田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』

2019-12-11 15:02:42 | 男はつらいよ
『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』(85)(1987.12.28.)


 今回は、マドンナの栗原小巻が離島の教師を演じている。寅さん版の『二十四の瞳』といった感じで、山田洋次がシリーズ内でよく描く、寅さんと学校とのからみがここでも描かれているが、現代の若者像も含めて、少々甘い気がしないでもない。
 
 それは、最近のこのシリーズに感じ始めた、変わらぬ故郷や家族に対するいとおしさとは別に、常に感じる歯がゆさとも似ている。これは、もはや寅さん一人のエピソードでは成り立たなくなったシリーズの限界を示しているのかもしれないし、山田洋次の弱点を露呈している気もする。
 
 ところで、このところ、タコ社長(太宰久雄)の娘の朱美役で美保純が出ているが、ドラムの役割を果たしてきた社長に元気がなくなってきたことと、レギュラー陣の動きが緩くなったので、そのカンフル剤的な役目を期待しているのだという。確かに、この映画は朱美で持っているところもある。
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【インタビュー】『カツベン!』周防正行監督、成田凌

2019-12-11 10:13:54 | インタビュー
 
「これが映画の始まりなんだ、ということを、意識して見てほしいです」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1207143
   
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『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

2019-12-11 06:50:51 | 新作映画を見てみた
  
 
 
 前作で、ゲーム内の試練を生き抜いた4人のティーンエージャー。大学生になった彼らが、再び「ジュマンジ」の中に入り込んでしまったスペンサー(アレックス・ウルフ)の救出作戦を行う。
 
 ところが、ゲームキャラのブレーブストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)、オベロン教授(ジャック・ブラック)、フィンバー(ケビン・ハート)、ルビー(カレン・ギラン)はそのままだが、今回はスペンサーの祖父(ダニー・デビート)と彼の友人(ダニー・グローバー)もゲームに紛れ込んでしまい、デビートがジョンソンに、グローバーがハートにといった具合に、ルビー以外は、それぞれが、前回とは別のキャラに乗り移ることになり、そこから生じるおかしさが見ものとなる。
 
 舞台は前回のようなジャングルではなく、砂漠、市場、吊り橋、氷におおわれた山塞と目まぐるしく変化していく。そして、このシリーズは、エンドレスゲームというか、ネバーエンディングストーリーの様相を呈してきた。今後はクリスマスのたびに、ジュマンジが帰ってくるというパターンになるのかな。
 
【ほぼ週刊映画コラム】『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9b34a027da2de7b172d5495a5690a248
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