジックの作品の続き。
こちらは、3枚渡された絵の2枚目。
この絵は、色鉛筆の部分は僅かで、ほとんどマジックを使用しています。
私としては、都会の中を、俊足で走る狐がいるような印象を受けます。
そして、夜。
マジックは描いた瞬間に線がくっきりとする画材です。
また、紙のすべりがよく速度を出すことができるようで、絵からもスピード感が出る。
アトリエでは、書き損じた紙くずが多量にありそうな・・・・。
マジックは、色が限定されているせいかポップな絵に仕上がるみたい。
「これ、いいものなんだね。」と言った。
そうしたら、反論が・・・・。
「いいとか、悪いとかそんなことを考えて作ったんじゃない!」と。
↓この作品のこと
これは、ヒロクニさんが陶芸の体験教室で作ったもので、仏像だそう。
最近、この仏像がテレビの前に置かれていて、
何気なくいつも見ることに。
私は、時々、
↓こんな風にして見ていた。
そして、据わりの悪い台座で、ヒロクニさんらしいわ。等と思っていて、
引越しの時に、荷物の頂点に、ちょこんとゴミ箱をのせたヒロクニさんを思い出していた。
安定感をぶっ壊す荷物の積み方の天才か?と思える行為を思いだしていたわけです。
しかし、ヒロクニさんは、私の一言から、長い独白に入ったようで、
「いちいち好いとか、悪いとか、考えながら作品を作っているわけじゃない。
そんなことばかり気にしていてどうする?」
「思考している延長の中から、出てきているものに、好いとか悪いとかはなくって、
そういう体験の中から、絵は出来てくる。」と。
私は、簡単にまとめましたが、実際は、ほんと長いし、言葉づかいが難しい。
哲学みたいなんです。
この話が終わってから、
「さほり、深い話をしよう。浅い話ばかりでは、この後の俺の絵の今後につながらないじゃないか。」
と、言われる。
ビクッとして、
「ちょっと今日は疲れているから、またにしましょう(汗・・)。」と。(冷汗、汗、汗・・・)
根気と忍耐の試される時なのであります。
その上眠くなる。
困ったものです。
↑2枚目のマスクを作りました。
以前作った紺色は、ちょっと飽きてきたので。
水色に緑、草木の模様です。
びっちりと刺繍するせいか、ヒロクニさんは、
「絨毯マスク」と呼びます。
「絨毯マスク」という呼び名が気に入ったのか、絨毯のように暑苦しいマスクをしているという発想が
面白いのか、「絨毯マスク」と言う度に、こんな面白いことがあるなんてという顔をして、笑っています。
(鳥の刺繍は、ハーフステッチで、めがね&ペンケースになる予定。)
変なことに嬉しそうになるヒロクニさんは以前にも。
私がぬか漬けの蓋をあけたらぬかの匂いが台所で広がった。
「ぬか漬けくさ~。」と、私の横で言う。
そして、「妻が、漬物臭いとかいうよね。」と。
ちらっと顔を見たら、凄く嬉しくて堪らないという顔をしている。
「すごく、嬉しそうな顔をしてどうしたの?」と言うと、
「妻が、ぬか漬け臭いって、とてもいいことなんだよ。」だって。
3回繰り返して、言い、すごく嬉しそうなんです。
たぶん、私の事を「ぬか漬け臭い女」と、からかいたかったのだと思います。
しかし、そんなことが、心から面白い良人。
82才にもなって、そんな人いるのかなぁ?と疑問に思う。
いつも、イタリアからのお料理とか風景のブログを楽しみにみているうちに、
ピザを作ってみました。なすとソーセージなんですけど。
イタリアだったら、いろんなチーズが手に入って美味しいのだろうなぁ~と思いながら。
ピザの台も、イーストがあるので自家製しました。
パンよりはるかに簡単に作ることが出来るのね!と発見。
ヒロクニさんも、気分が変わりワインが飲みたいと、日本酒からワインへ。
ヒロクニさんが、ピピにチュールをあげているところを写真に撮ってくれました。
ヒロクニさんの方を真剣に見ているピピです。
手を私の手に添えているところが可愛いのです。