共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
新型コロナウイルスの感染拡大の今こそ見たい!
『復活の日』と『アウトブレイク』
詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1221305
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『ほぼ週刊映画コラム』
今週は
新型コロナウイルスの感染拡大の今こそ見たい!
『復活の日』と『アウトブレイク』
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「KyodoWeekly」2月24日号から「2月の映画拡大版」 共同通信のニュースサイトに転載
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2020-04-02_2640497/
米アカデミー賞の変化を象徴する
『パラサイト』
謎解きとユーモアを合体させた楽しさ
『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』☆☆☆☆
ワンカットに見える映像が見どころ
『1917 命をかけた伝令』☆☆☆☆
実際にあったスキャンダルを描く
『スキャンダル』☆☆☆
『ダーティハリー』(71)(1974.8.7.渋谷全線座)
サンフランシスコを舞台に、職務遂行のためには暴力的な手段も辞さないハリー・キャラハン刑事(クリントイーストウッド)が、ベトナム帰還兵の偏執狂的連続殺人犯サソリ(アンディ・ロビンソン)と攻防を繰り広げる。監督はドン・シーゲル。
ハリーは、組織と規律から逸脱したアウトローであり、その直情的で信念を貫く姿勢は、同年公開された『フレンチ・コネクション』(71)のポパイことジミー・ドイル(ジーン・ハックマン)と共に、新たな刑事ヒーロー像を提示した。スティーブ・マックィーン主演のクールな刑事ドラマ『ブリット』(68)のラロ・シフリンが、この映画の音楽も担当しているのも対照的で面白い。
ジョン・ウェインは、現代劇であることや、主人公の性格、過激な描写などから出演を断ったが、完成した作品を見て大いに後悔したという。その結果、刑事ドラマ『マックQ』(74)に主演した。
この映画の脚本にはジョン・ミリアスも参加した。「2人の刑事がチームを組んで行動する様子は、黒澤明の『野良犬』(49)を参考にした」と後に語っている。いかにも黒澤狂のミリアスらしいエピソードだ。
【今の一言】この映画の頃は、クールなスティーブ・マックィーンやスマートなポール・ニューマンに比べると、イーストウッドは一段落ち、野卑でチンピラっぽいイメージがあった。まあそれが彼の魅力ではあったのだが…。それから約半世紀がたち、マックィーン、ニューマンはすでに亡く、残ったイーストウッドが名匠&名優になろうとは、誰が予想できただろうか。