コンサが終わって三日目は昼過ぎまで一人の時間。
isaさんの
ブログにヒントをもらって、まずは徳寿宮美術館、それから国立中央博物館へ行く計画を立てました。
徳寿宮美術館では韓国近代絵画展をやっており、中央博物館では日本の近代絵画展をやっていて、同じような規模かな~?と期待していたのですが、誤解でした。
まずは徳寿宮美術館、ここは徳寿宮の中にあり故宮の入場料だけで特別展も見られます。入場料はなんと1000ウォンです。昼休みに新宿御苑に入るくらいの感覚です。

まずは音声ガイドを借りて、途中キュレーターさんのツアーに合流して、でもキュレーターさんってどんどん進んでしまうのでやっぱりツアーから脱落してゆっくり見ました。音声ガイドは8割くらいは聞き取れたかな?キュレーターさんがいるほうが他のみなさんとのやりとりがあって、断然楽しそう!次はその辺もチェックしておきたいと思います。
韓国の近代化には複雑な歴史背景もあり、心してみましたがどれもエネルギーが伝わってくるものでした。本当に、1000ウォンなんて安すぎます。これから韓国旅行でも、という方はぜひ!
ピ・チョンドク先生の文章に出てきた硯滴は残念ながら特別展のためにお蔵入りしているそうです。残念。
私は徳寿宮は初めてでしたが、古い様式と新しい様式の建物が混在していて不思議な感じ。もともと古い建築物と超近代的なビルが並んでいるのがソウルのイメージですが、ここはソウル市庁舎、都心のど真ん中に位置しているので

外を眺めるとこんな感じ。

宮殿だけあって、狛犬ならぬヘテも大量に。8匹そろっているのははじめてみました。

その奥のシックな建物。こういう色味の建物がすき。

そんな寒いところで誰が?と突っ込みたくなるけどとっても絵になるカフェスペース。
お昼は近くの
こちらで。

去年も行きましたが、今回は一人だったのでチョングッチャン定食を食べました。お味は普通、私は抵抗なく食べました。特においしいものでもなかったけど、食べてみたかったので気がすみました。お店の人とちょっとお話したんですけど、日本人のお客さんも増えたけどみんなおかわり遠慮するのが寂しいんですって。たくさんおかわりしてくださいって言ってました。
隣のテーブルの女子高生に日本人?ときかれて
Sweet Sorrow 공연을 보러 왔어요!
와~, 멋있다~!
とオシャベリもちょっとして。そうでしょう~?スイートさんのペンはモシッソヨ!
食後はちょっと離れた二村にある国立中央博物館へ。ここ、敷地が広すぎ・・・。歩いても歩いても建物にたどり着きません。
で、私が誤解していて「特別展のチケットを下さい」といったら3000ウォンで、それは「統一新羅の仏教彫刻展」でした。(一応見た)で、日本の近代絵画展は日本美術コーナーの企画展で、これだけだったら入場無料だったみたい。
で、なんでこんな誤解をしたかというと某ツアーで「小磯良平の幻の絵画が!今だけ限定公開!キュレーターといくソウルツアー」みたいなツアーがあって、お高かったんですよ!二人部屋で12万とか。む~、ただだったとは。
そして思ったよりも規模も小さく、絵の内容もおとなしめで、午前に見た「韓国近代絵画・・」の迫力には到底及ばないのでした。
でも、ここには別のお気に入りがあるのです。ふふふ。
北東の端の2・3階をぶち抜いて巨大な掛仏があるのです。5X10メートルほどの絹に書かれた仏と聖人たちの掛け軸です。これは屋外で説法するときに外に掲げていたものだそう。
私の中で1・2を争うほど大好きな小説に折口信夫の「死者の書」があるのですが、その中に出てきた絵がこういうものだったのでは・・?と空想しながら見ほれました。
3階は仏教美術コーナーなので、日本人も大好きな半跏思惟像もあります。国宝に指定されているのが2体あり、交互にお目見えしているのですが、今出ているのはイマイチ・・・。3年前に見た時は感動したんだけど、私の目が狂っていて意外と同じものだったりしてね。
今回は陶磁器もゆっくり見てみました。陶磁器の本も読んでいるのですけど、また改めてご紹介しますね。今まであんまり興味がなかったけど、本のお陰で、で、そもそもはその本を紹介してくれたウジンのお陰で、今回はおもしろく見ることができました。
国立中央博物館は半端なく立派な建物で、国中のお宝を集めて見せてくれるところですけど、ピカピカのたてものは新しすぎて雰囲気に欠けます。原美術館がベスト、と思っている私は断然徳寿宮の方がすきです。
あ!でも中央博物館でもSweetSorrow歌ってたことあるなぁ・・。
3時半に慶福宮駅でヨンシルとタギョン@スイートちゃんと待ち合わせ。駅のコンコースは無料のギャラリーとなっており、ちょうど書芸の作品展をやっていました。
近くにあるカフェへ。
cafe spring after rainは小さな出版事務所の1階にあるブックカフェ。ワッフルセットとカフェオレで一休み。狭いけど落ち着けるスペースで、雑貨も販売してました。本棚には日本語の本も。ヨンシルもタギョンも日本語ができるので日本語と韓国語とごちゃまででガールズトークを。タギョンは宿題がたまっているそうで、ここでお別れ。
地下鉄で新沙洞に向かいます。

ちょっと行ってみたかった、カロスキル。工事中の場所が多くて、なんか写真写りがイマイチな街だ~。駅の8番出口を出てから大きな通りを道なりに。SHOWのショップを左に入ったとおりです。
やたらとおしゃれなカフェやイタリアンのお店ばかりが続き、韓国料理を食べたかった私たちは通りの最後の方からもう一度ぐる~~~っと引き返して、チムタクを食べました。

今回初のお肉です!!これ、直径45センチはある巨大なお皿で出てきます。日本人の口に合う甘じょっぱいお味。ご飯がほしくなります。ここでヘジョンも合流。
3人で江南駅に向かいます。前回昼に行ったらしまってたストーリーオブワイン(サランヘのミュービ撮影地)でリベンジです!!時間も7時過ぎだし、日曜の夜だし、やってるよね~。
が・・・「임시휴업」の張り紙が。あ、臨時休業です。社長が結婚して貸切パーティーだとか・・・・・。つくづく縁がないのかもしれません。でも「次は絶対行きましょう!!調べまくっておきますから!!」と二人がすごい乗り気。ええ、行きますとも。
結局韓国らしいホプ(どの辺が韓国らしいかというとゆったりしたソファに座って女3人でピッチャーを空けるあたりが)でガールズトーク再開。ヘジョンは日本語しないので、ここはず~~~っと韓国語。二人とも初対面とは思えないほど馴染んでます。韓国の子達は人見知りをあまりしないようなので、この点気楽だわ。「会いたいです」といわれたら「一人じゃないけど、いいよね~。合流しておいで~」で済むのです。普通に話す二人の韓国語を聞いているのも楽しいのですが、話についていけなくなると寂しいので止めて、難しかったらヨンシルに訳してもらいます。
10時過ぎに地下鉄に乗ってそれぞれの駅でお別れを行って降りてゆき、11時ちょっと前に新村着。駅前のグランドマートで適当にホットクの粉とか、韓国のりとか買って荷造り。
翌朝は5時半おきで、6時過ぎのバスで仁川空港へ。あっという間に帰宅。
3泊4日とはいうものの、実質中二日、の短くも充実した旅でした。