武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

食欲(作品紹介・黒マジック610)と 老人性皮膚瘙痒症

2021-06-19 16:04:57 | Weblog

口を開けてエネルギーを食べているような生き物。

とにかく何にかを食べています。

その勢いが威勢がいい。

時折、つばめの巣に雛がいて、

親が来ると口をパクパクあけてかしましい様子を見ます。

つばめの子のそのたくましい様子を見ると、微笑んでしまいますが、

この絵の様子は、微笑ましいのか?

と、少し疑問。

そういう疑問を持たせるところが、武内らしい・・・、と思う。

普通が嫌いな人であります。

だけど、この絵にも独特のユーモアはある。

ちなみに、この絵は、黒のマジックのみで描かれています。

メモに近い絵で、シンプルな仕上がり。

線を描く勢いは、かなり早い。

この速度感を味わって頂けたらいいなぁ~と。

 

ヒロクニさんは、このところ皮膚が痒いらしく、その痒みを訴えます。

虫に刺されている?

皮膚の様子からそう判断しました。

だけど、何の虫に噛まれているのか分からないので、

ネットで見て見ると、「ダニ」かな?と。

大体、この暑くなってきている最中に、毛布を使っている。

頭の中で、毛布に必死にしがみついているダニを想像した。

まず、ダニアースでダニを駆除してから、毛布に掃除機を入れる。

殺してからでないと、ダニが毛布にしがみつくらしく除去できないらしい。

ダニが毛布に必死でしがみつく様子を、また、想像して身震いした。

掃除機を入れてから、机の下を見て見ると、鉛筆の削りかすがこんもりとある。

ここにもダニがいるのか?と思い、思いっきり掃除をした。

ヒロクニさんは、小まめなのできれいにアトリエをしていると思っていたのですが、

怖い場所が局所に見られ、そこは掃除したくない場所のよう。

掃除機を入れたので、これで一安心と思っていたのですが、一向に噛まれるのが減らないのです。

そんな風なので、「ダニを集めて捨てるだけ!」という

「さよならダニー」というシートまで買った。

 

ここから我家の会話がおかしなことに。

ヒロクニさん「このダニーというやつの中身は見れないの?」

      「ダニを見てみたいのだけど。」と。

私     「ダニは見えないよ。肉眼では見えないよ。」

      「あなたは、ゴギブリホイホイの集まっているゴキブリを見たい人なわけ?」

ヒロクニ  「見たいよ。」

私     「ダニは、顕微鏡で見ないと見えないのォー!」

ヒロクニ  「今、この腕の上にいるのを見た。」

      「白いヤツ。」

私     「見えるわけない。それ幻覚だって!」

      「人は、見たいものを見るという性向があるのォー!」

      「客観的にものを見るって意外と難しいのよォー!」

      「私も見たい方向に物事をとらえる時があるからね~、わかった?それ幻覚だって。」

ヒロクニ  「確かにそうだ。」(変に素直)

      「この痒みは、何だと思う?さほり。」

私     「はっきり分かりません。皮膚科の先生でもないし、皮膚のプロじゃないし・・。」

ヒロクニ  「どうしたらいいと思う?さほり。」

私     「皮膚科のプロに見てもらうしかないってば!!」

 

その他の会話でも

私     「ダニって、人のフケや垢を食べるらしいよ。」

ヒロクニ  「そんなもの食べるの?嫌だねぇ~。」

私     「毛布にくっついているのじゃないの?」

ヒロクニ  「そういえば、最近風呂に入った時、身体を適当に洗っている。念をいれてない。」

私     「キレイに洗ってない???」

ふ~ん、とため息の私。

不毛な会話が続く毎日でした。

この「何だと思う?」「どうしたらいいと思う?」という言葉を言うことが多くなった。

だから「皮膚科に行かないと。」と言ったのですが、

これまた病院になかなか行かない。

「予約を入れるよ。」と云うと、「まだ、やめといて。」と。

それなのに、「かゆみで制作できないよ。」とか、

「この痒みで死にそうだ。」とか、

「この痒みで自殺しそう。」とか言う。

甘えているようだけど、ここで釘を打っておかねばと思い、

「痒みでは、死にませ~ん。」

「かゆみでは、自殺できませ~ん。」

「かゆみで自殺するのなら早く。」と、突き放すのでした。

 

病院に行くと、ダニ刺されではなく、「老人性のしっしん」だそうで、

皮膚が弱くなっていて、皮膚が乾燥した時に掻いたら、しっしんになってしまうのだそう。

正確には、「老人性皮膚瘙痒症」と云うらしい。

「老人性・・・」というところに、ショックを覚えたヒロクニさんでした。

今年の12月で85歳になるので、まあ老人です。

私達も老夫婦の域に突入しているのかもしれないが、

今ひとつ自覚がない。

ヒロクニさんは、やっぱり東京で個展をしたいという思いがあって、

歩き不足を解消中なのですが、意外なことで中断してしまいました。

私の見立ても間違っていて、余計なものを色々買うはめになって、散々でした。

ヒロクニさんは、ダニの幻覚まで見るし・・・。

ヒロクニさんの思いは、実現するかな?と、ヤキモキする。

とにかく、コロナで散歩に行かなくなったハンディを埋め、

体力をつけるようにしなくてはいけません。

 

 

ダニ、ダニと書いてきて、嫌たらしいわね!と思い、思い出した映画があります。

「アダムスファミリー」という映画がありました。1991年頃に制作された映画。

1と2があり、けっこう好きでした。

この一家は、とても悪趣味で、不幸なことや邪悪なこと、忌み嫌われているもの、

不気味なものが好きで、辞書を読むにもそういう言葉ばかり読んで、

家族で喜んでいるシーンがありました。

↓こちら 辞書から忌み嫌われているものを選りすぐって読んでいるシーン

我家もこんな感じに近しいかったのでは?

この映画は、悪趣味感にコメディが混じり、悪趣味も極めるとユーモラスかもと、思ったり。

不気味なデザインのクッキー(お菓子)が焼かれ、喜んで食べる子供達の姿もあって、

とても家族愛溢れる映画です。

今度、我家でも不気味なクッキーを焼いてみようか?

家族愛溢れる感じがいい。

今、こんなことを思いつくのでした。

記念にダニのデザインがいいかな?(難しそう)

ヒロクニさんは、食べる時、何て言うだろう?

こういう映画は、ヒロクニさんは見なくて、私だけが見ます。

 

 

今日は、雨が降っています。

雨が降るころにアガパンサスが我家では咲くことが多い。

↑花が雨に濡れています。

水滴というのは、力があって(表面張力)水が丸みを帯びる。

その水滴も美しい。

宝石のように思ってしまう。

もっと水を知ろうと思い根源まで行くと素粒子の世界にになり、

原子が水を構成していて、原子が引き合う力が働いている。

この引き合う力が水の美しさになっているとしたら・・・。

この水滴につつまれているアガパンサスを見て、思いました。

 

↑左は、さやいんげん。

右は、朝顔。

種を蒔いたものが芽をだしきています。

 

↑こちらは、ピンクのエキナセア。

今朝、ヒロクニさんが、雨戸を開けながら「このピンクの花いいよね。」と。

このエキナセアは、ヒロクニさんのお気に入りの花なのです。

花は、雨に濡れてしっとりとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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