細かく描き込まれた作品なので、画像を大きくしています。
左に「地下鉄」と書き込まれているのがタイトル。
1998年作5月9日に出来上がったもの。
中央に小屋のようなところの中に電車がある。
子供がレールを敷いて、おもちゃの電車を走らせているような感じである。
しかし、謎めいた人物がいて、
無邪気に子供が・・・というようには、ならない。
右上の女性像は、口元から血をたらしているし、
中央の人物は、髪の毛が仏像チックになっているが、
仏様とは程遠い顔。
太陽と闇。
左のほうに見える、男と女。
ミステリアスな雰囲気。
この絵は、武内らしい作品です。
心からそう思ってみています。
ヒロク二さんは、推理小説が好きな人なんです。
フランス小説も好きなのですが、ホクホクと嬉しそうに読むのは推理小説。
アガサ・クリスティや、わたしが読んだこともない推理小説がアトリエの一角にある。
ハヤカワ創元文庫の縦長の本もよく見かける。
わたしが、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を読んでいるというと、
「出てきた?」と言い、
妖怪が片隅に座っているように座って、
乞食が物を恵んで下さいというような手振りで、
「ワ・ト・ソンく~ん」と。
その熱演に、ギョッとしてヒロク二さんを見ると、
「阿片窟にいたでしょ」と、ふざけていました。
その熱演の姿は、笑えないぐらい真に迫っていて、
これが、我が良人とは・・・、冷汗が出た。
わたしは笑えませんでした。
ホームズは、時々阿片窟に行ってしまうのですよ。
阿片やコカインを時に楽しむのです。
それを、ヒロク二さんはやったのです。
コナン・ドイルと同時期を生きた作家で、
モーリス・ルブランという「怪盗ルパン」を書いた作家のことも知って、
こちらも読み始めると、ストーリーが時々ごっちゃになってしまい、
「あの宝の地図は、誰が見つけて、どういういわくがあったっけ?」とか、
「あの殺人は、どういう経路だったけ?」と、
犯人探しと、泥棒の話とが重なったりして、どっちだっけ?
と、情けない状態に陥っています。
この2人の作家は、1860年代~1940年ぐらいに活躍して、
コナン・ドイルのほうが5才年長。
この主人公のシャーロック・ホームズもルパンも情報を読むことに長けているわけです。
また、積極的に情報戦にもっていくこともあり、相手をはめて行く手腕がある。
そして、追い詰めると。
そして、最終は大きな犯罪組織との情報戦での心理作戦と、
チェスの駒を動かすように出来事が起こる。そして、また推理。
お互いが追い詰め合い、スパイ小説さながらの様相を帯びてきます。
ホームズの場合は、その犯罪組織のボスと共に、崖から落ちて2人の死で終わる。
ルパンも死ぬのですが、やっぱり生きていたという風に復活するところに違いはあります。
読んだことがないものを読んだので、
つい書きましたが大抵の人は知っているのだと思っています。
アニメで「ルパン3世」というのがありましたが、
アルセーヌ・ルパンの孫という設定になっているようですね。
しかし、話変わって、わたしの思うことを。
この情報戦というのは、現在進行中で、今ウクライナが危機にあると思うのですが、
「ウクライナ軍がドネツクで地雷爆破」とか、
「ドネツクで大きな爆発音」とかのニュースであっても、
自作自演の可能性があるとも言える。
そんな風にとらえてみたりする。
戦争が起こる前というのは、情報戦の最中にいるものなので鵜呑みにしない。
また、スパイというものが入り込んで何かを画策したりすることが多い。
暴動というのも、組織的に動かしていることって多い。
まあ、鵜呑みにせず、距離を持って見ている。
以前にも書いてしまったが、アメリカの力が弱ったと見て、
中国人民共和国が覇権を握ろうとしているし、
ロシアは、バイデン大統領は腰砕けと見て、強く出ていると思う。
ところで、ウクライナという国のことを考えてみると、
チェルノブイリの原発事故があってから、
反原発になって、原発や核も放棄した国でもある。
やはり寒さがきつい国なので、その後はロシアからパイプラインでガスを輸入していた。
ウクライナは、そのガスの代金を払えないらしくて、中抜きしていたというから、
たぶん経済状態が悪くなっていたのだろうと想像する。
