武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

1枚の切り抜きから(メモ紹介783)と 西暦536年の寒冷期

2024-08-15 16:14:43 | Weblog

これは、イラストの写真を貼ってから、派生したメモ(エスキース)になります。

貼ってあるイラストは、2人の人物が、ポップでハートが描かれたTシャツを着て走っている。

多分、わたしがこの絵を雑誌でみたとしても、

「可愛い絵」と思いながら、次のページをめくるだろう。

ここに貼られているから、まじまじと見て、ハートの柄だとか、細い人と太い人だとか、

黄色い色に青色とハートの赤色でポップだとかと言っていますが、

まず記憶に残さない絵柄です。

鉛筆だけで描かれた右下の形が印象に残る。

特に足が前方に出てくる感じに線が伸びているので、

力強くこちらへ向かってきている感じがして、変な迫力を感じ形が頭に残る。

すると、イラストの走る形と呼応しているのがわかります。

そして、フランスのシュールレアリストが書きそうな小悪魔的な婦人像が描かれていますが、

これが奇怪な様相。

そして、この婦人も走っているのです。

大きく描かれたこの婦人の雰囲気から、

“嵐”の到来が来る前に、走って家に帰ろうとする人が描かれているような雰囲気がします。

しかし、武内のメモは“ノンセンス”なものが多いので、理解しようとは思わず、

そこから受ける奇妙な感じだけを味わうのが一番いいでしょう。

右下の端に描かれた「マジメに。」という言葉。

わたしの解釈では、「やっぱり、ふざけていたから、マジメにやれ。」と自分に言い聞かせているのか?

と、思えてしまうのです。

しかし、このメモは大切らしく、破られることなくファイルに入っていました。

形の呼応の試し描きとして、

イラストから新しい形を作りだしたかったのかもしれません。

絵の形を生み出す、一つの方法だと思います。

メモは、実験的なものが多いので、未分化な絵が多いのですが、

思考の片鱗を見ることができます。

武内は、絵で考えたり、絵で遊んだり、絵で苦しんだり、いろんなことをしているようです。

 

まだまだ暑い日が続きます。

食料を買い足しに行きますが、道中はもとより帰ってきた家の中でも汗を拭いています。

ハンカチではなく、小さいタオルが離せない日常。

夏に強いヒロクニさんも、さすがにクーラーをかけています。

以前は見なかったテレビを見ていて、

クーラーをつけないで熱中症で亡くなる老人のニュースがあると、

食い入るように見ていて、眉間にくっきりと皺を寄せている。

事実は、説得力があるようで、

以前、わたしがクーラーを入れると、「浅ましい」と言われていましたが、

自分でクーラーの温度調整が出来るくらいに進歩しました。

季節の感覚が以前と随分違ってきて、夕立があった夏が懐かしい。

我が家は、夏の定番、スイカと濃いめの麦茶で懐かしい夏の味を満喫しています。 

クーラーという文明の利器がなければ、多くの人が死ぬような夏なのでしょうか?

怖いことだ。

こんなことを考えていたら、「人類史上最悪の年、西暦536年」という文章を見つけてしまいました。

ヨーロッパでの出来事です。

西暦536年にインドネシアのジャワ島とスマトラ島の間にあるクラカタウ山が大爆発を起こし、

吹き上げた火山灰が風に乗って地球の空全体を覆った。

それは、約1年半にわたって完全に太陽の光を遮り、その後数年間は世界各地で異常な低温が続き、

干ばつと洪水が繰り返され、飢饉(低温による作物の不作)、ペストなどの疫病が大流行し、民族移動、

そして大きな帝国の滅亡(ローマ帝国)に繋がっていく。

わたしが驚いたのは、太陽の日が差さないことで起こる不の連鎖だ。

作物が成長せず、食料危機が起こるのは思い浮かぶが、

光を浴びないことで、人にビタミンDが不足し、免疫不全になり、病気への抵抗力が失われるということだ。

そこにペストが流行りる。

弱り目に祟り目のように、疫病によって次々と人が亡くなっていく様は地獄だっただろうと想像する。

なんと、その上この寒冷化は10年続いたという。

この火山の爆発の影響は、南米のペルーや中国、韓国でも起こり、日本でも起こっていたらしい。

ペルーでは、モシェ文明が消滅し、中国では夏に雪が降り、日本でも凶作が起こったと。

「日本書記」には、

当時の宣化天皇の言葉として、西暦535年には豊かな恵みに感謝するといったようなことが書かれているのに対して、

翌536年には一変して大凶作に陥ったことが書かれているそうです。

ただ、日本はそれ以前から凶年に備えるため、収穫した穀物を収蔵し、食料を蓄積してきていたようで、

その年はさほどの大混乱にまでは陥らなかったというのが幸いだ。

日本の時代は、聖徳太子が登場する頃にあたります。

こういう事実を照らし合わせ、太陽の光が差さなくなると、

人類には災いが蔓延し、大きな変化を強いられる因果があるのだろうか?と思い、神妙な気持ちになりました。

太陽というのは、命の源でもあり、前向きな存在なんだと思いました。

やはり、天照大御神はおられるのでしょう。

人類と密接に繋がっています。

暑ついのも限度を超すと難儀ですが、

やはり怖いのは寒冷化のほうだと思いました。

この西暦536年のことが分かったのは、最近の事らしく、2018年。

それもハーバード大学での研究で、「7世紀の貨幣の歴史」を調べていくうちに分かったそうです。

今は、異常気象の話題や、地震が世界的に多いことを思えば、これはどういう事だろうと考えます。

きっと、人類へのメッセージがあると思いますが、分かりません。

わたしには、叡智がないのでした。

占星術では、風の時代に入ったと言われます。

2025年からがその特徴が現れると言われています。

何か大きな変化があるのでしょうか。

(占星術は、日本では星占いのように言われていますが、外国では権威があってアカデミックな研究がされています。

 長い間研究され、学術的な学会もあります。

 なるべく、そういう人達の見解を見るようにすると、バカにはできないものだと個人的には思っています。)

「破壊と再生の時代」と言われていますが、

何が破壊されるのかと思うと、ぞわぞわします。

もう、時代について行ってないと思うことが多いので、変化についていけるのか?

これが、問題です。

 

今日は、暑さよりも冷夏のほうが怖いのでは?ということを垣間見ました。

しかし、身近に不可解なことで驚かしてくれるのは、夫です。

お茶漬けではなく、“水漬けのご飯“作ってと言われました。

わたしの常識と夫の常識は、違うのです。

今日も、最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。

536年のことについては、『西暦536年の謎の大噴火と地球寒冷期の到来』という著書があるようです。

歴史家ではなく偶然、科学者が発見したというのが、不思議ですね。

前表紙
 

↑本の表紙

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする