『アパッチ』(54)
19世紀末、合衆国に全面降伏したアパッチ族から、闘士のマサイ(バート・ランカスター)が脱走し、故郷に戻る。マサイはアパッチ族の自立を主張するが、恋人ナリンリ(ジーン・ピータース)の父サントスの裏切りに遭い、捕らわれてしまう。護送中に再び脱走したマサイは、単身山中に立てこもるが…。
ランカスターが主宰するヘクト・ランカスタープロダクションが映画化。先住民が主人公の西部劇の先駆けの一本となった。監督はロバート・アルドリッチ。褐色の肌のピータースが魅力的だ。チャールズ・ブチンスキー時代のブロンソンもインディアン役で登場する。
脚本のジェームズ・R・ウェブは、同じくランカスター主演の『ヴェラクルス』(54)『空中ブランコ』(56)の他、『大いなる西部』(58)『西部開拓史』(62)といった西部劇の脚本も書いている。