この経済状態が悪くなる原因は、ほとんどエネルギー問題からきていると思うわけです。
元々の原因は。
第二次世界大戦の日本もそうだったと思う。
ABCD包囲網で、Aはアメリカ、Bはイギリス、Cは中国、Dはオランダで、
石油や屑鉄を輸入させないようにして、工業国になりかけていた日本は大打撃を受けて、
農村では貧窮、都会では失業者があふれて、餓死者まで出ていたと。
当時は、石油の一滴が、血の一滴という状態だったらしいから笑えない。
現在の人で、「日本は何故戦争したのだ!」という人は、
当時の新聞、朝日新聞、毎日新聞が戦争を煽る記事を書いたり、
また、そういう風潮にのって世論は戦争だー!となっていったこと。
スパイのことを言えば、実際、ゾルゲ事件なんかがあって、尾崎秀実も有名です。
元朝日新聞の記者で、近衛文麿首相の側近に尾崎秀実がいました。
そして、日中戦争が起こりました。
首相をあやつれるポジションにいた人物です。
スパイ大作戦、ソ連の勝利としかいいようがない。
このような状態を鑑みると、
戦争責任とかで簡単に人や国を攻めたりできないと思うのです。
「戦争反対!」と叫ぶのは楽で、どのように回避したらいいのか?というのを
考えてみては?とよく思う。
話がそれてきたので、推理のほうへ戻ります。
アメリカは何とかして、日本を窮地に追いやって、
戦争に参加して欲しかった。その作戦を練っていた。
そこで、ルーズベルトの周りにいた、ソ連のスパイの素晴らしい活躍によって、
それは成功したということ。
またもやソ連の勝利。
ここからが推理の範囲なのですが、
ソ連は日本やアメリカがソ連に向かってきたらどうしよう・・・、と思っていたらしく、
それだったらスパイを世界に蜘蛛のように放ったのがレーニン。
そして、アメリカと日本を戦わせて日本がやられた時に、領地を頂こうぜ!
そうすれば、一石二鳥。こんな感じだったのではないでしょうか?
ところが日本は、ソ連が思っていたより早く白旗を揚げたので、
領地を侵略しそこなったのに未練があり、
終戦してから北海道の領土を取ったのではないか?と。
たぶん日本がもっと長く戦争を続け、もっとズタズタになったところで侵略したかったと。
アメリカは、アメリカで白旗を上げて連絡を入れようとする日本からの連絡を取らないように
逃げ回っていたらしい。
原爆の実験をしたかったのか?
やはりソ連の思惑があったのか?
そしてそのようになったのでしょう。
しかし、どちらもエネルギー問題、資源が根底にあると思っていて、
こういうことを真剣に考えないといけないのだと、
ウクライナのことを考えながら思いました。
エネルギー問題から、紛争や戦争は起こりやすくなるのだと。
ウクライナもいろいろあって、ロシアの脅威と向き合わなくてはなりません。
ロシアの情報戦に備えて、対処していかなければならないのだと。
特に可哀想な場面を使って、人の同情心を誘ったり、
虚偽の親ロシアの人などの誘導の報道もあるのかもしれない。
子供を使う時は、要注意だ。
やはり、皆子供のことは不憫に思うから、気持ちを誘導されやすい。
意図を読み取らなければならない。
ニュースや情報を見ながら、ホームズのように
「こういうのを新聞で見つけたんだが、これちょっと引っかかることがあってね」
と、自分で推理してみるといいのでは?
ニュースに自作自演って、けっこう多いよ。
知っていた?
現実にわたしもあなたも皆探偵!
どうでしょう?
やりがいあると思うんだけど。
↑上の絵の部分なのですが、
ミステリーの本に武内の絵はよく合うと思う。
こんな本の表紙があったらどうかな?
このアナクロさがいい。
そんな日々の夕食。
↑焼いたらお終いの“鯵の開き”
煮たらお終いの“ふろふき大根”
カブとわかめのみそ汁
瑞季と厚揚げの煮物。
華やかさがないけど、ご飯が進むメニューです。
自作の瑞季は、使い切ってしまいました。
質実剛健な食卓。
身が引き締まります。
今日は壮大な妄言にお付き合い下さり、
恐縮です。
推理小説から情報戦、エネルギー問題と
思い込みを書いてしまいました。
わたしなりに平和を願っています。
思い方が一般的ではないかもしれませんが。
こういうのを最後まで読んで下ったかた、
ありがとうございます。
お礼申し上げます。
最近思うけれど、私も少し変わった人なのかも。