「KyodoWeekly」12月16日号から「2019年映画ベスト5」 共同通信のニュースサイトに転載
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2019-12-27_2455697/
双葉十三郎さんの著書に続いて、1959(昭和34)年刊行の飯島正さんの『アメリカ映画監督研究』を読了。
1902(明治35)年生まれの飯島さんは、東大仏文科卒、早大教授という超インテリ。だから昔は少々敷居が高くて、読むのをためらっていたのだが、以前、映画黎明期について書く時に、その著作を参考にさせていただき、思ったよりも読みやすく、分かりやすかったので、驚いた覚えがある。
この本も、各者について論文のような細かい分析を施しながら、文章は具体的で分かりやすく、読みやすかった。
ラインアップは、エドウィン・S・ポーター、デビッド・ワーク(D・W)・グリフィス、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、キング・ビダー、ジョン・フォード、フランク・キャプラ、ウィリアム・ワイラー、オーソン・ウェルズ、ジョン・ヒューストン、エリア・カザン。
改めて、とても勉強になったし、今は伝説となった監督たちが、当時はどう評価されていたのかが分かって興味深いものがあった。それにしても、DVDやインターネットのない時代の人はすごい、といまさらながら思う。